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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2018.04
05
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11:51
Category : 未分類
 来週頭まで年末の仕事とGW進行で身動きがとれないのだけれども。

 売価2万円の水素を運ぶのに3.2億円ってどうかしてる。補助金もらえても、企業イメージ云々でも割に合わない。日本銀行券の札束を火にくべて灰にするようなものだ。

 これは工藤宗介,金子憲治「『再エネ水素』を燃料電池車に充填、福島県初の商用水素ステーション」『日経XTECH』(2018.3.30)
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/033010945/
の数字。ちなみに記事でも褒めようもないので褒めていない。

 ちなみに「移動式『水素ステーション』開所 燃料電池自動車『普及』期待」『福島民友』(2018.3.29)
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180329-256455.php
では一応は良さげに書いている。夢見れば夢も夢じゃないくらいの夢想だと承知しているだろうけど。

 おそらく水素そのものの値段も原価を割ってる。記事では電気分解とされるが効率は悪い。22.4立が2gなんで1立米が100gなんだが、売電して20円/kwhくらいの電気を10kwhブッこむとそれだけでkg2万円になる。

 10万円位の高額水素を2万円で売る構造なんだろう。需要の無さと製造設備の減価償却を含めれば。

 それでいて水素自動車3台分だけしか給気できない。圧縮しないと積めないし、さらに加圧しないとFCVに積めない。

 そもそも1台分5kgの水素でも厄介なものだ。常圧で50立米になる。華奢なタンクを作ってとは考えるだろうけど、中の水素を追い出す方法がない。

 ヘリウム気球の機嚢を買ってきて、絞り出すしかないかね。外からの酸素混入は圧縮部手前にプラチナでもおいて水にして落とせるけど、窒素とアルゴンは除去できるかわからない。まあ電池が反応性が低い窒素とアルゴンなんか気にしないならそれでいいけど。

 一番いいのは、水素と二酸化炭素と水を混ぜて1100度にするとか減圧蒸留油の改質過程にブチ込んでガソリンとか軽油にすることじゃないかな。

 それなら150万の車で4台に給油できる。新車で100万の軽トラに新品50万の計量器なし200立給油タンクを積めば4台の車を満タンにできるけどね。
 
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回りくどい

 太陽光発電・風力発電の電力で水素を作って、それをディーゼルエンジンっぽい車両で運んで燃料電池自動車(FCV)に供給する

 そのままEVに電力供給すりゃいいじゃんにはならないのですね。

 費用対策効果を考えていないモノは、必ず失敗するという法則にいつまでチャレンジするのでしょうか?

Re: 回りくどい

宣伝啓蒙普及といった名目なんでしょうけど
それに3億かけて1日3台の車に原価割れの水素売るのはどうでしょうね

半月に1回ほど給気するとして45台分のガソリンスタンドにしかならないし
耐用年数10年で一万台に給気として取得価格だけで1回5kgの水素入れるのに3000円掛けてますね
原価割れ水素代は1700円とすれば、一回給気するごとに5000円損する計算ですよ

>  太陽光発電・風力発電の電力で水素を作って、それをディーゼルエンジンっぽい車両で運んで燃料電池自動車(FCV)に供給する
> 。
>  そのままEVに電力供給すりゃいいじゃんにはならないのですね。
>
>  費用対策効果を考えていないモノは、必ず失敗するという法則にいつまでチャレンジするのでしょうか?

話が脱線しますが

> ヘリウム気球の機嚢を買ってきて、絞り出すしかないかね。

ヘリウムといえばあと25年程度で枯渇するって話を聞きました。

風船の値段が将来1つ1万円になる!?~ヘリウムガス高騰の真相
http://www.siruzou.jp/seikatu/12953/

ヘリウムが枯渇すれば、お理工さん一押しの高温ガス炉(ヘリウムを冷却材に使用)もリニアモーターカー(超伝導磁石の冷却に必要)も終了。

Re: 話が脱線しますが

値段が高くなれば需要は減るでしょうし回収も増えるでしょうし
供給も中東の天然ガス田の随伴ガスを収集が始まっているみたいな話があったから当座は大丈夫っぽいですよ

> > ヘリウム気球の機嚢を買ってきて、絞り出すしかないかね。
>
> ヘリウムといえばあと25年程度で枯渇するって話を聞きました。
>
> 風船の値段が将来1つ1万円になる!?~ヘリウムガス高騰の真相
> http://www.siruzou.jp/seikatu/12953/
>
> ヘリウムが枯渇すれば、お理工さん一押しの高温ガス炉(ヘリウムを冷却材に使用)もリニアモーターカー(超伝導磁石の冷却に必要)も終了。

No title

売れない理由でもあるじゃないかな?
あくまでも研究施設であって商用発電所ではない、故に売電はしない。
水素の製造も輸送も試験名目であって有料なのは販売の試験だから
みたいな理屈で動いてるのでは?


