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- » 2024 . 01
Category : ミリタリー
中国は、E-2を模倣した試作AEWを作っている。機体は、スキー・ジャンプ方式で運用できるかもしれない。しかし、肝心のレーダはどうなのかね。
気の早いことに中国は艦載AEWを試作している。写真を見ても、米国製E-2を模倣した機体である。格納庫に入れるため、尾翼を低くしたい気持ちは分かる。しかし、垂直尾翼を4枚構成としている点、各垂直尾翼形状もE-2に似せている点には、全くオリジナリティがない。試作AEWは、垂直尾翼構成でE-2を完全に模倣している。両端の1・4枚目は、水平尾翼の上下方向に伸びている。そして中間に挟まれる2・3枚目が、水平尾翼の上方向にしか伸びていない。
レドームとの干渉を避けるには、完全コピーが一番てっとり早いのかもしれない。レドームと垂直尾翼で起きる、電磁波的、また空力的干渉を避けるには、成功例を真似るのが一番早い。ほかの部分でも、冒険を避けるため、E-2を模倣しているのだろう。
試作AEWは、カタパルトによる運用を前提で製作されたらしい。中国がカタパルトを保有していない点からすれば、相当に先を見越した話だ。
ただし、E-2と同じ程度の性能を確保できれば、スキー・ジャンプ方式への対応は難しくない。E-2Cは、失速速力は75ktである。一般的に、失速速力を2割増すれば離陸速力であるので、90ktになる。これは、Su-33よりも有利である。
失速速力・離陸速力とも、E-2CはSu-33よりも低速である。Su-33に関しては、最低飛行速力が130kt、おそらく、失速速力を2割増ししたようなものだろう。おそらく、失速速力は100ktである。
中華空母も、25ktは発揮できるだろう。この際に生まれる対気速力25ktは、90ktから差し引いてよい。中国製AEWがE-2と同じ空力性能であるとすれば、飛行甲板・スキー・ジャンプで55ktまで加速できれば、発艦できる計算になる。中国製試作AEWをスキー・ジャンプ運用するのは、あまり難しいこととは考え難い。あとは、甲板上での機体加速力にかかっている。※
中国製試作AEWに関して疑問視すべきは、搭載機材である。AEWにとって、本質は搭載するレーダ等である。レーダそのものの性能、信号処理、リンク・システムあるいは通信能力が全てである。
中国がもつAEW、AEW/C、AWACS技術は、あまり高いとは考え難い。まず、中国はロシアからこれら技術を導入しようとしている。つまり、ロシアよりも低い技術水準にあると考えられる。また、中国はAEW、AEW/C、AWACSに関して、インドと共同開発を試みている。もちろん、中国はインドと違い、AEW、AEW/C、AWACS試作機を作っている。インドよりも高い技術は持っているのだろう。中国がもつ早期警戒機関連技術は、ロシア以下、インド以上である。ロシアが持つこれら関連能力も高いとは言われていない以上、それなりの程度である。早期警戒ヘリである、Ka-31の能力にしても、20-30年前の水準である。
実際に、中国が試作したAEW、AEW/C、AWACSを見ても、方向性も定まっていない。レドーム搭載タイプだけではなく、背ビレ状レーダを搭載した、スウェーデンAEW/Cもパクっている。定見がないということは、試行錯誤であるということだ。
レーダそのもの、信号処理がよくても駄目である。データ・リンク、あるいはボイス/ビジュアルによる通信が悪くても駄目である。最終的には、要撃管制や対空戦闘に反映できなければ意味もない。
まず、外見をE-2に似せても、中身が伴わなければ意味もない。似たような飛行機だから、似たような性能がある ※※ ように錯覚するかもしれない。しかし、中国側早期警戒機技術からすれば、使い物になるかどうかはわからない。
※ スキー・ジャンプと相性が悪ければ、着艦帯からでも飛ばずでしょう。
※※ E-2に似ていても、E-2A程度の能力かもしれない。
気の早いことに中国は艦載AEWを試作している。写真を見ても、米国製E-2を模倣した機体である。格納庫に入れるため、尾翼を低くしたい気持ちは分かる。しかし、垂直尾翼を4枚構成としている点、各垂直尾翼形状もE-2に似せている点には、全くオリジナリティがない。試作AEWは、垂直尾翼構成でE-2を完全に模倣している。両端の1・4枚目は、水平尾翼の上下方向に伸びている。そして中間に挟まれる2・3枚目が、水平尾翼の上方向にしか伸びていない。
レドームとの干渉を避けるには、完全コピーが一番てっとり早いのかもしれない。レドームと垂直尾翼で起きる、電磁波的、また空力的干渉を避けるには、成功例を真似るのが一番早い。ほかの部分でも、冒険を避けるため、E-2を模倣しているのだろう。
試作AEWは、カタパルトによる運用を前提で製作されたらしい。中国がカタパルトを保有していない点からすれば、相当に先を見越した話だ。
ただし、E-2と同じ程度の性能を確保できれば、スキー・ジャンプ方式への対応は難しくない。E-2Cは、失速速力は75ktである。一般的に、失速速力を2割増すれば離陸速力であるので、90ktになる。これは、Su-33よりも有利である。
失速速力・離陸速力とも、E-2CはSu-33よりも低速である。Su-33に関しては、最低飛行速力が130kt、おそらく、失速速力を2割増ししたようなものだろう。おそらく、失速速力は100ktである。
中華空母も、25ktは発揮できるだろう。この際に生まれる対気速力25ktは、90ktから差し引いてよい。中国製AEWがE-2と同じ空力性能であるとすれば、飛行甲板・スキー・ジャンプで55ktまで加速できれば、発艦できる計算になる。中国製試作AEWをスキー・ジャンプ運用するのは、あまり難しいこととは考え難い。あとは、甲板上での機体加速力にかかっている。※
中国製試作AEWに関して疑問視すべきは、搭載機材である。AEWにとって、本質は搭載するレーダ等である。レーダそのものの性能、信号処理、リンク・システムあるいは通信能力が全てである。
中国がもつAEW、AEW/C、AWACS技術は、あまり高いとは考え難い。まず、中国はロシアからこれら技術を導入しようとしている。つまり、ロシアよりも低い技術水準にあると考えられる。また、中国はAEW、AEW/C、AWACSに関して、インドと共同開発を試みている。もちろん、中国はインドと違い、AEW、AEW/C、AWACS試作機を作っている。インドよりも高い技術は持っているのだろう。中国がもつ早期警戒機関連技術は、ロシア以下、インド以上である。ロシアが持つこれら関連能力も高いとは言われていない以上、それなりの程度である。早期警戒ヘリである、Ka-31の能力にしても、20-30年前の水準である。
実際に、中国が試作したAEW、AEW/C、AWACSを見ても、方向性も定まっていない。レドーム搭載タイプだけではなく、背ビレ状レーダを搭載した、スウェーデンAEW/Cもパクっている。定見がないということは、試行錯誤であるということだ。
レーダそのもの、信号処理がよくても駄目である。データ・リンク、あるいはボイス/ビジュアルによる通信が悪くても駄目である。最終的には、要撃管制や対空戦闘に反映できなければ意味もない。
まず、外見をE-2に似せても、中身が伴わなければ意味もない。似たような飛行機だから、似たような性能がある ※※ ように錯覚するかもしれない。しかし、中国側早期警戒機技術からすれば、使い物になるかどうかはわからない。
※ スキー・ジャンプと相性が悪ければ、着艦帯からでも飛ばずでしょう。
※※ E-2に似ていても、E-2A程度の能力かもしれない。
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