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Category : 未分類
参院選で与党が勝利したが、これは政権が争点隠し・先送りを行った結果である。選挙前を意識してか、ここ半年ほど政権は強引なことはできなかった。通常国会ではさしたる法案の採決もできなかったし、TPPも進捗はなく基地問題も工事中断といった妥協を強いられている。年金運用の成績発表も選挙後に先延ばしした。
決断を問う選挙となれば、勝ち目は薄いと判断した結果である。今となっては米国が腰砕けとなったがTPPへの参加を決める、あるいは消費税引き上げの是非を問う形となればまずは勝てなかった。
選挙での勝利を意識する限り、現政権は何も決心できないのではないか?
例えば、憲法改正や残業代ゼロ法案がそれだ。宰相が推進を望む政策は国民受けが悪い。それを通すには議席数が必要だ。だが、その議席数を確保するためには選挙で勝つ必要がある。結果、国民受けが悪い政策を隠すしかない。
■ 衆院選は近い
次の選挙は、解散がなければ18年12月の衆院選である。そこで半年前までに争点隠しをするには、18年7月以降は死んだふりをしなければならない。逆に、前の安保法案のような不人気政策での対立を18年7月以降まで引き伸ばされると選挙に負ける。今のような議会での圧倒的優位を失い、不人気法案を通す力の源泉を失う。
実際には、解散の自由度も失われている。民進と共産は戦術的連携は小選挙区では覿面の効果を及ぼす。そのため今回も衆参ダブルの選挙はできなかった。不人気政策で揉め、不利な状況を解散で打開しようとしても、かつてのように民共共倒れが期待できない状況となると、二の足を踏む。
つまり、現政権はなにもできない。特に憲法改正に手を掛けるなら、一気呵成に持って行かないと次の選挙に引っかかる。そこまでの度量があるとは思えないが、政治生命と引き換えに強引に進めようとしても解散は効果的に使えない。この状態では、与党内での無理押しも難しい。
ちなみに、その次の参院選ではまず与党は負ける。前回参院選での与党勝利は、民主大敗の成果であって、次はそこまでの勝利はえられない。つまり今回の与党と衛星政党で参院2/3を占める状態は、前回の民主大敗の影響を引きずった結果にすぎない。
このため、政権は不自然なる多数党を維持に汲々とするしかない。不人気政策に着手すれば、その不人気政策を実現する基盤が失われる。憲法改正手続きに着手すれば、憲法改正の実現に必要な力を失う。憲法改正できる状態を失いたくないために、憲法改正に手を出せない状態となるだろう。
■ 改憲は未開封グッズのようなもの
ある意味、宰相が信念にする改憲ほかの不人気政策は未開封プレミアグッズのようなものだ。中身は欲しいが、開封すればその価値は失われる。だからシュリンクに手をつけられない。そのような状況となる。
決断を問う選挙となれば、勝ち目は薄いと判断した結果である。今となっては米国が腰砕けとなったがTPPへの参加を決める、あるいは消費税引き上げの是非を問う形となればまずは勝てなかった。
選挙での勝利を意識する限り、現政権は何も決心できないのではないか?
