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- » 2023 . 03
Category : 未分類
空自輸送機は何のために整備されるか?
その重心は既に海外派遣に移っている。国際貢献や海外派兵での活用が念頭に考えられる時代となっている。
日本国内での自衛隊航空輸送の所要は相当分なくなった。自衛隊の物流でも民間に投げたほうが簡単な上、概ね早いためだ。平時に関しては硫黄島と沖縄以外に航空輸送の実需はない。
航空・軍事クラスター(自称)にはそれが理解できない人達がいる。技術ばっか拾っていて自衛隊や安全保障の状況変化に気づかない人たちである。
■ いまどき国内利用で輸送機が決まると信じている
「国内ではC-130Jは使いみちはない」といった主張はそれに満ちている。
■ 米軍との共同活動や末端輸送
そもそも空自輸送機の実利用を把握していないのだろう。
2000年代以降、自衛隊輸送機の活躍は人道援助/災害救難や国際貢献、海外派兵に尽きている。
その際に必要となる輸送機は丈夫な米軍共通機体である。滑走路不良等の悪コンディションや乱暴な利用に耐えること。そして米軍の整備補給にすがれることである。さらに言えばヨリ悪条件の末端輸送にも耐えることである。
それに向くのはC-130であり、あるいはC-17だ。
C-2のような虚弱体質のお上品輸送機は向かない。脚が弱いので整備された飛行場から先には行けない。また独自部品を多用するため故障修理でお荷物となるためだ。
■ 小口輸送
付け加えれば小口輸送の所要も無視している。
自衛隊輸送機にともめられる仕事は大嵩荷物や大重量物の空輸だけではない。
雑務に近い小口輸送も多い。例えば空挺団の落下傘訓練や故障航空機の予備エンジン輸送だ。
それらの任務までC-2を使うのは無駄が多すぎる。10トントラックで自転車を運ぶようなマヌケでしかない。
そのためより小型のC-130が入る余地はあるのだ。
本当ならC-27やグレイハウンドの方のC-2のほうが組み合わせでは便利である。なにせ日本の所要ではC-130Jでも輸送力は余るからだ。胴長タイプの貨物床面積はC-2と同じくらいあるためだ。だが、それでも全部をC-2で運ぶよりはマシである。
■ 失敗作C-2ではC-130置き換えられない
つまり今でもC-130は必要だということだ。
その点で「「輸送機調達において、C-2を継続導入せずにC-130Jに切り替えなければならない理由」ってほとんどないのよな。」(imgurの人/とほほ電池@chageimgur)は誤りなのである。
その重心は既に海外派遣に移っている。国際貢献や海外派兵での活用が念頭に考えられる時代となっている。
日本国内での自衛隊航空輸送の所要は相当分なくなった。自衛隊の物流でも民間に投げたほうが簡単な上、概ね早いためだ。平時に関しては硫黄島と沖縄以外に航空輸送の実需はない。
航空・軍事クラスター(自称)にはそれが理解できない人達がいる。技術ばっか拾っていて自衛隊や安全保障の状況変化に気づかない人たちである。
■ いまどき国内利用で輸送機が決まると信じている
「国内ではC-130Jは使いみちはない」といった主張はそれに満ちている。
imgurの人/とほほ電池@chageimgur
不整地着陸能力といっても、
本邦のどこにそんな「C-2は降りられないけど、C-130Jが降りられる不整地」があるんですかね……
「輸送機調達において、C-2を継続導入せずにC-130Jに切り替えなければならない理由」ってほとんどないのよな。
納得いく説明を聞いたことがない。
https://twitter.com/chageimgur/status/1173125513230946305
大貫剛@ohnuki_tsuyoshi
日本では見たことないよなあ、数百m続く、平らな農地や牧草地。北海道でもめったに見たことない。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/1173131589150068736
大貫剛@ohnuki_tsuyoshi
これがヨーロッパとかアメリカだと普通にあるんだよな。せいぜいブルドーザーかければ輸送機が降りられそうな場所。日本でそれやる暇があったら、滑走路復旧したほうが早いだろっていう。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/1173132356518957058
■ 米軍との共同活動や末端輸送
そもそも空自輸送機の実利用を把握していないのだろう。
2000年代以降、自衛隊輸送機の活躍は人道援助/災害救難や国際貢献、海外派兵に尽きている。
