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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.12
12
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17:39
Category : 未分類
 沖縄タイムスが県敗訴を報じている。「【速報】辺野古違法確認訴訟、沖縄県の敗訴確定へ 埋め立て工事再開か」がそれだ。これは沖縄県の翁長知事による辺野古の埋立免許取り消しを違法とするものだ。これにより国は埋立作業が行えることとなる。

 裁判では日本政府が沖縄県に勝った形となった。さらに国はその勝利を利用して沖縄県をに圧力を与えようとしている。産経「政府、辺野古で沖縄県に損害賠償請求を検討 国勝訴後の抵抗に備え」がそれだ。

 だが、基地建設の状況は改善するのだろうか?

 今後はむしろ悪化している。無理押しした結果、現地では基地建設は全く勝ち目がない状態となっている。その点からすれば辺野古は既に詰んでいる状態にある。

 結果、辺野古は建設できない。このまま膠着しておわる。次の政権かあるいは政権交代後かはともかく、いずれは政府側が対立に耐えられなくなり放棄せざるを得なくなるだろう。


■ 県の抵抗が強化される

 国が勝訴した結果、辺野古建設の状況は悪化する。

 なぜなら訴訟で勝つことで反対が強まるからだ。

 県民世論は辺野古拒否で一致しており、政府の工事強硬に反対している。現地政治で勝てないため訴訟といった手段で押すことは反感を招くだけであり、さらに確定判決を元に工事を実施すれば、自分たちの意思が踏みにじられたとさらに反対活動が強くなるためだ。

 また、それにより翁長知事の政治力がパワーアップする。何があっても基地を建設させないといった立場への支持が高まり、信任も深くなるためだ。これは妥協を図る政府融和派が力を失っていることでも明らかである。現在、前知事の仲井真さんは協力者となったことで政治的に死んだ立場となった。露出は右派誌のみで全く政治力を行使できていない。

 この知事のパワーアップにより、県や市町村の抵抗は強化される。上に上げた沖縄タイムスでは「ただ、国が工事を進めるために必要な設計概要や岩礁破砕の許可申請に対し、県は不許可とすることを検討。埋め立て承認の撤回も視野に入れている」としている。つまりは県民支持がより強固となった結果、「負けてもかまわないから抵抗する」といったオプションをとれるようになったということでもある。今後は県・市町村の権限でなんでもするだろう。これは政府が沖縄県を追い詰めた結果、翁長知事をパワーアップさせた結果である。


■ 現地の反対運動も激化する

 国が勝訴した結果、辺野古建設の状況は悪化する。

 その第二の理由は現地の反対運動も激化するためだ。

 既に、ヘリパッドでの「土人」発言により県民感情は悪化している。これは両者にとってもサブ以下に過ぎなかった高江において、政府が無理押しをした結果として引き起こされたものだ。

 その結果、辺野古工事再開をすれば従来以上の反対運動が引き起こされることになる。おそらく反対運動は基地前面の抗議だけではなく至る所で発生するだろう。各政治団体も競うことになる。競合する団体が抗議で目立てば、自分たちの存在価値が疑われ支持を失うためだ。

 妨害は容易であることが知られたことも抵抗を増やす原因となるだろう。道路をゆっくり横断するだけでも、車で安全運転するだけでよいことが周知されている。基地へのアクセス道路に迂回路はほとんどない。道路結節点から道路結節点まで8kmの範囲に分散されて妨害されれば、まずは陸上輸送はできない。港湾前面も同じことだ。

 それを取り締まろうとすればさらに反感が高まる。県外から機動隊を集めて無理な警備を実施しようとすると、再び二線級部隊や二線級警官が投入されることになる。結果警備で衝突し、第二の土人事件が起きる。あとは負の連鎖である。


■ 推進協力者の引き倒し

 国が勝訴した結果、辺野古建設の状況は悪化する。

 その第三の理由は、推進協力者が勢いづくためだ。

 基地建設には推進協力者がいる。これは反・反基地運動といったもので、宗教右派や反サヨク運動の極まった集団が基地反対運動を攻撃するものだ。例えば、私人で転び公妨を図る衛星政党の議員や、国難系新興宗教といった集団である。エルドリッジ時代から海兵隊にくっついていた勢力もそれにいれてよい。

 この推進協力者は判決で勢いづく。「埋立免許は有効である」、「基地建設は合法である」「反基地運動は違法である」として活動を強化する。

 結果、贔屓の引き倒し現象が強まる。推進協力者の活動が進むことにより、県民感情に従来以上の反感が引き起こされ、基地建設が難しくなると言ったものだ。

 そもそも彼らは基地建設そのものを援護するのではなく、反・反基地が目的である。そのため建設への悪影響も気にしない。

 当然だが基地反対はむしろ強まる。推進協力者が負のコラボレートをすればするほど反基地運動は強まる。つまりは辺野古はできなくなるということだ。


■ 辺野古はできない

 国が勝訴した結果、辺野古建設の状況は悪化する理由は以上のようなものだ。

 そもそも既に辺野古は手がつけられず、工事を進捗させられない状況にある。高江の工事はそれをごまかすためのものであった。基地建設が停滞していることをごまかすため、サブ的なヘリパッドを無理につくったというものだ。

 そこで埋立免許が復活しても、現地工事は何も進捗しない。次は埋立免許の取り消しが行われる。そこで協議、訴訟があり、しかもその間に選挙が入れば工事はなにもできない。

 国による損害賠償請求も火に油を注ぐだけだ。県からすれば、沖縄を屈服させたいのかといわれたようなものだ。やれるものならやってみろとなる。翁長知事は敗訴しても妥協するくらいなら金を払う選択肢を選ぶし、県民も県会もそれを許すからだ。
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Comment

非公開コメント

一番の懸念材料は三里塚闘争化ですね。

あれも長引くだけ長引いて、結局誰も得しなかった。40年もやりあっても、成田は不便な空港で不評が定着してしまい、羽田が復活。東京に国際線と国内線の二本立てで空港作るなんて、初めから無駄なことだらけだった。
結局、立ち退いてもらうだけの具体的な公益を未だに示せないという体たらく。

沖縄の防衛が〜とかいうなら、さっさと北海道の部隊を沖縄に移動したらよろしいのでは。
そこからの議論でしょう。

No title

裁判で勝ったのだから「当方が勝訴しましたので工事を進めさせていただきます」と淡々と(進まないだろうけど)進めればよいものをそれに飽き足らず、スラップ紛いの損害賠償まで請求するとはいったいどういう了見なのだろうか。

今年は大田知事の「代理署名拒否」から20年ですが、あの頃の官邸は出来る出来ないは別として沖縄の心情を汲もうと努力していたそうですが今の「三代目」にはそういう心配りができない。

このままだとおひさまさんが書かれているとおり(火炎瓶が飛ぶかどうかは別問題としても)「沖縄の三里塚化」は避けられないでしょう。

No title

ここにきてオスプレイの墜落事故ですか
(あれで「不時着」と言い張るとは噴飯物)

高江の抗議行動が先鋭化しそうですね。

No title

オスプレイが海に落ちて大破した件で
「オスプレイは乗員保護のために「クラッシャブル構造」になってる」とか「コントロールできてたから不時着だ」とか「現地の新聞の喜びっぷりが伝わる」とか反・反基地派がツイートしてるのをみると
県民の反感を無駄に煽って何がしたいんだろうと