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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2018.11
21
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15:42
Category : 未分類
 子持ち昆布といった食品がある。昆布に数の子がくっついたアレだ。回転寿司やスーパーの半額寿司のタネでよく見かける。

 それをラジオでは倭のテイストで「縁起物である」と伝統的食品のように褒めちぎっていた。今朝のTBSラジオ、伊集院がやっているラジオででてくるTBSラジオ独自の通販番組での話だ。


■ 新しく作られた日本の伝統食品 子持ち昆布

 しかし、それは作られた縁起物である。しかも最近になって登場した食品だ。

 もともと日本の食品ではない。子持ち昆布ってアラスカン・ネイティブの料理の輸入だからだ。連中は米栂(北米材で米松じゃないやつ程度の意味)の枝で産卵場所に粗朶を作る。そして米栂の芽についた数の子をアザラシ脂から作った油で味付をして食べていたものだ。

 それを数の子飢饉になった日本人が飛びついた。数の子供給源を探し求めてアラスカに到達し、そこでクリンギット族の数の子食品に気づいて輸入したものだ。


■ 逆にクリンギットはワサビ醤油で食べるようになった

 これは最新の『VESTA』に掲載された濱田信吾さんの記事による。「北米先住民から学ぶサステイナブルな魚卵食文化」で紹介されている。ちなみに『VESTA』は味の素が文化助成事業で出している雑誌である。*

 なお、記事で興味深い点はクリンギットへの日本的調味の浸透である。昔はアザラシ脂の調味が今ではワサビ醤油で味付けするクリンギットの例を挙げている。

 いずれにせよ子持ち昆布は新しい食品である。記憶をたどっても昭和の
御聖代にはなかった。実際は平成になってから登場した食品である。海洋新秩序との関連もあるのだろう。

 その点で、「縁起がいい」はともかく「日本の伝統である」は違った話だ。「捕鯨は日本の文化」だとか「鯨肉は日本人にとって伝統食」みたいな胡乱な話でしかない。



* 濱田信吾「北米先住民から学ぶサステイナブルな魚卵食文化」『VESTA』(112)(味の素食の文化センター,2018.Aut)pp.48-51.
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Comment

非公開コメント

ここら辺が日本の捕鯨と伝統とのつながりの合理的な理解ですかね

>「捕鯨は日本の文化」だとか「鯨肉は日本人にとって伝統食」みたいな胡乱な話でしかない。

「捕鯨は日本の文化」も「鯨肉は日本人にとって伝統食」も間違いとは言いませんが、それは、沿岸での捕鯨までの話であり、南氷洋の捕鯨は伝統でもなんでもない。
また、一部地域のものであることは、理解しておく必要はある。

南氷洋から、捕鯨は手を引いても問題ないように思います。

No title

wikiより
>「イクラ」の語源は、ロシア語の「魚卵」「小さくて粒々したもの」から。

>ロシア式のサケの卵の食べ方が日本に伝わったのは大正時代で、樺太庁水産試験場が、ロシアから伝えられた製法で、保存の利く塩漬けを試験的に製造したのが始まりであった。

てーことは江戸時代にはなかった?

まあ、夫婦同姓の前は庶民に名字なしを忘れる政治家連中もいますしね

名字なしなのを知らないのかどうなのかわかりませんが、同姓を日本古来の伝統と思い、明治からの事と認識していない連中が多いですからね。

子供の名字どうするかとか、いろいろ詰めるのがめんどくさい論の方がまともに思える、伝統文化変えるな論(明治からのすらつけない)が出るくらいですから、子持ち昆布が伝統食品になってもおかしくはないです。

Suica割様へ

> 名字なしなのを知らないのかどうなのかわかりませんが、同姓を日本古来の伝統と思い、明治からの事と認識していない連中が多いですからね。

明治以降に作られた日本の伝統って多いですよね。でも、みんな江戸時代以前から続いているものと勘違いしている。

「土俵は女人禁制」然り、「天皇の葬式は神道式」然り。