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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.06
23
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13:07
Category : 未分類
 ようやく東京市内に出られてワイダの遺作をみてきたのだが、かなり混んでる。木曜日、岩波ホールで午後4時半回を見てきたのだが、上映15分前に切符を買うと整理券番号は60番、その後にも並んでいた。無慮100人近く。

 上映2周目、週なかの昼間回なのにこれは多い。座席の半分が埋まっている。これだけ混んでいるのは、3年くらい前の修道院映画に次ぐ。あのときは御宗旨の皆様だったが今回は集団に偏りなし。



 中身は不器用ですからの芸術家の話。ポーランド現在美術の草分けストゥシェミンスキーさんがスターリン礼賛態勢のポーランドで抹殺される話。芸術大臣の前で社会主義リアリズムを否定した結果、大学教授の職を失い、芸術家協会の同業組合から排除され、絵の具購入もできなくなり、最後には職と配給から排除される話。

 類型だと思ったのは、会議中に立ち上がるカットね。集団圧力の中で反論を述べるために立ち上がって意見を述べるのは『ワレサ』のときにも見たカット。アレはポーランドや旧東側的には相当の迫力をもっているのだろうと。

 ただねえ、ワレサ程の同情もない。資本主義下でも自由が保証された社会でも芸術家は「不器用ですから」で食ってけるものでもない。芸術家は旦那あっての商売だからだ。逆に難解な理論美術やらそのままでは食っていけない古典芸術、現代美術は採算度外視、あるいは経済性無視の社会主義体制下でこそ職業として生き残れるもの。体制に馴れ合うにせよ、反発するにせよ、適当に折り合いをつけられないのはどうしようもない。拒否する、抵抗するなら抵抗するでやりようはある。体制べったりだったはずのショスタコービッチも没後に色々やっていた。

 とはいえ、スターリン礼賛時代への批判、その異様性の提示でもあるのだろうけどね。その後のポーランドは急速に軟化する。八〇年代の連帯運動は軍政との出来レースとしかいいようもない。そのポーランド社会がストゥシェミンスキーさんに何も手助けしないあたりが知らないポーランドだったといったもの。



 でもまー、この時期も対ソ協力は徹底的に拒否してるし、身体拘束しない点では人権無配慮でもないんだけどね。ソ連軍はポーランド国内で好き勝手できないし、逆にポーランドがソ連軍人をとっ捕まえることもできる。反体制運動で逮捕しても長期拘束しない。鉄条網切っただけで医療も与えず長期勾留した中世司法国の、法の支配から離れた政権とは大違いとね。
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Comment

非公開コメント

ああ、中世日本の芸術家には国に媚びる手合いばかりしかいないのでしょうなあ

>鉄条網切っただけで医療も与えず長期勾留した中世司法国の、法の支配から離れた政権とは大違いとね。

一瞬、中国とか北朝鮮のことかと思ったけど、もっとひどいからな

映画は素晴らしい

メジャー作のみ為らず、色々な映画が見られる東京は正直、羨ましい。

>でもまー、この時期も対ソ協力は徹底的に拒否してるし、身体拘束しない点では人権無配慮でもないんだけどね

唯、84年に悲劇がありました。
当時、政府から、迫害された人の家族を支援していたポピエウシュコ神父を目の敵にしていたポーランドの秘密警察が存在していました。そして、彼らはポピエウシュコ神父とその運転手が、地方から、ワルシャワに戻る途中、拉致。

この時、運転手は辛うじて逃げられたが、神父は彼らの手に堕ちました。
そして、壮絶な暴行の果て、殉教しました。しかし、運転手がマスコミに駆け込み、事の真相が白日の下に晒されました。また、その葬儀には、多数の人々が参列、大規模な示威運動にもなり、民主化への道を速めたと言われています。

因みに日本で劇場公開されていないものの、この事件は、後に映画化「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」(VHS化も・・・)されました。また、今から、20年以上前にこの事件に関するテレビ番組(この映画自身か、ドキュメンタリー番組か?)があり、当時、私も見ました。しかし、残念なことに、その内容については、もううろ覚えで、事件に関与したモノたちの謀議の様子位しか、覚えていませんが・・・。

前にも述べましたが、日本の現在の司法等に問題がないことは否定しません。

しかし、当時のポーランドを評価し、今の日本を中世司法国というのなら、この事件はどうなるのだろうか?流石の公安も此処までは・・・。

この事に言及することがネットウヨの妄言なのだろうか?
この様な悲劇があった事を・・・。



No title

 大いに同意でございます。国内で気が利いていて自立しているぽい現代美術家というとChim↑Pomくらい?
 直情も麗しいのですがそれで食べるとなると厳しい。社会の余剰でご飯を食べる存在なのですから。
 中世司法国家も大いに然りであります。医者に見せるどころか、寒くて仕方がないからどうか靴下を履かせてくれと懇願しても靴下で首を吊るからダメと拒否して見せました。嫌がらせもここまでくるとOECDでは拷問の域でしょう。とうとう国連筋他から保釈要請の陳情が届く始末。
 たとえ凶悪犯と言えども同胞たる米兵を中世国家の司法に委ねることはありえないと米国から言われる始末。