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- » 2023 . 03
Category : 未分類
廃棄物は薄めれば海洋投棄してよいのだろうか?

シンペイさんは希釈して検出限界にすれば放射性廃棄物を捨ててもよいと示唆している。
その理屈が成り立つならなんでも投棄できる。水銀コバルトカドミウム鉛硫酸オキシダンなんでも検出限界まで希釈すれば捨てて良い。そうなる。
■ 法や社会が禁止している
それがなぜ駄目なのか?
法や社会が投棄行為そのものを禁止しているからだ。廃棄物を海洋や大気に投棄してはいけないとそう決めている。
そこに検出限界は関係ない。水で、空気で薄めても同じことだ。
それを理解できないのは不思議なものだ。
お理工さんは科学以外の尺度をもっていないのだろう。希釈は物理的に可能だが廃棄は法的にできない。
■ シンペイ式希釈放出は許されない
シンペイ式希釈放出が許されるなら廃棄物はいくらでも海洋に、大気に捨てられる。鉱工業は好きなだけ硫化物を大気に廃棄できることになる。高い煙突を作って拡散させて濃度だけを落とせばいいからだ。自動車も商船も触媒なんか要らない。排ガスを薄めればNOXやSOXやPM、未燃焼ガソリン、低質重油由来の重金属を好きなだけ放出できる。核のゴミも検出限界まで薄めれば海洋投棄可能となる。
それを許さないためにロンドン条約や総量規制がある。海水や大気で薄めればなんでも捨てられる仕組みは不味いからだ。
「トリチウムは毎年膨大に生成され消失する」「だからトリチウムはいくら捨ててもよい」は理屈にならない。「硫化物は火山活動で毎年膨大に大気放出され海洋や土壌で吸収される」「だから硫黄系廃棄物はいくら捨ててもよい」とならないことと同じだ。
■ 原因があって結果がある
そもそも「検出限界だからよい」ロジックは成り立たない。
検出できないことと責任は全く別の話だ。
原因があって結果がある。原因者である電力会社は原発事故や廃棄物の責任からは逃れられない。これは検出限界は関係しない。検出限界以下でも責任は免れえない。
これはトリチウム水処理だけではない。原発事故と健康被害の関係も同じだ。原因があって結果がある。その影響をうけた範囲でおきた被害は全て東電の責任となる。
その点でいえば「放射線量が検出限界だから甲状腺がんは東電の責任ではない」というキクマコ式ロジックも成立しない。検出限界だろうが発生メカニズムが医学的に証明できなかろうが関係はない。例えば「その地域で平均値よりも発生率が高い」だけでよい。それで原発事故の影響であると客観的に証明できるからだ。法は類推を許す。"Prsesnmptiones sunt conjectures ex signo verisimili ad probandum assnmptte."という(もちろんラテン語はググった)

shimpei @ShimpeiHMMT
処理済水のトリチウム濃度をしらべてみたけど、東電の資料だと500Bq/cm3程度じゃん!?こんなん排水用のタンクに淡水か海水引き込んで捨てるか、放出口の海流より排水量下げるだけで放出口近傍で検出限界に出来る量やん。えぇ、、、あほくさ。。。
https://twitter.com/ShimpeiHMMT/status/953110265565913088
シンペイさんは希釈して検出限界にすれば放射性廃棄物を捨ててもよいと示唆している。
その理屈が成り立つならなんでも投棄できる。水銀コバルトカドミウム鉛硫酸オキシダンなんでも検出限界まで希釈すれば捨てて良い。そうなる。
■ 法や社会が禁止している
それがなぜ駄目なのか?
