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- » 2024 . 01
Category : 未分類
須賀原洋行さんの主張は不思議だ。明石順平さんの「実質賃金が低下した」への反論として「名目賃金が上昇した」と述べているからだ。
■ 論理をなしていない反論
その反論は極めて難解である。須賀原さんが難しいことを言っているわけではない。まずは140字で一文であること。なにより、文内の文節同士のつながりが全く論理をなしていないことだ。
その筋悪は次のように中略をいれて縮小すれば明快となる「[中略]名目賃金、総雇用者所得が伸びたが[中略]実質賃金が下がっただけで、生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)
■ 実質賃金が下がればベアも賃上げもないもんだ
その上で述べれば誇る点も不思議である。須賀原さんは「ベアと賃上げを5年連続実現し、名目賃金、総雇用者所得が伸びた」と低能宰相のアレ経済を褒めるかのような記述をしているからだ。。
実質賃金が低下している状況下で名目賃金の上昇は成果となるだろうか?
ならない。賃下げでしかないからだ。1000%のインフレ下に200%の賃上げがあっても、それは給料4/5のカットである。それを給料を2倍にしたと誇るのは、まずはお気の毒としかいえない。
■ 名目賃金すら「(賃金は低め)」なのに「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)
さらにいえば、被雇用者数の増加で対抗できると考えているフシも見受けられる。「[被]雇用者数激増によって定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え」(須賀原)の部分だ。
だが、それも「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)の主張を支持する理由とはならない。
「定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え」(須賀原)は「定年後の老人や主婦がパートをしなければならなくなった」とも読める。
なによりもいずれの雇用も「(賃金は低め)」(須賀原)と述べている。名目賃金ですら低賃金で働かされることは果たして「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)なのだろうか。
■ 「実質賃金が下がっても生活は苦しくなったとは言えない」(須賀原)
須賀原さんの独特な実質賃金感は次のツイートでも見られる。
このうちの「生活が良くなったか苦しくなったかは実質賃金の数値では計れない」(須賀原)の部分である。
つまり、実質賃金の低下は生活が苦しくなったことを示さないと述べているのである。
もちろん、生活が良くなったか苦しくなったかには多面的な評価軸がある。その要素は経済や経済以外でもいくらでもありうる。
だが、「実質賃金が下がった」ことは「生活が苦しくなる」一大要素である。また実質賃金が下がったことで生活がよくなることもない。
■ 団塊世代が労働市場から抜けたから新規就業者数が増えただけ
ちなみに、須賀原さんはここでも就業者数増加を持ち出している。これも明石さんの「アベノミクスの失敗」に対する反論のつもりなのだろう。「前政権ではこれが困難で、好転したのは確か。」(須賀原)の部分からそれは汲み取れる。
だが、それはアレ政権の功績ではない。新規就業者数増加やより細かく大学卒業時の内定率上昇は人口モデルで説明がつくからだ。夏の時期には気温があがるようなもので今の政権の成果ではない。
明石順平@junpeiakashi
アベノミクスの失敗は一つのグラフで簡単に説明できる。
つまり,
①増税と円安で物価(赤)が急に上がったが
②名目賃金(青)の伸びが物価の伸びを大きく下回ったので
③実質賃金(緑)が急落し
④消費(黄)が超冷えた
要するに,生活が苦しくなっただけです。
https://twitter.com/junpeiakashi/status/1122357569731694592
須賀原洋行@tebasakitoririをフォローします
ベアと賃上げを5年連続実現し、名目賃金、総雇用者所得が伸びたが、物価目標を設定したのと消費税増税で物価が上がったのと雇用者数激増によって定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え、消費者物価指数で割られる実質賃金が下がっただけで、生活は全体に良くなったと思う
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1122412100511338497
■ 論理をなしていない反論
その反論は極めて難解である。須賀原さんが難しいことを言っているわけではない。まずは140字で一文であること。なにより、文内の文節同士のつながりが全く論理をなしていないことだ。
その筋悪は次のように中略をいれて縮小すれば明快となる「[中略]名目賃金、総雇用者所得が伸びたが[中略]実質賃金が下がっただけで、生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)
■ 実質賃金が下がればベアも賃上げもないもんだ
その上で述べれば誇る点も不思議である。須賀原さんは「ベアと賃上げを5年連続実現し、名目賃金、総雇用者所得が伸びた」と低能宰相のアレ経済を褒めるかのような記述をしているからだ。。
実質賃金が低下している状況下で名目賃金の上昇は成果となるだろうか?