>ヘリウムが枯渇すれば、お理工さん一押しの高温ガス炉(ヘリウムを冷却材に使用)もリニアモーターカー(超伝導磁石の冷却に必要)も終了。

どちらにしても消耗するもんじゃないからねえ
高温ガス炉は最悪炭酸ガスでも代用が可能

超電導リニアにしても液体ヘリウムではなく
冷凍機で直接(まあ冷凍機の冷媒にヘリウムガス使うんですけど、液体よりもずっと必要量は少ない)の試験も進んでますしね。

No title

> 供給も中東の天然ガス田の随伴ガスを収集が始まっているみたいな話があったから当座は大丈夫っぽいですよ

ググって見ました。

すると中東だけでなくアフリカでも有望なヘリウム田が見つかった模様(^^;)

タンザニアに「世界級」のヘリウム田、供給不足を解消も
https://www.cnn.co.jp/business/35085040.html

でも、リニアも高温ガス炉も要らないっす。大量旅客輸送についても発電についても他に有望な手段がありますので。

「水素」がボトルネックか

お邪魔します。
 燃料電池は「水素の取扱の困難」がボトルネックかと思われます。重水素「そのもの」を使った水爆も実用性は無かったですし。水素で実用になっているのは「打上時に詰めて、比較的短時間で使い切るロケット」ぐらいのようで。『サイエンスゼロ』でアンモニアを使った燃料電池を取り上げていました。アンモニアは刺激物ですが、水素「そのもの」でなく水素を多く含む化合物を用いるようにしないと難しいように思われます。それか夜間電力の備蓄に水素の燃料電池を用い(揚水式発電所は作れる場所が限られるので)、その一部を周辺に提供するようにするか。

No title

> そのままEVに電力供給すりゃいいじゃんにはならないのですね。

はて?さん、蓄電池のコストダウンが進めばわざわざ取り扱いの面倒な水素に変える必要はなくなります。

蓄電池導入で「安い電力」になってきた太陽光
電力会社がサービス化、電気代は大幅ダウン
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/022700115/041000012/?P=2

> 燃料電池は「水素の取扱の困難」がボトルネックかと思われます。重水素「そのもの」を使った水爆も実用性は無かったですし。

ブロガー(志望)さん、福島第一原発で大量発生したトリチウム(三重水素)をそのまま海に流すのでなく、水と分離して燃料電池や核融合炉実験炉の燃料に活用できれば一石二鳥なんですが、技術的に困難なのかなあ…orz


No title

プラントから出る副産物の余った水素も、天然ガスにでも混合して燃やしちゃえば良いんじゃないですかね。
何も末端で直接水素を使う事だけが全てじゃないでしょうに。
EV化は進むでしょうからね。

Re: No title

水素は各種の原料になるから燃焼させるのはもったいないとは思いますね
ただ、保存や輸送がアレだからコンビナートとかでなければ利用も燃すしかないかなとも思いますけど

> プラントから出る副産物の余った水素も、天然ガスにでも混合して燃やしちゃえば良いんじゃないですかね。
> 何も末端で直接水素を使う事だけが全てじゃないでしょうに。
> EV化は進むでしょうからね。

名無しさん、コテハン名をお願いします

> ただ、保存や輸送がアレだからコンビナートとかでなければ利用も燃すしかないかなとも思いますけど

文谷さんの突込みは正しい。副産物系の水素ガスは、基本的に地産地消しているみたいです。

「製鉄所や化学工場からは、生産工程から水素ガスが発生しています。実際副産物のため、原材料費がかからないとの事で、提案されている方法であるが、燃焼ガスである水素を現在もそのまま排出している事は少ない。副産物として水素ガスを多く発生させているのは、苛性ソーダで、電気分解で生成している関係もあり、高濃度で品質も良いし、一部は外販の実績もある。しかし、苛性ソーダーだけでなく、製鉄でも、自社内で燃料としてエネルギーのリサイクルとして使用しているのもあるため、大量の外販は困難である。また、水素需要が伸びる将来としては、副産物としての水素利用は、厳し状況である。」

http://hydrogen-and-health.com/hydrogen-generation/

本命はオーストラリアで褐炭から水素を取り出して液化輸送ですからね。

No title

> 本命はオーストラリアで褐炭から水素を取り出して液化輸送ですからね。

「日本の港に接岸するまでのコストは1立方mあたり29.8円で、液化天然ガス(LNG)より高いが、太陽光や風力を下回るとみているらしい。」
https://hardware.srad.jp/story/17/08/28/0444246/

太陽光や風力もコスト低下が進んでいるんだけどなあ。

あと、豪の大手電力会社は保守政権の方針に異を唱え、石炭火力発電所の新設をしないと表明しました。
http://nichigopress.jp/ausnews/businessnews/139291/

豪は自国で使わなくなった褐炭をわざわざ日本のために未来永劫掘ってくれるんかい?