法や社会が投棄行為そのものを禁止しているからだ。廃棄物を海洋や大気に投棄してはいけないとそう決めている。
そこに検出限界は関係ない。水で、空気で薄めても同じことだ。
それを理解できないのは不思議なものだ。
shimpei @ShimpeiHMMT
トリチウム水の一般排水濃度限度は60Bq/cm3ですけど、トリチウム水タスクフォースタスクフォースのH28年6月の報告書には海洋放出は濃度限度を考慮すると実現困難と書いてるけど、希釈できない理由はどこにあるんだろうね。
https://twitter.com/ShimpeiHMMT/status/953114526563446784
お理工さんは科学以外の尺度をもっていないのだろう。希釈は物理的に可能だが廃棄は法的にできない。
■ シンペイ式希釈放出は許されない
シンペイ式希釈放出が許されるなら廃棄物はいくらでも海洋に、大気に捨てられる。鉱工業は好きなだけ硫化物を大気に廃棄できることになる。高い煙突を作って拡散させて濃度だけを落とせばいいからだ。自動車も商船も触媒なんか要らない。排ガスを薄めればNOXやSOXやPM、未燃焼ガソリン、低質重油由来の重金属を好きなだけ放出できる。核のゴミも検出限界まで薄めれば海洋投棄可能となる。
それを許さないためにロンドン条約や総量規制がある。海水や大気で薄めればなんでも捨てられる仕組みは不味いからだ。
「トリチウムは毎年膨大に生成され消失する」「だからトリチウムはいくら捨ててもよい」は理屈にならない。「硫化物は火山活動で毎年膨大に大気放出され海洋や土壌で吸収される」「だから硫黄系廃棄物はいくら捨ててもよい」とならないことと同じだ。
■ 原因があって結果がある
そもそも「検出限界だからよい」ロジックは成り立たない。
検出できないことと責任は全く別の話だ。
原因があって結果がある。原因者である電力会社は原発事故や廃棄物の責任からは逃れられない。これは検出限界は関係しない。検出限界以下でも責任は免れえない。
これはトリチウム水処理だけではない。原発事故と健康被害の関係も同じだ。原因があって結果がある。その影響をうけた範囲でおきた被害は全て東電の責任となる。
その点でいえば「放射線量が検出限界だから甲状腺がんは東電の責任ではない」というキクマコ式ロジックも成立しない。検出限界だろうが発生メカニズムが医学的に証明できなかろうが関係はない。例えば「その地域で平均値よりも発生率が高い」だけでよい。それで原発事故の影響であると客観的に証明できるからだ。法は類推を許す。"Prsesnmptiones sunt conjectures ex signo verisimili ad probandum assnmptte."という(もちろんラテン語はググった)
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Comment
No title
08:09
岩見浩造
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最初は注目してましたが、スタンスがこれで知識的にも記憶垂れ流しで解説も雑なのでフォロー辞めました。
70年代まで選択肢にあった廃棄物の海洋投棄案など、過去のぬるい時代の記憶で少量のゴミは希釈とか言ってるのでは。
08:50
きらきら星
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「万引きして後から金払えばええやん」だって通用しますわな。
Re: タイトルなし
10:04
文谷数重
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「そもそもフランスの下水道では」とか「日本でも厠は川屋で」とか抜かして
それをやめようという後の社会の約束を蔑ろにしたこと言うんじゃないかと
> 「薄めてから捨てりゃええやん」が通用するなら、
> 「万引きして後から金払えばええやん」だって通用しますわな。
10:31
被本塁打大王
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原子力百科事典ATOMICA
トリチウムの環境中での挙動 (09-01-03-08)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-03-08
なお、異論もある模様↓
https://mobile.twitter.com/masaru_kaneko/status/378280865387671553
No title
12:27
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おそらく、根拠はここの別表1の上から3番目
排液中又は排水中の濃度限度(Bq/cm3)
の数字6×101をリットルで計算したものかと
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19880726001/k19880726001.html
ロンドン条約や国内の法規制はでの規制は放射性廃棄物のドラム缶を船で捨てる(文字通りの海洋投棄)ような話の規制だったかと
原発運転時のトリチウムは基準となる濃度以上のものはダメ=濃度以下なら問題ないとして放出している
という話を(3.11以前に)聞いたことがあって、必ずダメじゃなかったような記憶がありましたので
12:47
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物質によって総量規制と濃度規制は使い分けられているのが普通では?
