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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.03
02
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11:27
Category : 未分類
 朝日新聞によると、戦闘服について繊維の製造元と縫製販売の業者が談合したらしい。「戦闘服入札で談合疑い 公取委、クラレなど8社立ち入り」によると
 入札は繊維メーカーが参加し、繊維メーカーが商社を通じてアパレルメーカーに製造を委託するケースが多いという。主にクラレ、ユニチカの繊維メーカー2社が事前に調整していたとみられるが、丸紅などの商社が入って落札予定業者を決める入札もあったとされる。
[中略]
 装備庁が公表している契約概要によると、2010~14年度の戦闘服などの落札総額は、クラレが80件で計約141億円、ユニチカが45件で計約70億円にのぼった。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2W7HDCJ2WUTIL01N.html

とのことだ。

 そうなると、桜林美佐さんが何を言っているのか気にかかる。桜林さんは防衛・防衛産業なら何をしても擁護する。前にも談合を擁護している。「納得できない『談合』自衛官の起訴、純国産ヘリの開発こそ国益にかなう」はそれだ。また、以前は制帽や制服のメーカーまで擁護している。

 おそらくは戦闘服の談合も擁護するはずだ。「国産を維持するため」とか「品質を保つため」あたりを持って来て、さらに「その性能で自衛隊員の命が守られる」と浪花節を打つのではないかと想像していた。ちなみに難燃性繊維は別に珍しくもない。世界中にいくらでもあるもの。

 残念ながらその記事はない。

 だが、別の意味で興味深い内容が掲載されていた。「京都で防衛を語る」京都防衛協会青年部会主催のシンポジウムに参加したというもの。これがどうしようもない。

 まず、参加者があまりにアレ。
事前に講演をされた小野寺前防衛大臣もパネリストとして加わり、コーディネーターの同志社大学の村田晃嗣さんと京本和也さん、兼次映利加さんと「安全保障と平和と国論」について語りました。

ちなみに、村田晃嗣さんは安保法制で出てきた御用学者、京本和也さんはネトウヨのユーチューバー、兼次映利加さんは反・反基地運動の自称ジャーナリストで「沖縄の反基地運動には地元の人がいない」とか言ってる人。まあ産経か正論か夕刊フジでしかお目にかからない方々。

 引っ張って来る話も使い古されたいつものアレ。

 前の小野寺防衛大臣の発言だが
北朝鮮のミサイルを防ぐために展開するイージス艦、当然、付近にはイージス艦を防護するための護衛艦もいます。しかし、横に日本の防衛のために一緒に米軍のイージス艦がいても自衛隊が防護することはできません。護衛艦は攻撃に遭っている艦の間に入り、自ら被弾することで反撃を試みる、そんな覚悟をしていると言います。

だいたい、対艦ミサイルが飛来する場合には目標が自分か米艦かは技術的に分からない。だから、迎撃する際には日米は一緒になる。「米軍のイージス艦がいても自衛隊が防護することはできません。」はない。「護衛艦は攻撃に遭っている艦の間に入り、自ら被弾することで反撃を試みる、そんな覚悟をしている」というが、今の艦隊陣形は比較的広い範囲に広がっている。600ノットで接近するミサイルを前に、最大で30ノットの軍艦はそんな器用なことはできない。コレらもありえないことを持って来て浪花節をする話。

 朝鮮半島有事もおかしい。
また、朝鮮半島有事となったら、韓国からは即座に飛行機も船も出なくなり、韓国内にいる旅行者や居住者など邦人は帰れなくなります。この時に、日米ガイドラインでは米輸送艦が邦人を輸送してくれることになりましたが、自衛隊の艦艇はこの輸送艦が公海上で危険に見舞われて日本人が殺されていても助けることができません。

仮に釜山から福岡に移動するとしても、日韓の領海は隣接している。対馬海峡については一部を領海外、公海としているがその幅は全く無い。そこでどうやって攻撃するのかといった不自然。そもそも日本避難民を積んだ米海軍の揚陸艦(実際には人道用飛行機だろうけど)を攻撃する間抜けがいるのかねといった前提がある。

 その程度の集まりに呼ばれた桜林さんが「成果です」というのもね。「京都で防衛を語る」といっても、大したことは語られていないだろうよ。なんせ産経か正論か夕刊フジでしかお目にかからない方々とのシンポジウムだもの。

 逆に言えば、この面子の講演商売をしたい。だから自衛隊や防衛産業のしでかしたことを愛国無罪として擁護しているようにも読めるものだ。

 なお、最後に新幹線の切符の話を載せているが、自分で渡し切りにして無くした切符について、国鉄の職員に探させて見つかったみたいな話を得として載せるのはどんなものかね。

 そりゃ、無くしたあとで交渉するのは悪くない。だがねえ、それを誇るのは「空いてる指定席に座っても検札が来なければ勝ち」みたいな下品なライフハック開陳と同じようなものではないかね。
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Comment

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「米軍のイージス艦がいても自衛隊が防護することはできません。」

この場合だと、集団的自衛権を行使しないと、自衛隊の船がターゲットだとしても反撃すれば問題になりますね。


海空戦力の手当てを放ったらかして辺野古の海兵隊にリソース使っても八重山諸島は守れないと誰か教えてやってください。

No title

>日米ガイドラインでは米輸送艦が邦人を輸送してくれることになりましたが

これもイリュージョン。優先順位は米国民、英豪など、余力があればですからね。期待できない。そもそも隣国の日本がなんで米国に頼らなければならないのだ、と普通に思うでしょうに。
アレな首相の説明を真に受けるのはリテラシーが低い証拠。