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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2018.04
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Category : 未分類
 まあ、南京を陥としたあとでいまさら「中華民国との『戦争』、法的な『戦争行為』ではない」というようなものだね。

 朝日新聞デジタル「日報の『戦闘』、法的な『戦闘行為』でない 政府答弁書」は全くそれ。日中はともに第二次上海事変以来の日中戦闘行為を「戦争」ではないとして扱った。だがそれは第三国に中立に立たれないための欺瞞であった。


■ 役人なら商売だから欺瞞もするだろ

 その欺瞞を欺瞞ではないと言い張るのは見苦しいものだ。

 もちろん、政府や担当省庁の役人がそう発言するのは理解できる。本人も欺瞞だけど、商売だからしょうがないと割り切っている。その後ろめたさがある。


■ その欺瞞に付和雷同する第三者

 だが、商売でもない連中が「そうだ」と付和雷同するのは不思議だ。現地状況を無視して「国語辞典の意味での戦闘」と「法で定された戦闘行為」は違うと強弁するアレだ。

 例えばこのような発言だ。これは4月16日のニュースに反応したものだが、内容的には同じものだ。
ダッソー(旧名ミリタリーマニアの大学生)‏ @tuduki05
恐らく、法的意味での戦闘行為ではないと説明しても「言葉遊びだ!!」と批難されるのだろう。
しかしながら、法学界では言葉の意味合いが一般と違うことは良くある事でもあるから悩ましい…
https://twitter.com/tuduki05/status/986057267467309056


 イラク派遣は安全を強調して進められた。その文脈で戦闘はないとされていた。これは周知のとおりだ。

 そして、その後に日報隠匿が発覚した。その記述に戦闘発生の記載が頻出していることが明らかになった。

 この流れで「法律的には戦闘ではないから問題とならない」やら「防衛省自衛隊側の説明が全面的に正しい」と主張するのは相当にズレている。


■ イラク特措法の条文には詳しいんだろうね

 もちろんイラク特措法の条文には詳しいかもしれない、

 でも、なんでそれが問題となったかを全く理解できていないのは不思議だ。法学部は法律の条文を字面どおりに逐一に読んだり覚えたりする学部ではないはずなのだが。

 そのロジック、スタンスを延長すれば公民権運動も否定できるだろう。イラク特措法の字面だけでそう強弁するなら、同じように人種隔離法でも「ローザ・パークスが座席に座ったのは違法」「それを逮捕したのは合法」といえるからだ。字面第一主義なら人種隔離法の条文中に自然権が書いていなければそれに配慮する必要もないだろう。

 実際のイラク特措法成立の過程とイラク派遣の実態、日報発見でのこの手の発言もそれに近いけどね。戦前に人権保護法を作る時に「人間とは、白色人種でありキリスト教徒であること」「名誉人間とは日本人と中国人を指す」としとけば、植民地人の取扱は人種差別にならないだろうよ。



 まあ、安全保障やら国際政治やら国際法とやらの研究もこれは多いけどね。「ホニャララにはこう書いてある」「ホニャララ首相はこういった」の羅列で満ちていてどうしようもない。なんというか、自称「鉄道の専門家」が国鉄の電車の種類と駅名を全部覚えていると威張り、それだけで国の交通政策を語るようなものだ。
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Comment

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悩ましいで済まされるのは学生の間だけ。

 >しかしながら、法学界では言葉の意味合いが一般と違うことは良くある事でもあるから悩ましい…

 いや、法学界以外でも専門用語が同じ文字ヅラであっても一般の使う言葉と意味合いが違うのは当たり前ということを知らないのが大学生らしいとも言える。

 「オレって法学用語知っちゃってるけど、一般人にはわかねぇ~だろうな~」という清々しいくらい、学生は専門家では無いという原則を理解していない発言である。 仮に彼が法学部であり司法試験に合格したとしても「六法全書を読むのが特技です」で、年収80万コースに進むのは避けられない。

 専門家の仕事とは、ややこしい専門用語をわかりやすい平易な表現で全くのド素人の施主様・関係者様に説明することであり、その他のモノはソレに至る通過点でしかない。

 専門用語が通じるのは同業者か関連省庁の役人だけで、そんなもん、一般の人に振りかざししたところで「オレって、専門家」という自己満足しか得られない。

 専門家になりたければ、どのように意味合いが違っているかを、全くのド素人に説明出来なければならない。
 まして、法律に関しては「解釈の違い」という専門家でも「さっさと最高裁で判決だせよ!」と心の奥にしまってふて寝したくなる問題があるのだから。

>「国語辞典の意味での戦闘」と「法で定された戦闘行為」は違うと強弁するアレだ。

 その論法で、「国語辞典の意味での痴漢」と「法で定められた痴漢行為」は相違すると証明してくれる人はいないものだろうか?
 
 証明できても、捕まることにかわりは無いので意味はないかもしれないが。

2008年の名古屋高裁イラク派兵違憲判決(確定)後に、法学部の学生が訳知り顔で「法律上の戦闘と一般用語の戦闘は別物」と吹く滑稽さ

 2008年に、名古屋高裁イラク派兵違憲判決(確定)が出ているわけで、そこから10年後で法学部学生が訳知り顔で「法律上の”戦闘”と一般用語の”戦闘”は別物で、日報上の”戦闘”は法律に規定する”戦闘”ではないからセーフ」と吹く様は例えようもないほど、馬鹿丸出しですな。
(1)実際のゲリラは「国準」と見なすべきもの。今世紀の自民や民主党政権なら、南ベトナム解放民族戦線も「国準」と認めないことでしょうよ。
(2)高裁判決で”米軍他の兵站を担う形でイラク派兵された自衛隊は参戦した”と認定されており、矮小化が酷過ぎ。
(3)そもそも、米国らによるイラク戦争は国連の授権なき侵略で国際法違反。
(4)ついでに言えば、英米らの公式検証で、ご都合主義でアヤを付けて攻め込んだ挙句、パンドラの函を蹴破って自分も含めて地獄を産み出した愚挙という認識。

 結局、国際法でも日本国内法でも、「リアリズム」でもダメダメなイラク戦争自衛隊派兵について、針で突いたような”法律用語”というハッタリで誤魔化そうとしている。
 集団輪X強盗殺人の前後で、凶悪犯が一時停止を守ったかどうかに矮小化して「法律上の一時停止とは?」とかいってるレベルの話じゃん。