その際に必要となる輸送機は丈夫な米軍共通機体である。滑走路不良等の悪コンディションや乱暴な利用に耐えること。そして米軍の整備補給にすがれることである。さらに言えばヨリ悪条件の末端輸送にも耐えることである。
それに向くのはC-130であり、あるいはC-17だ。
C-2のような虚弱体質のお上品輸送機は向かない。脚が弱いので整備された飛行場から先には行けない。また独自部品を多用するため故障修理でお荷物となるためだ。
■ 小口輸送
付け加えれば小口輸送の所要も無視している。
自衛隊輸送機にともめられる仕事は大嵩荷物や大重量物の空輸だけではない。
雑務に近い小口輸送も多い。例えば空挺団の落下傘訓練や故障航空機の予備エンジン輸送だ。
それらの任務までC-2を使うのは無駄が多すぎる。10トントラックで自転車を運ぶようなマヌケでしかない。
そのためより小型のC-130が入る余地はあるのだ。
本当ならC-27やグレイハウンドの方のC-2のほうが組み合わせでは便利である。なにせ日本の所要ではC-130Jでも輸送力は余るからだ。胴長タイプの貨物床面積はC-2と同じくらいあるためだ。だが、それでも全部をC-2で運ぶよりはマシである。
■ 失敗作C-2ではC-130置き換えられない
つまり今でもC-130は必要だということだ。
その点で「「輸送機調達において、C-2を継続導入せずにC-130Jに切り替えなければならない理由」ってほとんどないのよな。」(imgurの人/とほほ電池@chageimgur)は誤りなのである。
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Comment
No title
20:04
横浜の黒豚
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C-17買っておけば、文谷さんの主張されていたように、海外派遣に使えたのに。単なる川重の救済策でしかなかった。
No title
23:49
三銅
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Re: No title
00:18
文谷数重
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硫黄島から帰り便に積むものがないから硫黄島で釣った謎魚のサクと、暇持て余して作った干物と、唐辛子が堂々と空輸されるとか
> 定期便輸送なんてC1どころかYS11に段ボール数個載せただけとかザラでしたね
15:33
やれやれ
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C2で十分なんです。それでもC2よりC130Jの方が良いと思います。小牧のC130Hの置き換えに是非と思ってます。
東日本大震災の時に仙台空港に最初に降りたのは何だったか知らないのか覚えて無いんでしょうね…
自衛隊の役割
21:56
ブロガー(志望)
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「自衛隊にとって国際貢献や海外派兵など本来の役割では無い。本来の役割は(日本国民などではなく、米の極東での拠点としての)日本本土防衛である。」とでも考えているのではないかと思われます。更に言えばその戦いは「ガチのバトル」ではなく(それならより一層「武人の蛮用」に耐えられる兵器が必要)、高々「旧ソ連他の外国から軍事支援を受けた日本人をいたぶる」程度を想定しているのではないかと(米も「日本人は同じ日本人に殺させるのが良い」と思っていたりして)。
No title
19:30
KU
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http://www.aviationwire.jp/archives/184162
改めて見ると、カッコいいなと思ってみたり(((^_^;)。
>空自向けKC-46A、組立開始 21年受領へ
http://www.aviationwire.jp/archives/184156
これで海外派遣もバッチリですね。欲を言えば特殊作戦用に、こんな機体を↓
>ヨルダン軍、SOFEXでAC-235ガンシップを公開
http://www.tokyo-dar.com/news/2036/
普段は、武装を外して定期便として活用すれば良さそうですけど。
B737でいいやろ
22:46
Suica割
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価格もこなれてるし、信頼性もある。
あんな特注品なひ弱な輸送機買うよりはましな選択。