- 2023 . 01 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- » 2023 . 03
Category : 未分類
加藤AZUKIさんの主張の誤りについては従来よりも指摘してきたとおりである。世情に詳しい自称現実派が夢見がちな理想論者を論破する。そのような発言が大好きな様子だが、現実派として訳知り顔で開陳する知識には誤りが多い。
・ 「ボールペンのチップはスイス製機械で作る」は常識じゃないのかな
・ 「太陽光はペイしない」ように逆計算する加藤AZUKIさん
・ いいわけの中身と資料と矛盾しているよね
・ カタール問題でエネルギー飢饉を主張する加藤AZUKIさん
・ 産業連関表を確認しないで農業を論じる加藤AZUKIさん
・ 「防衛費に口を出す財務省は統帥権を干犯している」(加藤ADUKI、キクマコ)だって
■ いまどき「石油がなければプラスチックは作れない」(加藤)
その加藤AZUKIさんがまた誤った知識に基づいた主張をしている。イラン問題に関して「石油がなければ樹脂は作れない」と言っているのがそれである。

■ 天然ガス由来エチレンへのシフトをご存じない
だが、その主張はやはり誤りである。あるいは相当に古い。未だに「ポリマー素材の原料はナフサだけである」といい出している。「原油の用途って『樹脂(プラ)、フィルム(ラップ)、インク』その他様々な素材原料」」(加藤)はそれを示している。そして加藤さんは原油(正しくはナフサ)がなければこれら製品は作れないと主張している。
だが、現在では樹脂材料の原料も天然ガスにシフトしつつある。
理由は安いからだ。石油は天然ガスよりも高い。ナフサを樹脂材料に使うよりも天然ガスを樹脂材料にしたほうが安い。またそうすればナフサはより高価なガソリンとして売れる。そのような構造にあるためだ。
これはすでに世界の潮流である。特にタダ同然で米国では樹脂原料はシェールガス由来のエチレンにすでにシフトした。また天然ガス産出国や原油価格非連動の天然ガスを入手できる国もそれに倣いつつある。
その点で、原油の樹脂材料としての用途は代替できないとする加藤さんの主張は時代遅れなのである。
■ 艦船も液化天然ガスにシフトしつつある
さらにいえば「車を電気自動車に置き換えても艦船の運用には[石油が]不可欠だし……」(加藤)も誤りである。時代を反映していない。
最近の外航船はやはり天然ガスで動くようになっている。正確に言えばLNGディーゼル化が進んでいる。
これは舶用エンジン由来のSOXほかが問題視された結果だ。外航船の排ガス国際規制は今年から強化される。
それを見越してここ10年でLNG燃料ディーゼルは急激に発達してきた。
そして、LNG舶用ディーゼルは新造船の多くに適用されるようになっている。
つまり、「艦船の運用には[石油が]不可欠」(加藤)もまた時代遅れの主張なのである。
■ なんつーか30年前の週刊誌で仕入れた知識臭くてねえ
まあ、なんというか加藤AZUKIさんの知識ってことごとくが30年前の週刊誌で仕入れた感じなんだよね。コミケ医者とかあのあたりはみんなそうなのだが、それで「ぼくは事情通ですエヘン」としている。
原油がなくなればナフサがなくなりプラスチックが作れなくなるなんてまったくそれ。将来の樹脂材料として一部の油田は保存する必要がある云々の話があった。
ちなみに当時から反論もある。石炭からエタン作ってエチレン作ればよくねといった意見はあった。
そしてそのとおりとなった。その原料は採掘輸送コストやハンドリングを含めて総合的にさらに安価な天然ガスに移っただけの話である。
そもそも初期のプラスチックは石油ではなく石炭から作っていたのだけれども、それもご存じないのだろうよ。
・ 「ボールペンのチップはスイス製機械で作る」は常識じゃないのかな
・ 「太陽光はペイしない」ように逆計算する加藤AZUKIさん
・ いいわけの中身と資料と矛盾しているよね
・ カタール問題でエネルギー飢饉を主張する加藤AZUKIさん
・ 産業連関表を確認しないで農業を論じる加藤AZUKIさん
