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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2018.03
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Category : 未分類
 岩波新書『地元経済を創りなおす』に眼を通したのだが。内容的には藻谷浩介さんの『里山資本主義』に全く触れていないのが不自然。

 本来ならそれを明言すべきはずだ。先行研究といった扱いで載せる、あるいは『里山資本主義』で足りない、誤っている箇所を補う形にすべきである。

 だが、それはない。「漏れバケツ」といった用語を出しているが概念的には『里山資本主義』で提示した内容を超えるものではない。さらに燃料の部分の取り上げ方は全く一緒。木質ペレット等にすれば地元で金が循環するといった中身は全く新味はない。

 著者の枝廣淳子さんは『里山資本主義』の存在はご存知である。なんせその里山資本主義を持ち出して講師をしている。これは「今どうして”里山資本主義”?「パタゴニア東京・丸の内ストア」で“経済成長を前提としない幸せのあり方”を考えてみました [イベントレポート]」で写真もある。

 それならば少なくとも一言は書くべきである。

 ちなみに、その内容理解もどうもズレているように見える。単に伝統生活への回帰としか捉えていない様子だからだ。

例えば枝廣さん自身は『里山資本主義』を読んで、江戸時代のことを改めて考えるきっかけになったそうです。

江戸時代は鎖国をしていて、何も輸入していなかったので、あらゆる暮らしに植物を活用した”植物国家”だったと言われています。森を伐採して家を立て、あまった木は薪にして使う。脱穀した稲を草履にして、使いきったら燃やして畑の肥料にする。
言い換えれば、前の年の太陽エネルギーで、次の年の経済が賄われていたということです。少し前まで、ごく普通にそういうことをやっていて、それが残っているのが里山なのだと思います。

https://greenz.jp/2014/04/30/patagonia_event_ws_keizai/


 だが『里山資本主義』は江戸時代を訪古する中身ではない。今でも一極集中の大量生産・消費経済に辺境は飲み込まれないで対抗できる手法もあるといった中身だ。その実態はガチ資本主義である。この点でも違和感を感じるものであった。
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Comment

非公開コメント

藻谷氏が枝廣氏を「私の主張を剽窃するな!」「単なる伝統回帰に矮小化するな!」って批判したら面白いのですが、たぶんしないんだろうな。著作権法違反とも言い難いし。

Re: タイトルなし

剽窃じゃないけど『沈黙の春』のあとに「農薬は危険だ」と「春になっても鳥は来ない」最初から同じ中身を同じ順番に説明する感じ。

> 藻谷氏が枝廣氏を「私の主張を剽窃するな!」「単なる伝統回帰に矮小化するな!」って批判したら面白いのですが、たぶんしないんだろうな。著作権法違反とも言い難いし。

No title

>今でも一極集中の大量生産・消費経済に辺境は飲み込まれないで対抗できる手法もあるといった中身だ

正直、首都圏に住んでる文谷さんが言ってもねえという気はする。著者の藻谷氏も経歴を見れば山口県生まれではあるものの大学以降はだし

木質ペレットやらにしても、
そも日本の林業は外材にコストで負けてるから苦境にあるわけで、そのため木くずで作る木質ペレットのコストも同じく負ける

取り上げられている銘建工業も、そも集成材の原料のかなりの部分が外材でコストをカットしている。

もちろんそれは何も悪くなく正当であるけど、里山資本主義なるものでもないのでは?

そもそれで「成功」しても自社燃料費の節約以上のものにはならないし、

外販するなら結局価格競争力や輸送コストが問題になる

Re: No title

・ 木ペレットは廃棄部分転用なんでコストってあんま関係ないです
  実際に輸入ペレットと平行して製造されてますが競合して負ける事態も起きていません

・ CLTは定尺じゃなくてプレカットみたいな独特の寸法に仕上げる商売なんで
  国内材でも外材でも大差でないです、加工賃で稼ぐ商売になるんでしょうね
  あと、山元じゃCLTは国内材でやってるみたいですよ
  特一等無節以外の材料でOKなんで案外、国内材でもいけるんじゃないですか

・ 里山資本主義での木ペレット注目は「自家消費して燃料代下げよう」じゃないですよ
  外から灯油買うぶんを村の中に支払って経済回そうって発想ですから



> >今でも一極集中の大量生産・消費経済に辺境は飲み込まれないで対抗できる手法もあるといった中身だ
>
> 正直、首都圏に住んでる文谷さんが言ってもねえという気はする。著者の藻谷氏も経歴を見れば山口県生まれではあるものの大学以降はだし
>
> 木質ペレットやらにしても、
> そも日本の林業は外材にコストで負けてるから苦境にあるわけで、そのため木くずで作る木質ペレットのコストも同じく負ける
>
> 取り上げられている銘建工業も、そも集成材の原料のかなりの部分が外材でコストをカットしている。
>
> もちろんそれは何も悪くなく正当であるけど、里山資本主義なるものでもないのでは?
>
> そもそれで「成功」しても自社燃料費の節約以上のものにはならないし、
>
> 外販するなら結局価格競争力や輸送コストが問題になる

