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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.09
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Category : 未分類
 中国のエビは尻尾がない。車エビの親戚、大正エビは渤海湾で漁獲されるが尻尾がない。極楽鳥には足がないように、尻尾がなくとも遊泳できるからだ。渤海湾や黄海は浅いので、海底から海面までの日周鉛直移動に遊泳力は必要としない。浮力調整で容易に上下移動できるからだ。

 ……天ぷら屋はそう言っていた、という話を考えた。戦後、新中国から輸入された大正エビはすべて尻尾がなかった。その理由に関する仮説としてどうかといったものだ。

 ただし、実際は輸入制限の結果だった。正確に言えば米国の輸入制限の結果である。

 朝鮮戦争後、米国は新中国への経済制裁を図った。新中国産品を目の敵とし、輸入途絶を図った。

 これはエビも同じだ。日本が新中国からエビを輸入する話が出た際、米国は植民地たる日本に文句をつけた。「日本製のエビ加工製品の原材料に新中国漁獲エビが混入する可能性がある。」とし「だから中国エビを輸入したら日本製エビ加工製品を禁輸にする」と圧力を掛けた。

 それによりエビ輸入は御破算の雰囲気となった。計画した商社の連合体、輸入協議会は残念会で天ぷら屋に行ったという。

 だが、そこで料理人が尻尾を切るのを見てアイデアが浮かぶ。尻尾の殻の内側に水が入っているので油がハネるからといった理由だ。おそらくお座敷天ぷらだったのだろう。

 そして「冷凍船を渤海湾に派遣し、船上でしっぽを切ろうということになった」*という。尻尾があれば日本産と区別でき、加工製品の対米輸出にも迷惑をかけないと判断できたからだ。このあたりは人民中国日本語版にあった南村志郎さんの話である。

 以降、中国のエビは尻尾がなくなったという話だ。


*   南村志郎「過去を知り共に未来を語る」『人民中国 日本語版』771号(人民中国雑誌社,2017.9)pp.17-19.
    他にも、洋服ブラシも最高級の重慶産豚毛を使っていることで輸入をハネられる話もあった。ちなみに中国産豚毛は戦前から最高級品で第二次世界大戦での援蒋ルート封鎖でも飛行機で輸出されていた。

**   なお、エビが日周移動するかどうか、浮力はどう調整しているかなんか知らないし調べてもいない。
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