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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.04
03
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23:02
Category : 未分類
 へぼ担当さんはヘリウムからの不純物分離技術をご存じないのだろう。

 天然ガスに随伴するヘリウムを膜技術で分離し、市販する話がある。これは、へぼ担当さんが自分でまとめているとおりなのだろう。

 だが不思議なのは、へぼ担当さんはそれについて「不純物はどうするのか?」と疑問を持っていることだ。具体的には、ヘリウム分離について陳さんのコメント「トラップした不純物の除去方法とかどうするのか」に対して次のように述べている。
へぼ担当@育児中‏@hebotanto
naichin membraneと伺って嫌な予感しかしない私個人。当該技術個々については私自身も承知していませんが、membraneは運用9割…というのが率直です。<過去に相当に酷い目に
4:44 - 2016年4月3日 https://twitter.com/hebotanto/status/716592174154911744

膜分離処理

 つまりは「膜分離では不純物が取りきれない」(大意:へぼ担当)といった意見である。

 だが、なんでそれが課題であって「 membraneと伺って嫌な予感しかしない私個人。」(へぼ担当)なのだろうか?

 ヘリウムから不純物の抽出法は戦前から工業的に実現している。これは単に冷やせばよいというものだ。ヘリウムの沸点は-269度と最低である。単純に冷やしていけば窒素酸素アルゴン水素といったヘリウム以外の不純物は全て液化し、容易に分離してしまうのである。これは米海軍でもUSSロサンゼルスの昔から定期的に行われていた。

 それを知らずに「membraneは運用9割…というのが率直です。」(へぼ担当)と言い出すのは、不思議なものだ。ヘリウムの場合、9割出せれば冷却での不純物凝固、ドレン処理で問題はないためだ

 ちなみに吸着や膜分離でも9割以上にも追い詰めることができる。2段・3段にすることで純度を増す方法であり、一般的でもある。1段で運用9割、つまり不純物が1割混じっても、その後にもう一段を増やせば純度は99%に上がる。

 そこでロスしたガスや液体についても、前段・あるいは別段に戻せば再利用できる。処理前の自然状態よりも極端に高濃度であるので、1弾で効率よく9割以上に持っていける。このあたりは有機溶剤の回収プロセスがそうなっている。大概2-3段で、後段からの高濃度排気ガスはたいていは前段に戻すようにできている。

 なお、トラップを「微細孔の目潰し」と理解しても、それはさらにおかしな話である。そのような環境では、分離膜の前には粗フィルターの役割を果たす前処理があるためだ。
 水のRO処理であれば前段階でオゾンを吹き込み、細菌を殺しバイオフィルムによる目潰しを避けるやり方がある。これは硫黄島でやっている方法だ。

 炭化水素処理では文字通りの粗フィルターもあるし、OBIGGS的なもので基体上の炭化水素をさけるなら、メタン・エタン程度しか通さないフィルターで前段処理をすれば終わる話である。

 まずは、へぼ担当さんがいつもやる自分を大きく見せるための豆知識開陳なのだろう。これは以前から指摘しているところだ。例えばCIF価格についてはどう見ても何もご存じないのに「ボクは詳しいけど機微情報だから教えられない」(大意)といっている。今回の膜分離も、それと同じ話だ。


 もちろん、へぼ担当さんとは相互主義である。以前の航空燃料コンタミで
「ガスタービンは燃料を選ばない…」と公言なさっていた人物がいるが、モノを見ているのか?と小一時間。」(へぼ担当)と言われて以来なので、かくいう次第。
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Comment

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そういえば、へぼ担当さんが混ぜたらあかんいうてた航空燃料、航空自衛隊もJET A-1系への移行が進むようですな。
防衛省仕様書にもばっちりJET A-1も併記されるようになりましたし、海外展開中の空自海自の飛行隊も現地でJET A-1給油してるみたいな調達要求書が出てるみたいで。