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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2011.10
22
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13:00
Category : ミリタリー
 概算要求で10式戦車は16両要求された。 しかし、この要求は過大である。10式はそれほど必要はない。

 10式は、必要な装備ではない。そもそも、今、戦車そのものを更新する必要は、ない。すでに本土への敵上陸という脅威はない。この判断から、戦車の定数は約400両に引き下げられている。戦車定数が約400両を維持するために、今年、10式を13両も整備する必要はない。

 戦車定数400両は、既に新型戦車で構成されている。陸自が保有している戦車を見ると、90式戦車が約350両保有されている。90式は10式と大差はない。質的に大差のない90式を、10式に更新する必要はない。また、10式もすでに約25両保有している。90式と10式を足すと約375両、新しい戦車の定数は概ね満たされている。

 74式戦車更新として調達しても、その規模は年2~4両で充分である。戦車定数、約400両に含まれる74式戦車は大した数ではない。多めに見て※※も、40両はない。昨今の情勢では、74式更新を急ぐ必要はない。着上陸はない。戦車vs戦車に対応しなければならない必要性はない。74式といっても、調達は1989年まで続いている。若い74式は、車齢20年程度に過ぎない。これから10~20年で10式に更新するとしても、毎年更新する所要は年2~4両に過ぎない。

 いまさら高い10式戦車を買う必要もない。すでに戦車定数は新型戦車で満たされている。そもそも、戦車は普段づかいしない。戦闘機や護衛艦は、日常的に使用されている。戦闘機は平時から領空警備を行なっている。護衛艦は海洋監視や通商保護に従事している。これに対して、戦車は平時には使い道がない。考えにくいが、平時にゲリコマ的な小戦闘が突発的に発生しても、その時には戦車は質を問われない。装甲車であっても対応可能である。何かの必要があって、海外に持ち出すとしても、その程度の数であれば既存10式と90式を持っていけば済む話だ。

 そろそろ10式戦車生産も御仕舞でいいんじゃないかな。90式と10式には大差はないわけだ。C4Iも「10式にしか搭載できない」なんて、予算要求でのトリックに過ぎない。財務省も、分かっていながら騙されてあげた話。C4Iが90式にレトロ・フィットできない理由もない。
 まあ、つまりだ、既存90式が時代遅れになるときにゃ、10式も時代遅れになっているってわけだ。90式が旧式化するときには、10式も旧式化している。その時には、30式戦車か40式戦車※※※か知らないが、新しい戦車でなければ対応できない。
 予算を突っ込んで、無理にスクラップ・アンド・ビルドをする必要はないってことだ。10式戦車作るのやめていいよ。


※ 24概算要求(防衛省) http://www.mod.go.jp/j/yosan/2012/gaisan.pdf 10式戦車は「ゲリラや特殊部隊による攻撃への対応」→「特殊部隊攻撃等への対処」で挙げられている。新しい戦車は、戦車vs戦車で要求しても駄目だということだね。

※※ 既存90式が341両、既存10式26両で、367両、定数枠(400両とする)に満たない分は33両。切り上げてもざっと40両。

※※※ 極端な話、10年代末期に第4世代戦車となる画期的な戦車が登場すれば、10式も旧式化する。74式が制式化されてから5年後には、第3世代戦車が登場し、技術的には陳腐化してしまっている。
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