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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.01
24
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Category : 未分類
 珍奇な用字があるものだ。産経ポエムの「『日本と14年間戦って勝った』という中国の弱味 『逃げ回って正解』と公言した毛沢東が邪魔?」がそれ。筆者はいつもの野口裕之さん。

 中身はどうでもいい。ポエムだからだ。夢見心地のポエマーがポエットを気取ってポエムを書いているつもりだけの話だ。


■ ひとりぼっちで歴史戦

 だが、その用字は注目すべきがある。
支那事変(1937年)が大東亜戦争に拡大する中、精強な大日本帝國陸海軍と戦ったのは専ら国民党軍だった。

共産党軍の役どころは、国民党軍の矛先を帝國陸海軍に向けること。

国民党軍はたまらず、帝國陸海軍に対抗すべく《第二次国共合作/1937年》を成立させる、過ちを犯した。帝國陸海軍が与えた国民党軍の損害以上に、国民党軍が与えた共産党軍への損害は存亡を左右するほど壊滅的だったからだ。

日本にかかる部分が「國」で、中国にかかる部分が「国」にしている。

 野口さんは「日本はエライから由緒あるっぽい『国』を使うけど、中国は卑しいから簡体っぽい『国』を使う」でひとり歴史戦やひとり歴史戦をやってるつもりなんだろう。

 これは澤村-沢村理論だ。役者が「高貴な『澤村』は本家だけ、卑しい分家は『沢村』使え」のアレと同じ構造なわけだ。野口さんの発想は、世襲で尊卑を論ずる商売をする役者並みでしかない。そういうことだ。


■ 「ウチは校正もできない亜流新聞社です」

 もちろん、本人が勝手にそうするのはいいだろう。本字でも旧字でも繁体がエライと思い込み、崩せば俗になると思い込むのも勝手だ。そう書けば日本はエラくなる、日本は勝てると思い込むのも自由だ。

 だが、新聞社がそれを放置するのは何だろうか。まともな新聞社出版社あるいは編集なら、記事中の用字の揺れは統一する。仮に揺れを認めるにしても人名固有名詞に限定する。

 それをしないあたり、新聞社として自ら亜流と広言しているようなものだ。もちろん編集委員がポエムを書いて、そのまま掲載している段階で亜流なんだけどね。
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