例えば、憲法改正や残業代ゼロ法案がそれだ。宰相が推進を望む政策は国民受けが悪い。それを通すには議席数が必要だ。だが、その議席数を確保するためには選挙で勝つ必要がある。結果、国民受けが悪い政策を隠すしかない。
■ 衆院選は近い
次の選挙は、解散がなければ18年12月の衆院選である。そこで半年前までに争点隠しをするには、18年7月以降は死んだふりをしなければならない。逆に、前の安保法案のような不人気政策での対立を18年7月以降まで引き伸ばされると選挙に負ける。今のような議会での圧倒的優位を失い、不人気法案を通す力の源泉を失う。
実際には、解散の自由度も失われている。民進と共産は戦術的連携は小選挙区では覿面の効果を及ぼす。そのため今回も衆参ダブルの選挙はできなかった。不人気政策で揉め、不利な状況を解散で打開しようとしても、かつてのように民共共倒れが期待できない状況となると、二の足を踏む。
つまり、現政権はなにもできない。特に憲法改正に手を掛けるなら、一気呵成に持って行かないと次の選挙に引っかかる。そこまでの度量があるとは思えないが、政治生命と引き換えに強引に進めようとしても解散は効果的に使えない。この状態では、与党内での無理押しも難しい。
ちなみに、その次の参院選ではまず与党は負ける。前回参院選での与党勝利は、民主大敗の成果であって、次はそこまでの勝利はえられない。つまり今回の与党と衛星政党で参院2/3を占める状態は、前回の民主大敗の影響を引きずった結果にすぎない。
このため、政権は不自然なる多数党を維持に汲々とするしかない。不人気政策に着手すれば、その不人気政策を実現する基盤が失われる。憲法改正手続きに着手すれば、憲法改正の実現に必要な力を失う。憲法改正できる状態を失いたくないために、憲法改正に手を出せない状態となるだろう。
■ 改憲は未開封グッズのようなもの
ある意味、宰相が信念にする改憲ほかの不人気政策は未開封プレミアグッズのようなものだ。中身は欲しいが、開封すればその価値は失われる。だからシュリンクに手をつけられない。そのような状況となる。
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Comment
13:38
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No title
14:26
おひさま
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現首相がアレというのは分かりきったことですが、野党も劣化が進んでいるため、消去法的に与党に投票したとしか考えようがない。これをフリーハンドを与えたと捉えるか、サイレントマジョリティの受け皿がなかったと考えるかで、世論と政権との間で相当の食い違いが出てきます。
こうなると、どこに世論が向くのか合理性だけでは先読みが出来なくなるため、突発的な状況急変もあり得るだろうと見ています。
Re: No title
14:44
文谷数重
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> 今回の選挙は、仮に与党が争点隠しをしなくても、現状維持程度は出来たのだろうと思います。というのは、野党側が争点を詰め切れなかった。ネタは幾らでもあったのですが、例えば舛添都知事の件一つをとっても攻めきれず中途半端に終わっている。
> 現首相がアレというのは分かりきったことですが、野党も劣化が進んでいるため、消去法的に与党に投票したとしか考えようがない。これをフリーハンドを与えたと捉えるか、サイレントマジョリティの受け皿がなかったと考えるかで、世論と政権との間で相当の食い違いが出てきます。
> こうなると、どこに世論が向くのか合理性だけでは先読みが出来なくなるため、突発的な状況急変もあり得るだろうと見ています。
14:49
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アレには総理として政策を実行する覚悟や気概が足りないってことを言いたいのかな?それは第一次内閣で十分懲りてるんじゃね?
ブログ主がどんな立場でどんな政策を支持しているかよう知らないでコメントしてますが、アレ総理が東京オリンピックまで総理やるんなら、それまでの間は憲法改正も消費税増税もないんちゃう。
野党共闘なんて共産が言ってるだけで、いつまで持つか分からないし。
Re: タイトルなし
16:07
文谷数重
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宰相でいることが目的であって、何をするのかが目的ではないということだから
> ブログ主がどんな立場でどんな政策を支持しているかよう知らないでコメントしてますが、アレ総理が東京オリンピックまで総理やるんなら、それまでの間は憲法改正も消費税増税もないんちゃう。
16:50
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宰相でいることが目的なのよ。
宰相でなければ、やりたいこともてもきないからね。
今回は特定秘密保護法案、戦争法案通したから、壊憲とかは後の世代の人に任せるんじゃね?
>宰相でいることが目的であって、何をするのかが目的ではないということだから
追記:永六輔さんが亡くなられましたね。謹んでご冥福をお祈りいたします。
No title
17:05
snobbie
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アレの方は秋の臨時国会で憲法改正を進めていくでしょう。今回の結果からすると解散して再び衆議院の2/3を確保するのは簡単ではないので。
アレ内閣は国会では野党からのまっとうな指摘に対して詭弁を使ってでも言い負かされなければいいというディベート的なスタンスがなぜか国民から否定的に見られないで野党がだらしないことになっているのが理解できません。
19:41
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19:47
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21:01
名無しの旅人
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Re: タイトルなし
22:47
文谷数重
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> 福島みずほさんだの、早稲田は革マル派の巣窟だのを、隙あらばコメントしてる御方は何が目的なんですかね?
Re: タイトルなし
22:49
文谷数重
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> 共産党が議席倍増したのは安倍総理としては効いているんでしょうね。しかし、社民党は立ち直ることが出来ますかね?
23:10
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23:18
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社民党は東京の候補者が(古是三春氏が応援したけど)増山麗奈という時点で終わってる。
> 共産党が議席倍増したのは安倍総理としては効いているんでしょうね。しかし、社民党は立ち直ることが出来ますかね?
No title
21:19
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