・ 「防衛費に口を出す財務省は統帥権を干犯している」(加藤ADUKI、キクマコ)だって
■ いまどき「石油がなければプラスチックは作れない」(加藤)
その加藤AZUKIさんがまた誤った知識に基づいた主張をしている。イラン問題に関して「石油がなければ樹脂は作れない」と言っているのがそれである。

加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談@azukiglg
「中東からの~」って話が出るたびに、「再生可能エネルギーを増やせば対応できる」とかいう人がこの9年間で増えたけど、原油の用途って「樹脂(プラ)、フィルム(ラップ)、インク」その他様々な素材原料になったりするし、車を電気自動車に置き換えても艦船の運用には不可欠だし……
https://twitter.com/azukiglg/status/1214893901552615425
■ 天然ガス由来エチレンへのシフトをご存じない
だが、その主張はやはり誤りである。あるいは相当に古い。未だに「ポリマー素材の原料はナフサだけである」といい出している。「原油の用途って『樹脂(プラ)、フィルム(ラップ)、インク』その他様々な素材原料」」(加藤)はそれを示している。そして加藤さんは原油(正しくはナフサ)がなければこれら製品は作れないと主張している。
だが、現在では樹脂材料の原料も天然ガスにシフトしつつある。
理由は安いからだ。石油は天然ガスよりも高い。ナフサを樹脂材料に使うよりも天然ガスを樹脂材料にしたほうが安い。またそうすればナフサはより高価なガソリンとして売れる。そのような構造にあるためだ。
これはすでに世界の潮流である。特にタダ同然で米国では樹脂原料はシェールガス由来のエチレンにすでにシフトした。また天然ガス産出国や原油価格非連動の天然ガスを入手できる国もそれに倣いつつある。
その点で、原油の樹脂材料としての用途は代替できないとする加藤さんの主張は時代遅れなのである。
■ 艦船も液化天然ガスにシフトしつつある
さらにいえば「車を電気自動車に置き換えても艦船の運用には[石油が]不可欠だし……」(加藤)も誤りである。時代を反映していない。
最近の外航船はやはり天然ガスで動くようになっている。正確に言えばLNGディーゼル化が進んでいる。
これは舶用エンジン由来のSOXほかが問題視された結果だ。外航船の排ガス国際規制は今年から強化される。
それを見越してここ10年でLNG燃料ディーゼルは急激に発達してきた。
そして、LNG舶用ディーゼルは新造船の多くに適用されるようになっている。
つまり、「艦船の運用には[石油が]不可欠」(加藤)もまた時代遅れの主張なのである。
■ なんつーか30年前の週刊誌で仕入れた知識臭くてねえ
まあ、なんというか加藤AZUKIさんの知識ってことごとくが30年前の週刊誌で仕入れた感じなんだよね。コミケ医者とかあのあたりはみんなそうなのだが、それで「ぼくは事情通ですエヘン」としている。
原油がなくなればナフサがなくなりプラスチックが作れなくなるなんてまったくそれ。将来の樹脂材料として一部の油田は保存する必要がある云々の話があった。
ちなみに当時から反論もある。石炭からエタン作ってエチレン作ればよくねといった意見はあった。
そしてそのとおりとなった。その原料は採掘輸送コストやハンドリングを含めて総合的にさらに安価な天然ガスに移っただけの話である。
そもそも初期のプラスチックは石油ではなく石炭から作っていたのだけれども、それもご存じないのだろうよ。
スポンサーサイト
Trackback
Comment
No title
04:19
岩見浩造
URL
編集
バカ小豆みたいにはなりたくないけど、それは分かる。
18:14
URL
編集
No title
21:21
やれやれ
URL
編集
加藤AZUKIさんとやらは一応文筆家の様ですが何も調べないのでしょうか?普通物書きって色々調べて書くものかと。twitterだから適当に脊髄反射?ま、だから過去色々突っ込まれているのでしょうけど。頭悪いって自分で世界に発信しているあたりなんだかもう...
