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- » 2023 . 02
Category : ミリタリー
海空自衛隊や陸自後方部門では、簡単な銃でいいのではないか。
いまなお自衛隊の主力である64式小銃は部品数が多い。日常整備であっても、ある程度の熟練(入隊後3ヶ月程度か)が必要とされる。その後であっても、整備に要する時間は長い。日常整備であっても、射後手入れであってもすぐに終わるものではない。
対して、旧式米製小火器は単純かつ簡易である。M1小銃にしても、トミーガン(トンプソンM1短機関銃)にしても、部品数そのものが少ない。トミーガンに至っては、日常整備では部品は6つにしか分離しない。部品数が少ないため、整備も極めて容易である。
ボルト・アクション・ライフルは、整備もさらに容易である。自動銃とは違い、機筐部がない。自動銃では機筐部にガスが漏れるため、分解整備が必要となるが、ボルト・アクション・ライフルではその必要はない※。射撃後にはボルト(尾栓)を抜いてソルベントで銃身だけを拭えばよい。
海空自衛隊では、小銃は重要な道具ではない。この点で小銃が表道具である陸自とは異なる。もちろん、海空でも警備専従部隊であれば、小火器への要求は大きい。だが、それ以外の部隊であれば、儀礼と自隊警備程度でしか使用しない。後方での自隊警備であれば、小銃にそれほどの要求はない。陸自でも、野戦展開しないような後方機関・部門では同じだろう。
小銃への要求が小さい部門には、簡単な銃を支給すべきではないか。海空自衛隊や野戦に従事しない陸自後方部門には、小銃整備に費やす時間は無駄である。小銃そのものへの要求も少ない。高精度や連射時での耐久性は求められない。要求性能を切り詰めることにより、整備が負担とならない簡単な銃を支給してもよい。性能的には安全性があり、確実に動作し、儀礼で使えるように着剣できる程度の性能で十分である。威力は弾薬によって保証されている。
海空自衛隊や後方部門では、むしろ旧式にみられるような小火器の方が向いている。旧式米製小火器は、64式よりも整備性に優れている。弾薬である30-06や45ACPについてもストックはある様子である。安定して回転するか不明であるが、民生用にはNATO弾や9mmコンバージョンしたものもある。火力への要求性能を絞って、ボルト・アクションでよしと割り切れれば、整備性と確実動作も確保される。安価な民生用を導入し、着剣装置だけをつければよい※※。ボルト・アクションの発射速度はそれほど緩慢でもない。伏射でも立射でも、サイトを覗いたままでボルト操作はできる。弾倉なしの単発銃※※※であっても、その姿勢のまま装填できる。
小銃で良いとする限りであれば、どちらでも火力は64式と大差はない。旧式米製小火器は、64式と大差のない火力を持つ。ボルト・アクションでは64式に比較して火力は劣るが、整備性と確実性で勝る利点がある。火力要求をゲリラ・コマンド対処云々まで引き上げるとすれば、小銃ではなく機関銃が必要となる。64式であっても、それ以下であってもあまり意味はない。
※ ボルトや銃内部については、乾燥さえしていれば、相当放置してもなにも起こらない。
※※ ボルト・アクションは弾薬を選ばないため、距離別の表示はない。
※※※ 単発は競技銃のみ。ボルトアクションでも一般的な銃では弾倉がついている。
いまなお自衛隊の主力である64式小銃は部品数が多い。日常整備であっても、ある程度の熟練(入隊後3ヶ月程度か)が必要とされる。その後であっても、整備に要する時間は長い。日常整備であっても、射後手入れであってもすぐに終わるものではない。
対して、旧式米製小火器は単純かつ簡易である。M1小銃にしても、トミーガン(トンプソンM1短機関銃)にしても、部品数そのものが少ない。トミーガンに至っては、日常整備では部品は6つにしか分離しない。部品数が少ないため、整備も極めて容易である。
ボルト・アクション・ライフルは、整備もさらに容易である。自動銃とは違い、機筐部がない。自動銃では機筐部にガスが漏れるため、分解整備が必要となるが、ボルト・アクション・ライフルではその必要はない※。射撃後にはボルト(尾栓)を抜いてソルベントで銃身だけを拭えばよい。
海空自衛隊では、小銃は重要な道具ではない。この点で小銃が表道具である陸自とは異なる。もちろん、海空でも警備専従部隊であれば、小火器への要求は大きい。だが、それ以外の部隊であれば、儀礼と自隊警備程度でしか使用しない。後方での自隊警備であれば、小銃にそれほどの要求はない。陸自でも、野戦展開しないような後方機関・部門では同じだろう。
小銃への要求が小さい部門には、簡単な銃を支給すべきではないか。海空自衛隊や野戦に従事しない陸自後方部門には、小銃整備に費やす時間は無駄である。小銃そのものへの要求も少ない。高精度や連射時での耐久性は求められない。要求性能を切り詰めることにより、整備が負担とならない簡単な銃を支給してもよい。性能的には安全性があり、確実に動作し、儀礼で使えるように着剣できる程度の性能で十分である。威力は弾薬によって保証されている。