ならない。賃下げでしかないからだ。1000%のインフレ下に200%の賃上げがあっても、それは給料4/5のカットである。それを給料を2倍にしたと誇るのは、まずはお気の毒としかいえない。
■ 名目賃金すら「(賃金は低め)」なのに「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)
さらにいえば、被雇用者数の増加で対抗できると考えているフシも見受けられる。「[被]雇用者数激増によって定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え」(須賀原)の部分だ。
だが、それも「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)の主張を支持する理由とはならない。
「定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え」(須賀原)は「定年後の老人や主婦がパートをしなければならなくなった」とも読める。
なによりもいずれの雇用も「(賃金は低め)」(須賀原)と述べている。名目賃金ですら低賃金で働かされることは果たして「生活は全体に良くなったと思う」(須賀原)なのだろうか。
■ 「実質賃金が下がっても生活は苦しくなったとは言えない」(須賀原)
須賀原さんの独特な実質賃金感は次のツイートでも見られる。
須賀原洋行@tebasakitoriri
明石さんが提示する数値は正しいし、読み取り方も間違っていないと思うが、生活が良くなったか苦しくなったかは実質賃金の数値では計れないと思う。一番大きいのは新卒が売り手市場になり就職に困らなくなった事じゃないかな。あと、定年後にも職がある事。前政権ではこれが困難で、好転したのは確か。
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1122418255212077056
このうちの「生活が良くなったか苦しくなったかは実質賃金の数値では計れない」(須賀原)の部分である。
つまり、実質賃金の低下は生活が苦しくなったことを示さないと述べているのである。
もちろん、生活が良くなったか苦しくなったかには多面的な評価軸がある。その要素は経済や経済以外でもいくらでもありうる。
だが、「実質賃金が下がった」ことは「生活が苦しくなる」一大要素である。また実質賃金が下がったことで生活がよくなることもない。
■ 団塊世代が労働市場から抜けたから新規就業者数が増えただけ
ちなみに、須賀原さんはここでも就業者数増加を持ち出している。これも明石さんの「アベノミクスの失敗」に対する反論のつもりなのだろう。「前政権ではこれが困難で、好転したのは確か。」(須賀原)の部分からそれは汲み取れる。
だが、それはアレ政権の功績ではない。新規就業者数増加やより細かく大学卒業時の内定率上昇は人口モデルで説明がつくからだ。夏の時期には気温があがるようなもので今の政権の成果ではない。
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集団催眠
10:58
terzaghi
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リーマンショック以降、震災を乗り越えて民主党政権末期にはすでに回復してたんですけど、ほぼ忘却した脳みそでこれを言いたがる人が多すぎますね。たかが3年程度の政権がそんなに何でもできるはずもない。
そもそも、株価にしても雇用にしても世界的な大きな要因の結果であって(GPIFをどこまで株価操作に運用するつもりかわかりませんけど)、政権が短期的に成果を出せるもんじゃないはず。
一方で現政権の失政の数々を彼らが一体どう評価してるのか気になるところではありますね。
No title
12:59
KU
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>「愛艦精神」よりも「働き方改革」 悩める海自の事情
http://www.asahi.com/sp/articles/ASM4V3W3JM4VUTIL01R.html?iref=sp_nattop_all_list_n
ただでさえイジメやパワハラ問題を毎年のように起こすのに、人が足りません、とか言われても。
15:23
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それとも須賀原さんがおかしいだけ?
Re: タイトルなし
16:08
文谷数重
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前のデシベル計算も球面拡散モデルの倣真性とか減衰要素を加味しないし
デシベル計算もできない須賀原洋行さん(もと電波管理局職員)
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1765.html
YS-11はレシプロエンジンと信じ切っていて
「『プロペラ旅客機はジェットエンジンでプロペラを回す』を『非常識な誤り』」とかしてましたから
あとは、一回は初出誌で携帯電話キャリアのアンテナの話もチェックしようかなと
単行本では註で参照した文献があったけど、漫画のかきぶりからすると初出はどうかなと
> 漫画家って、こんなこと書ける位稼いでるから世間ずれしてるんですかね?
> それとも須賀原さんがおかしいだけ?
最近この方の漫画見なくなりましたね
08:14
やれやれ
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それはともかく、世間ずれしているのでは無いかと。
アベノミクス以来、名目賃金も実質賃金も下がっていっている中小企業勤の私の立場は…泣。
それとYS11の件は目の前で動く実機を見た事が無いからでは?私が幼稚園の頃、祖父に遠路はるばる飛行機を見に飛行場まで連れて行って貰いましたが、プロペラ機なのにエンジンが掛かるとまだ見た事も無いジェット機の音がするので不思議に思っていました。セスナなどの小型プロペラ機はブルンブルンと音がして景気良くプロペラが回るのにターボプロップはゆるゆると加速しながら回るのを見て子供ながらに何か違うなと思った事と、小学校に入学した時に買ってもらった図鑑でYS11も出ておりジェットエンジン(ガスタービン)でプロペラを回すターボプロップの説明もありました。
知らないのが不思議なレベルです。
おそらくプロペラ機=レシプロと言う思い込みなのかと。
00:37
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No title
10:32
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「結局、あなたの暮らしは楽になったの? 苦しいの?」
以前「アベノミクスによろしく」を読んだんですが
23:25
被本塁打大王
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私は消費税増税でなく減税をして、内需主導の景気回復が実現せよとの意見です。
http://www.mirai-keizai.sakura.ne.jp/betu.htm
須賀原先生も消費税減税を唱えてくれれば、微力なれどお味方するのに。
11:10
被本塁打大王
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◆2/14ロイター:第4四半期マレーシアGDP、前年比+4.7% 5四半期ぶりに加速 https://jp.reuters.com/article/malaysia-gdp-idJPKCN1Q30GS
野党も「マレーシアを見習って消費税減税をしよう!」と言えば良いのに。財務省の宣伝に騙されるな!