twitter見たらナフサってきっとフサフサしたものだよって...冗談にしても酷すぎる(苦笑)。
文谷さんはこんな頭の悪いネトウヨ?の妄言を正す為に日々ご活躍されているのでしょうか?それともご趣味でしょうか?何れにしろ頭が下がります。私には無理です。気力と脳みそが持ちません。
No title
14:07
KU
URL
編集
>>>石油が無ければ~
読めば読むほど情報のアップデートが全くなされない、可哀想な人なんだなと(((^_^;)。分からなければ調べる手段なんて、いくらでもあるでしょうに。
>元陸自衛生官の「戦傷医療」教科書が売れているワケ
http://mainichi.jp/premier/politics/articles/20191227/pol/00m/010/016000c?inb=ys
コメント欄に萌えキャラ云々、とありますが私も何でもかんでも萌えを取り入れれば良いとは思いませんけど、だからと言って、いちいち目くじらを立てるような事でもないような。
17:02
FSC
URL
編集
誤った知識や古くなった知識をひけらかしたり拡散するのは、安全保障上とても危険なことだと思わないのが不思議です
SNSはバカのための拡声器(byビートたけし)
22:59
ひゃっはー
URL
編集
激しく同意します。おそらく、こういうお馬鹿さんがオイルショックの時に「トイレットペーパーがなくなる」というデマを大阪の千里ニュータウンで流したので、全国に広まったのでしょう。「石油がなければ樹脂もトイレットペーパーも作れない!」とか言って。
念のために言っておきますが、トイレットペーパーの原料は石油ではなくパルプです。
No title
21:21
岩見浩造
URL
編集
だって、私が書き屋だったらこの人にもの頼みたくないですよ。リサーチ能力は低いし、校閲が遅れたらネット遊びのせいかなと疑いたくなるし、昭和オッサニズムじゃPC周りもノーチェックどころかゲラに余計な汚物表現付けて返してきそうじゃん。
No title
12:49
URL
編集
エンジンオイルだって全合成のものが売ってる時代なのに(VHVIじゃないPAOとか、ちょいとお高いけど)
やってる事は炭化水素の切り貼りだから、コストと技術的問題がなければ出発点はどこでも良い
「偶像」としての科学
22:39
ブロガー(志望)
URL
編集
宗教は本来教義を理解して信仰するものですが、抽象的な教義を理解して信仰できる人はそれ程多くありません。そのギャップを補うために作られたのが聖像や仏像といったものではないかと思われます。科学も本来はその論理を理解すべきものでしょうが、ある種の「偶像」を立て、それを崇め奉る人間が出てくるのもある意味「必然」ではないかと思ったりもします。科学はあくまで「理念」であり「モデル」ですが、必ずしも宗教には求められなくなった「普遍的・絶対的真実」を科学に求める人、そうしないと不安から逃れられない人達もいるのではないかと。
それから余談ですが、かつてロンドン軍縮条約で補助艦艇を制限された旧海軍の中に空軍志向の人達が出てきたと聞いた事があります。ですから今日中国相手の海上優勢を巡る争いでも、「(F35も十分使いこなすまでに至っていないのに国産戦闘機を夢見ている空自は放っておいて)警戒機を多数配備して、即応性は警戒機、居続けるのは艦艇と役割分担」「無人機や無人艦艇へのシフト」といった今迄の延長線上ではない取り組みが必要なのではないかと思ったりもします。尤も「無人機等に熱心なのも中国」なのが悩ましいですが。
18:37
Suica割
URL
編集
子供向けの本に載ってたのを小学生の時に読んだ記憶があります。
天然ガスって燃やす以外の使い道あったのかと驚きましたね。
記憶違いでなければ、複合的に残念な記事ですね。
小豆さんは残念なようです。
No title
23:27
URL
編集