海空自衛隊や後方部門では、むしろ旧式にみられるような小火器の方が向いている。旧式米製小火器は、64式よりも整備性に優れている。弾薬である30-06や45ACPについてもストックはある様子である。安定して回転するか不明であるが、民生用にはNATO弾や9mmコンバージョンしたものもある。火力への要求性能を絞って、ボルト・アクションでよしと割り切れれば、整備性と確実動作も確保される。安価な民生用を導入し、着剣装置だけをつければよい※※。ボルト・アクションの発射速度はそれほど緩慢でもない。伏射でも立射でも、サイトを覗いたままでボルト操作はできる。弾倉なしの単発銃※※※であっても、その姿勢のまま装填できる。
小銃で良いとする限りであれば、どちらでも火力は64式と大差はない。旧式米製小火器は、64式と大差のない火力を持つ。ボルト・アクションでは64式に比較して火力は劣るが、整備性と確実性で勝る利点がある。火力要求をゲリラ・コマンド対処云々まで引き上げるとすれば、小銃ではなく機関銃が必要となる。64式であっても、それ以下であってもあまり意味はない。
※ ボルトや銃内部については、乾燥さえしていれば、相当放置してもなにも起こらない。
※※ ボルト・アクションは弾薬を選ばないため、距離別の表示はない。
※※※ 単発は競技銃のみ。ボルトアクションでも一般的な銃では弾倉がついている。
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Comment
No title
00:41
ボーチャード
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編集
個人的には、K2やG36みたいに、枯れた技術で信頼性の高い突撃銃は(数を揃えやすいだろうし)自衛隊に合うのではないかと思います。
(ただボルトアクションはさすがに、狙撃以外、たとえば緊急時には、取り回し等を考えると使いにくいのではないでしょうか。)
Re: No title
19:42
文谷数重
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その時は弾着も分からないような乱射状態でも、半自動以上ならいつか当たるでしょうから。
でも、高い銃を買っても性能活かせませんから。トミーガンあたりで充分だと思います。
> SCARなんかは、各部をモジュールみたいにバラす様になっていましたね。
> 個人的には、K2やG36みたいに、枯れた技術で信頼性の高い突撃銃は(数を揃えやすいだろうし)自衛隊に合うのではないかと思います。
> (ただボルトアクションはさすがに、狙撃以外、たとえば緊急時には、取り回し等を考えると使いにくいのではないでしょうか。)
No title
01:08
ボーチャード
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ならばさらにコストダウン&構造を簡素化したM3グリースガンを押さざるを得ない!
失礼しました(´・ω・`)
整備性が高くて、安い(らしい)サブマシンガンだと、M3、UZIやベレッタM12とか候補に挙がりそうですね。ただ最近は9ミリパラベラムの威力不足が問題になり始めているらしいのですが・・・。
余談ですが、自衛隊はまだM3を保有しているらしいですね。ものの本によると、ライフリングが削れてスムースボア化しているらしいですが。
No title
19:16
panda
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最近ではその欠点をカバーしたPDWというものもありますね。
私はAK-100シリーズあたりを導入したほうがいいと思います。
確かに扱いやすさや整備性に関してはM1ライフルやほかのボルトアクションライフルに劣るかもしれませんが、子供が扱えるくらいですから、その程度の差などあってないようなものです。
いちいちボルトをひく手間もなく、引き金を引くだけで30発連続発射!。リーズナブルなお値段に子供でも扱える単純構造!。そしてメンテナンスフリーなAK-100と、武器庫の奥で何十年も放置された旧式米軍装備では、後者のほうが不利ではないでしょうか。新品を購入するとしても、上記の長所を覆すほどの差が新品の旧式米軍装備とAK-100の間にあるとは思えません。
No title
00:13
文谷数重
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既存小銃との棲み分け「こんな安いなら、全部これにすればいいじゃね?」への理論武装が面倒っぽいですけど。そうなれば無理やり7.62×39とかにして「あくまでも警備用で、米軍と弾薬に互換性がない」なんて説明するしかないのでしょう。