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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.12
04
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Category : 未分類
 新多用途ヘリそのものは別になんでも構わない。AW101(CH-101)でもS-70(UH-60)でも、それ以外でも構わない。辞退したNH-90でもいいし、売れている話はないがS-92でもよい。実際に米海軍は役務契約でシュペルピューマを使っているが問題はない。

 そのヘリについて特別防衛監察はどのようなものか? もちろん具体的な発表はないので、何かが分かる話ではない。だが、その上で想像すれば その「疑い」として一つ考えられるものとしてはまずは「先に調達する機体を決めて、評価項目を作っている」といったものだ。


■ S-70(UH-60)対AW101(CH-101)か?
 「調達機体の先決め」が問題化する場合、考えられる構図は二つある。

 まずはS-70対AW101の対立である。有力2者の対立であり、1者がもう1者への有利な取り扱いを「不公正」というものだ。もしそうだとすれば、やっていることは推測しやすい。大概は次のとおりとなるだろう。
 
 S-70(UH-60)にしたいなら、最初に配点をそう操作する。輸送力よりも価格や運動性能、既存整備体制との調和についての配点を高めにする。

 AW101(CH-101)にするなら同様に輸送力を優先すればよい。価格や整備体制との調和を後回しにする。

 もちろん、実際にどうなっているかは分からない。上の二つはあくまでも推測である。

 だが、その中でありそうなのは、前者ではないか? 

 なぜなら、UH-60であれば大きな国産利権があるためだ。それで利益を受ける人々、防衛産業や防衛省側の関係者は多い。配慮するとすれば、そちらではないかといった印象はある。

 逆に、CH-101(AW101)を推す勢力はそれほどはない。ほぼノックダウンなので防衛産業にはあまり旨味はない。そもそも欧州系ヘリであって、民生で強いので防衛産業や防衛省側にそれほどの繋がりがない。

 仮にCH-101を推すとすれば組立会社の救済に絡めたものか。ここは陸の新型ヘリも失っている。


■ NH90辞退:検察・検査院・参入障壁対策か?
 問題化について、考えられるもう一つの構図はNH-90の辞退に起因するものだ。

 実際に「なぜユーロコプターを除外されたのか」といった疑問は生まれる。NH-90はAW101と同じ有力候補であった。ランプ付きの輸送型であればS-70(UH-60)よりも有利にある。だが、そこが「不明朗な調達政策」を匂わせて辞退している。

 その理由を防衛省も精査する必要がある。「いま、防衛省が自力でやらないと検察や会計検査院に狙われる」ためだ。両者に踏み込まれたら、ただではすまない。

 あるいは「貿易上での参入障壁の疑いを晴らすためにやる」といった側面も考えられないものではない

 日本の航空装備調達は、欧州から見れば「呼ぶくせに調達しない」ように見える。戦闘機選定ならジャギュア、ビゲン、トーネード、ユーロファイター、練習機ならピラタスのPC-7がそれだ。調達候補のように見せかけて、実際は当て馬扱いにある。

 その辺りを欧州に「不公正な参入障壁がある」といわれないように、予防的にアリバイを作ろうというものかもしれない。


■ あくまでも推測
 いずれにせよ、上記はずべて推測である。現状では、実際にどのような事態があるかわからない。

 そもそも特別監察をしたからといって不適切な手続きや犯罪の事実があるわけではない。特に最後に述べた参入障壁の疑いを晴らすためなら「問題なし」で終わり「監査を受けた事実から今後このように改善する」あたりで終わるかもしれない。

 ただ、監察まで至る理由として考えられるのはこの程度だ。

 わからないものを、わからないなりに考えればそうなる。もちろん、この他にも想像しなかった事態があるのかもしれない。難しい天気でも天気予報屋は「明日の天気は分からない」とはいえない。軍事ライターの商売をしているので「どのような事態が考えられるか」をいわれれば、外れることも覚悟でこのように答える。



* 関東大震災の当日でも中央気象台長(今の気象庁長官)は、職責であり、中央官庁が動いていることを見せるために「天気予報を出せ」と指示を出した。通信が断絶して気団解析できないなか、観天望気で予報を出したという。藤原咲平さんの話だと思っていたら、当時は岡田武松さんが台長だった。
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Comment

非公開コメント

良く分からん話ですね。共同通信は担当サイドは60Kベース。海幕上層部(内局も?)の意向がCH-101ベースで。101押しになったとは報道されとりますが。

航空機担当サイドはそら60が良いでしょう。パイロットも整備員も部品も共用が出来る。

ただ艦艇側の目線はオーバーサイズの荷物も運べる101が魅力的に写る(DDにも降りれる)。

ただコレは純粋に運用面での視点で政治まで絡むとサッパリ分かりかねますね・・・

Re: タイトルなし

101でも60でもどっちでもいいのですけど、金をつけ続けられる見込みがあれば運用は輸送能力の高い101でしょうねえ。
逆に60にするなら、名義は多目的でも実際は簡易哨戒ヘリとして使う方法もあるでしょうけど。

> 良く分からん話ですね。共同通信は担当サイドは60Kベース。海幕上層部(内局も?)の意向がCH-101ベースで。101押しになったとは報道されとりますが。
>
> 航空機担当サイドはそら60が良いでしょう。パイロットも整備員も部品も共用が出来る。
>
> ただ艦艇側の目線はオーバーサイズの荷物も運べる101が魅力的に写る(DDにも降りれる)。
>
> ただコレは純粋に運用面での視点で政治まで絡むとサッパリ分かりかねますね・・・

No title

他の産業製品、私がここ数年調べている電力機器だと「日本市場に上陸しない代わりに日本は欧州に上陸しない」というカルテルがばれた案件があります。

じゃあ、これが航空機の調達に当て嵌まるかと言えば、当て嵌まらない。
花形の戦闘機はこれまで売る事自体出来なかったし、
売れるようになっていたとしても誰もが欲しがるような美味しい機体ではない。
ヘリの場合は大分マシかも知れないが、海外の機種しか上がってないのは、自動車のような国際市場での殴り合いに耐える製品を提示出来る業界とは違う世界と言う事でしょう。

官僚が結論ありきなのは良くある話ですが、何をたくらんでるんでしょうね。