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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2011.07
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Category : ミリタリー
 今様の軍用機は、被弾に備えて燃料タンクに窒素ガスを充填している。使えば燃料は減る、その減った空間に空気中から取り出した窒素ガスを充填しているという。

 それは知っていたのだけれども、「どーやって窒素だけ抜き出して充填するのさ」という疑問は昔からあった。たまたま51号館地下の和雑誌コーナーで『航空技術』のバックナンバーを開いたら、その装置(OBIGGS)の概要が示されていた。

① ゼオライト方式
  窒素吸着剤を使う方法。吸着剤は窒素だけを選択して取り込む。この吸着剤は熱すると窒素を放出する。吸着剤を筒状にして、空っぽのハコに半分埋め込むように取り付ける。ハコの外側を外気に触れさせながら筒を回転させる。ハコのウチ部分の筒を熱すると箱の中は窒素だけとなる。ハコから窒素を引き出して燃料タンクに詰める。
 除湿機とか、全熱交換器なんかと同じ原理ね。

② 透過膜方式
  酸素透過膜を使う方法。膜を細くて長いチューブにする。このチューブに空気を通して酸素を除去する方法。チューブを陰圧環境に置くと、チューブを通過している空気から酸素だけが外に出される。チューブ出口から出てくるのは窒素だけ。実際にはチューブはラビリンス状にしたりするのだろうけど。

 もちろん、どちらの方法でも純窒素ガスが抽出されるわけではない。しかし、常圧で酸素を9%以下にすれば爆発のリスクはほとんど無くなるという。燃料タンクに充填される「窒素ガス」の正体は、不活性ガス100%ではなく実は「貧酸素雰囲気」に過ぎなかったというわけだ。

 ちなみに、このOBIGGSは相当小型に作ることができる。Φ200mm×600mm、6kgというものもある。ヘリ用にはそれくらいでよいらしい。これがC-17用他となると、当然大きくなるようだ。AH-64、AH-1Z、C-17用の写真もあったが、それぞれのサイズや重さが書いていなかったことが残念。
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