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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2016.04
17
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17:31
Category : 未分類
 いまさら「核燃料そのものが危険だから、運転を停止しても安全にならない」と言い出すのは何事だろうか。

 件の原発擁護主張では、仲間内で誰かが思いついたことを皆でオウム返しにする傾向がある。ここ1-2日でも誰かが思いついだだろう屁理屈を再生産している。「原発が操業停止しても、核燃料は崩壊熱を出し続けるから危険なことは変わらない」として「だから川内を止める必要はない」がそれだ。

 オウム返しの好例は、これだ。五年前から原発擁護のポップであるRyoko174さんの発言である。
RYOKO174のアイヒマン発言
ryoko174‏@ryoko174
福島原発事故からもう5年が経つのに、下記のような「新たな安全神話」から抜けられない人が目立つことは残念なことです。

・原発停止さえすれば核燃料があっても安全
・そのためには災害時の電力不足リスクも無視していい
・原発に関する法律やルールは破ってもよし
https://twitter.com/ryoko174/status/721530790761201665?lang=ja


 だが「原発停止さえすれば核燃料があっても安全」(Ryoko174)、つまり「運転を止めても安全にならない」は詭弁でしかない。安全性の裏の概念である危険性でみれば、桁違いに下がるためだ。

 操業中で一次系統が高圧である状態と、冷温停止が達成されて大気圧の状態、どちらが安全だろうか? 間違いなく後者だ。

 操業中に地震を食らえば、大惨事につながるおそれは大きい。一次系の配管等が破断すれば周りの補機や安全機構をふっ飛ばし、あるいは放射能を含んだ蒸気が発電所の建築物から外に漏れるといった事態が起こりえるためだ。そもそも、大地震でキチンと制御棒が降りるかといった問題もある。さらには管理している電力会社が逃げる可能性もあってアテにならない。

 停止状態であれば、危険度は2-3桁は小さくなる。冷温停止はほぼ大気圧である。仮に配管破断があっても水が流れるだけであり、遠隔監視・操作の計装関連も生き残る。さらに蒸気火災のおそれもない。緩慢な崩壊熱にだけ対応できれば、気体も含めた放射能は建物内で食い止めることもできるだろう。

 操業状態と停止状態の危険性を天秤にかけず「どちらも危険なので同じ」と言い出すのは相当にどうかしている。

 薬でラリって運転している状態に対して「薬物だけでも危険なのだから、薬物運転をやめさせても意味はない」(Ryoko174)というようなものだ。

 その後の「原発に関する法律やルールは破ってもよし」(Ryoko174)という言いがかりもいやらしさにあふれている。

 Ryoko174さんはその後にもこのように述べている。
ryoko174‏@ryoko174
被災者の不幸を燃料にして、反原発や特定人種差別のようなエゴを訴求する愉快犯にはどんな対処をすればよいのでしょう?

いつの時代もそういう人は存在するので根絶はできない。今回は無視する方針ですが、それが正しいのか確信はありません。

彼らに効果的に対処する仕組みが欲しい
https://twitter.com/ryoko174/status/721535101490700288?lang=ja


 このあたりは田舎の小学校の女教師の言い分に似ている。「ルールを破ることへの罪悪感あるいは忌避感」を無理やり想起させようとするアレだ。

 だが、そのルールは運転条件として電力会社が縛られるだけものに過ぎない。

 それ以上でもないし、それ以下でもない。

 当然だが、それをもって反対者を封じ込められるルールではない。「漁業規則に従って産卵期のマグロをとっている」と主張し、そこから「その『マグロ漁をやめろ』という反対意見は、漁業規則で決まったことへのルール違反だ」というようなものでしかない。

 そもそも、法律どころか、省令や施行規則以下のルールを振り回して正当化しようとするあたりがおかしなものだ。

 その点で、ryoko174さんの主張は「ユダヤ人をガス室に送るのは組織のルールだったから、ボク無罪」(アイヒマン)の主張と同レベルにある。

 おそらくryoko174さんは次の事故の時にもいけしゃあしゃあというのだろう「原子力は国策であって運転はルールで認められていた。だから、停止するなといった発言は誤りではない、私は道義的に無罪」とかね。まあ、小役人というか、小学校の女教師の言い分や振る舞いに似ていることだよ。
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