木質ペレットの生産量と輸入量

https://www.asiabiomass.jp/topics/1512_02.html

「2013年の木質ペレットの国内生産量は10.4万トン(図1)で、輸入量は8.4万トン(図2)であったが、輸入ペレットは2015年9月には13万トンを超え、急激に増加している。図3に生産施設数の推移を示すが、国内の木質ペレット工場の生産規模は年間100トン~1,000トン程度の小規模工場が多いが、海外では年間数万トン程度の大工場で生産されており、高い競争力を持っている。国内の木質ペレットの販売価格はボイラ燃料向けで23,000~39,000円/トン(2009年下期:NEDO再生可能エネルギー技術白書)に対し、21,500~26,700円/トン(2012 ~2015年上期:輸入価格は貿易統計)(図4)であり、国産ペレットより安価である。そのため木質ペレットを大量に使用する発電所では、海外産ペレットに対する需要が大きい。(2015年12月)」

上のサイトを読んだ限りでは「国産が海外産相手にやや苦戦を強いられているが、全く歯が立たないわけでは無い。大量生産によるコストダウンに成功すれば、再び優位に立てる」ってのが真相みたいですな。

No title

加工賃で稼げるのはいいことですが、逆にそうなると
別に里山でも山間部でも田舎でもいいですけど
そういうところじゃないといけないということがなくなる、結果的に設備や技術があればいい
となると、例えば消費地に近い大都市郊外的な立地でもいい

>被本塁打大王さん

その大規模化が経営的にも、山地に多いという条件的な面でも厳しいんですね。

林業の競争力云々も後者によって機械化が進まないって面もあるんですけど

> 別に里山でも山間部でも田舎でもいいですけど
> そういうところじゃないといけないということがなくなる、結果的に設備や技術があればいい
> となると、例えば消費地に近い大都市郊外的な立地でもいい

> その大規模化が経営的にも、山地に多いという条件的な面でも厳しいんですね。

つまり貴方は、山地でなく平地に植林し、かつ工場を作れば外国産にも価格的に太刀打ちできる国産木質ペレットが量産できる、と言いたいのですか?

なんなら、都市部やその周辺地域に植林しますか?

都市部に森林が増えれば、ヒートアイランド現象の緩和にもつながりますな。
http://www.mlit.go.jp/crd/park/joho/dl/kankyo/data/02.pdf

<遠野興産>国内最大級ペレット工場建設中止

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170705_63030.html

原発事故の影響で、国内生産量の三分の一に匹敵する生産能力を持つ木質ペレット工場の建設がとん挫。あーあ。

オーストリアにおける木質バイオマスの成功とその日本への応用

https://www.renewable-ei.org/column/column_20140508.php

オーストリアって、国土面積は北海道並みで、アルプス山脈が国土の六割を占め、海抜500m以下の土地は全土の三割程度と言う山間の小国ですが、ペレット工場の生産規模拡大&集約化に成功し、年間89万トン(2012年)も生産してます。

日本は島国なので、木質ペレットを輸出するほど大量生産する必要はないかも知れませんがね。ちなみにラトビアの木質ペレット生産量は98万トン(2012年)ですが、約九割が輸出用。

https://www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/140612du_yoshizawa.pdf

https://www.jwba.or.jp/president/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%96%E3%81%AE%E9%80%B2%E3%82%80%E6%9C%A8%E8%B3%AA%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%A8%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%AE%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC-%EF%BC%91/

Re: オーストリアにおける木質バイオマスの成功とその日本への応用

ペレット産業を国際競争力をもつ輸出企業にすることが目的でもないですからね
里山資本主義でのペレットは灯油を買わないで済ませて地元に金を落とすことですし
そもそもペレットの価格そのものが国際価格で低くなっても、廃材等から作るわけで原価割れといったことはほとんどない
生産活動から阻害された老人連でも参加すればお金が得られること、その人達が購買力を持つことでお金が回ることですから

婆様の家庭菜園と直売と同じです、海外産蔬菜が入ってきても原価割れしないでしょ
知り合いのお袋さんは75でベリーやら豆やらの農協直売で200万稼いでますよ、米やるよりも全然割がいい

