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- » 2023 . 03
Category : 未分類
中間線の向こうにあるガス田について、裁判をして勝てるだろうか?
佐藤正久さんはガス田問題にご執心である。「中国の東シナ海での一方的なガス油田開発はもう阻止しなければならない」で「国による一方的な油田開発が続いて看過できない。」(佐藤)と述べている。それで、アレな支持者の歓心を買えるからだろう。
その主張の中で国際司法裁判所を持ち出している。「国連海洋法条約に基づく国際仲裁裁判所への提訴を含め[中略]必要と意見する」(佐藤)がそれだ。これは支持者は訴訟で勝てると思い込んでいることを利用したものだ。もしかしたら、当のご本尊も勝てると思いこんでいるのかもしれない。
■ 国際裁判で負ける可能性大
だが、裁判で勝てるかは怪しい。なぜなら、現地は日本主張の先にあり、日本資源のストローを証明しがたく、採掘実績のない日本は実損害を主張し難いからだ。
ガス田は日本主張の中間線の向こうにある。日本が主張する領域の外である。その点で日本が負ける可能性が高い。そもそも訴訟そのものに利益があるかと言った点で取り上げられるかも怪しい。
そして、日本側の利益が損なわれたかについての主張も難しい。まず中間線の向こうである。本来日本側に属する資源ということは難しい。地下ストロー効果についても、地面の下で繋がっている証拠を出せと言われると日本は窮する。日本はあのあたりの海底地質のデータを持っていない。以前は中国に「疑いを晴らすためにタダで見せろ」といったこともあるくらいだ。
さらに、日本に現地ガス田商業開発の実績もない。地下でつながっているかどうかはともかく、実際に採掘してもいないガスについて日本は損害を言い立てられるだろうかも怪しい。使いもしない資源でゴチャゴチャいっても相手にもされない。
■ 負けた時、判決を受け入れるか
実際には日本が負ける可能性が高い。具体的には「中国の採掘は合法的」あるいは「日本の訴えは妥当ではない」とされた場合がそれだ。
その場合、佐藤さんやその支持者は判決を受け入れるか怪訝なものだ。自ら裁判を主張しながら、負ければ手のひらを返すだろう。「裁判所は中国の手羽先」「中国の不当な買収」「国際裁判に意味はない」と間違いなく言い出す。
これは捕鯨問題の先例がある。日本では捕鯨支持派が日本に理ありと、勝てるような口を効いていた。だが、結果はボロ負けである。その後には裁判への悪口ばかりを言っていた。IWCでは不自然なる多数派ガーやら、非科学的といったものだ。
そのあたり、少し先回りすればわかりそうなものだ。
だが、佐藤さんはそのような発言をしている。好意的にみれば現実に訴訟にならないと多寡を括っているのだろう。だが、案外素朴に「正義の日本は絶対訴訟に勝つ」と信じているのかもしれない。彼は自衛隊のエリートのはずなんだがね。
佐藤正久さんはガス田問題にご執心である。「中国の東シナ海での一方的なガス油田開発はもう阻止しなければならない」で「国による一方的な油田開発が続いて看過できない。」(佐藤)と述べている。それで、アレな支持者の歓心を買えるからだろう。
その主張の中で国際司法裁判所を持ち出している。「国連海洋法条約に基づく国際仲裁裁判所への提訴を含め[中略]必要と意見する」(佐藤)がそれだ。これは支持者は訴訟で勝てると思い込んでいることを利用したものだ。もしかしたら、当のご本尊も勝てると思いこんでいるのかもしれない。
■ 国際裁判で負ける可能性大
だが、裁判で勝てるかは怪しい。なぜなら、現地は日本主張の先にあり、日本資源のストローを証明しがたく、採掘実績のない日本は実損害を主張し難いからだ。
ガス田は日本主張の中間線の向こうにある。日本が主張する領域の外である。その点で日本が負ける可能性が高い。そもそも訴訟そのものに利益があるかと言った点で取り上げられるかも怪しい。
そして、日本側の利益が損なわれたかについての主張も難しい。まず中間線の向こうである。本来日本側に属する資源ということは難しい。地下ストロー効果についても、地面の下で繋がっている証拠を出せと言われると日本は窮する。日本はあのあたりの海底地質のデータを持っていない。以前は中国に「疑いを晴らすためにタダで見せろ」といったこともあるくらいだ。
さらに、日本に現地ガス田商業開発の実績もない。地下でつながっているかどうかはともかく、実際に採掘してもいないガスについて日本は損害を言い立てられるだろうかも怪しい。使いもしない資源でゴチャゴチャいっても相手にもされない。
■ 負けた時、判決を受け入れるか
実際には日本が負ける可能性が高い。具体的には「中国の採掘は合法的」あるいは「日本の訴えは妥当ではない」とされた場合がそれだ。
その場合、佐藤さんやその支持者は判決を受け入れるか怪訝なものだ。自ら裁判を主張しながら、負ければ手のひらを返すだろう。「裁判所は中国の手羽先」「中国の不当な買収」「国際裁判に意味はない」と間違いなく言い出す。
これは捕鯨問題の先例がある。日本では捕鯨支持派が日本に理ありと、勝てるような口を効いていた。だが、結果はボロ負けである。その後には裁判への悪口ばかりを言っていた。IWCでは不自然なる多数派ガーやら、非科学的といったものだ。
そのあたり、少し先回りすればわかりそうなものだ。
だが、佐藤さんはそのような発言をしている。好意的にみれば現実に訴訟にならないと多寡を括っているのだろう。だが、案外素朴に「正義の日本は絶対訴訟に勝つ」と信じているのかもしれない。彼は自衛隊のエリートのはずなんだがね。
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