Re: No title
12:54
文谷数重
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冷却水の排出も薄めるんじゃなくてもともと低濃度である前提だから
回収重水みたいな高濃度のトリチウム水は昔から保管処理ですよ
> 一応トリチウム水については1リットルあたり6万ベクレル以下まで希釈して海洋に放出する実運用がったかと思います。
> おそらく、根拠はここの別表1の上から3番目
> 排液中又は排水中の濃度限度(Bq/cm3)
> の数字6×101をリットルで計算したものかと
>
> http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19880726001/k19880726001.html
>
> ロンドン条約や国内の法規制はでの規制は放射性廃棄物のドラム缶を船で捨てる(文字通りの海洋投棄)ような話の規制だったかと
>
> 原発運転時のトリチウムは基準となる濃度以上のものはダメ=濃度以下なら問題ないとして放出している
> という話を(3.11以前に)聞いたことがあって、必ずダメじゃなかったような記憶がありましたので
Re: タイトルなし
13:23
文谷数重
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薄めれば大丈夫は通用しないでしょう
あと
> トリチウムの総量規制なんてありましたっけ?
は、トリチウムの総量規制ができたらオシマイだということです
希釈廃棄は廃棄物処理のスキームから外れる脱法的処置ですから
そうなる可能性もありますね
飲酒検問にあたってから酒を飲めば飲酒運転とならないことが問題になれば
飲酒検問忌避行為が規制されるようなもんです
それが社会の仕組みですよ
> トリチウムの総量規制なんてありましたっけ?条約や諸外国の制度は?
>
> 物質によって総量規制と濃度規制は使い分けられているのが普通では?
既にメッセージは出てますね
14:51
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https://jp.sputniknews.com/politics/201712204401758/
放置しておくと、アレ宰相が熱烈に片思いしているウラジーミルさんから、直にクンロク入れられるんじゃないですか。
>トリチウム海洋投棄は周辺国は反対しますからね
>薄めれば大丈夫は通用しないでしょう
No title
17:16
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はっきり言ってこれらの国は何事も口先介入はしてくるし
No title
19:13
被本塁打大王
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・六ケ所再処理工場が本格稼働すると年間1万8千テラベクレル、1日当たり約60テラベクレルのトリチウムが放出される。
・原子炉等規制法で許される濃度(1立方cm当たり60ベクレル)まで薄めようとすれば毎日百万トンの水を使って薄めなければならない。
・それが不可能なので、トリチウム(+クリプトン65、炭素14)を薄めずに排気筒や排水口(沖合3km、深さ44mの海底に造ってある)から放出する。
・もし実行すると、毎年740人が放射能の影響でガン死する恐れがある。
・実はトリチウムは同位体濃縮技術で濃縮、クリプトンはマイナス152℃で冷やせば液化、炭素14は水酸化ナトリウムと反応させて固形化する。
・除去不能と言うのは嘘。お金がかかるからやらないだけ。
…と書いてありました。
なんで東電はトリチウムを同位体濃縮で除去しないんでしょうかねえ。
やっぱお金がかかるからですかねえ。
22:51
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23:33
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No title
01:26
岩見浩造
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http://www.rasin.co.jp/blog/special/luminouspainted/
少し前の書き込みでATOMICAが紹介されていましたが、あれはウィキペディアを参照して書かれていたり、執筆を担当している専門家が自分の本を参考に挙げ、その本を読むと参考にATOMICAの当該項目が載っているという鶏と卵のような状態の項目があり、実は問題です。
別の項目では元になった報告書や雑誌記事を取り寄せるとマイナスの記述をしていたりするのですが、その辺ははぐらかしていたりもします。
そもそも、辞典自体も、パソコン通信時代に富士通に投げて作ったものであり、その目的は原子力広報なので色々限界があります
http://www.fujitsu.com/downloads/JP/archive/imgjp/jmag/vol49-3/paper15.pdf
08:08
被本塁打大王
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うん、露や韓国がツッコミいれないよう、トリチウムの海洋放出も慎重に判断すべき、ってことですよね。
露や韓国をクレーマー扱いして、何を言ってもシカトしたり、「お前らだって同じことやっているんだから、ガタガタ言うな!」って逆ギレしたら、日本の方が墓穴掘りますよね。