> https://www.renewable-ei.org/column/column_20140508.php
>
> オーストリアって、国土面積は北海道並みで、アルプス山脈が国土の六割を占め、海抜500m以下の土地は全土の三割程度と言う山間の小国ですが、ペレット工場の生産規模拡大&集約化に成功し、年間89万トン(2012年)も生産してます。
>
> 日本は島国なので、木質ペレットを輸出するほど大量生産する必要はないかも知れませんがね。ちなみにラトビアの木質ペレット生産量は98万トン(2012年)ですが、約九割が輸出用。
>
> https://www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/140612du_yoshizawa.pdf
>
> https://www.jwba.or.jp/president/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%96%E3%81%AE%E9%80%B2%E3%82%80%E6%9C%A8%E8%B3%AA%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%A8%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%AE%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC-%EF%BC%91/

No title

>婆様の家庭菜園と直売と同じです、海外産蔬菜が入ってきても原価割れしないでしょ
知り合いのお袋さんは75でベリーやら豆やらの農協直売で200万稼いでますよ、米やるよりも全然割がいい

野菜類のたぐいは元から(経験のある人が工夫すれば)
収益性は良いですよ。
人間が食うものですし、嗜好性もあるし
鮮度やらの関係で外国から大量に輸入できないものものある。

米は主食だからこそ
消費者側にとっては価格を重視せざるを得ない。高関税で守られても米は儲からない

逆に木質ペレットは基本燃やすだけで
どこ産だろうが構わないし、環境的なことを考えなければ石油やガスでもいい

輸出というか、それこそ過疎地域では需要そのものが限られてるので、国内であろうと都市部に売る必要があるってことです。

まだ暖房用の自家消費は良い
日本の場合断熱基準が(熱帯の国のぞけば)最悪レベルなので、環境的にも経済的にもそこからだろって気がしますが

名無しさん、コテハン名をお願いします

> どこ産だろうが構わないし、

前にも書きましたが、福島産だと大騒ぎですよ。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170705_63030.html

> 環境的なことを考えなければ石油やガスでもいい

「化石燃料への依存はエネルギー安全保障上問題ガ~」って声もありますぜ。

> 日本の場合断熱基準が(熱帯の国のぞけば)最悪レベルなので、環境的にも経済的にもそこからだろって気がしますが

日本でも「高断熱住宅&ペレットストーブ」で省エネ生活を挑む人が増えているようですな。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-945b.html
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14137119269

Re: 名無しさん、コテハン名をお願いします

地元産燃料の話も灯油代の10%でも地元に還流すればいいという話ですからねえ
一万人、4000世帯の町でそれぞれ年3万円の灯油代を払っているとすれば1200万は還流するわけで
乗数効果含めて過疎化の町で5人10人の雇用ができれば大きいでしょうね

> > どこ産だろうが構わないし、
>
> 前にも書きましたが、福島産だと大騒ぎですよ。
>
> http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201707/20170705_63030.html
>
> > 環境的なことを考えなければ石油やガスでもいい
>
> 「化石燃料への依存はエネルギー安全保障上問題ガ~」って声もありますぜ。
>
> > 日本の場合断熱基準が(熱帯の国のぞけば)最悪レベルなので、環境的にも経済的にもそこからだろって気がしますが
>
> 日本でも「高断熱住宅&ペレットストーブ」で省エネ生活を挑む人が増えているようですな。
> http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-945b.html
> https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14137119269

マネー資本主義VS里山資本主義という構図に興奮を覚えました

近所の柿の木やザクロの木は、秋になると甘くておいしい実がなるのに誰も取ろうとしない。だから私が収穫して家で食べてました。今年は干し柿を作ろうかな。
近所のゴミ箱の中には、集めると懸賞に応募できるゴミが捨ててあるので、私が拾って懸賞に応募していろんな物をもらいました。また、それを家族や同僚を巻き込んで組織的にやりました。
このように、誰も見向きもしない物に価値を見出して地域の経済を活性化させるのが、私の里山資本主義です。

ひゃっはーさんへ

> 近所の柿の木やザクロの木は、秋になると甘くておいしい実がなるのに誰も取ろうとしない。だから私が収穫して家で食べてました。今年は干し柿を作ろうかな。

一応、ご近所さんに「オタクの柿、取っても良いですか?」って声掛けしていた方が良いですよ(^▽^;)

> 近所のゴミ箱の中には、集めると懸賞に応募できるゴミが捨ててあるので、私が拾って懸賞に応募していろんな物をもらいました。また、それを家族や同僚を巻き込んで組織的にやりました。

ご近所さんが「ゴミ」として捨てたものなら無問題だと思いますが。