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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2020.07
02
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01:55
Category : 未分類
 松浦晋也さんが香港情勢に対して純朴な正義感を表明している。中国は悪いことをした。だから衰退するとのことだ。

松浦晋也@ShinyaMatsuura
中国の躍進は、鄧小平が示した「豊かになれる者から豊かになれ」の理念より利益の現実主義から始まった。香港の制圧は、中国政府が一国二制度から得られる利益よりも、ひとつの大中華という理念を優先したことを意味する。これは歴史の転換点になる。今の中国はここから衰退に入ると思う。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1278127795269320704

松浦晋也@ShinyaMatsuura
中国の経済発展は、「軍が自国民を殺す」という天安門事件の原罪を負っている。歴史上、軍が自国民を殺した国は滅んでいる。経済と科学技術で罪を覆い隠し、どこまでも発展していくつもりだろうが、今度の香港の件でまた罪がじわじわと浮かび上がってくることになると思う。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1278131117019684864



■ 台湾と韓国はどんなものかね

 だが、それは無根拠な将来見通しに過ぎるのではないか?

 なぜなら台湾と韓国の開発独裁の事例と矛盾するからだ。

 台湾は弾圧があったが体制は滅んでいない。国民党は台湾を「制圧」(松浦)した。また228事件が示すように「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)体制である。だが滅びることなく繁栄を謳歌している。

 韓国も同じだ。軍政の下でテイクオフした。光州事件が示すように地域を「制圧」(松浦)し「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)が体制は存続し一人あたりGDPは日本も抜いた。

 それからすれば松浦さんの見通しはアテにならない。「今の中国はここから衰退に入ると思う。」(松浦)や「歴史上、軍が自国民を殺した国は滅んでいる。」(松浦)は外れる見込みも高いということだ。


■ 天人感応思想ぢゃね?

 そもそもが天人感応思想ではないのだろうか。悪いことをしたから滅びる、神様は見ている。根幹にはそのような発想があるようにも見える。

 なんにしても松浦さんは純朴である。その程度で体制が倒れると考えているからだ。

 今回の件は750万人の香港に介入し自治や言論の自由を奪ったというものだ。

 だが、それは14億の中国の体制が揺らぐような内容でもない。

 なんにしても750万人都市の特権の一分剥奪である。中央はいいことをしたものでもないが、人口からすれば全人口の0.5%への影響にすぎない。

 また香港の経済的価値も相当縮小している。60年代からの新中国のゲートウェイとしての地位はとっくに失われている。資本主義を導入するためのノウハウの意味もない。今あるのは税制と通関の便利だけの話である。

 そして、それに正義感を震わせるのも過剰にも見える。「悪いことをした中国は滅びる」と怒る。それが当事者の香港人なら分かる。また一国二制度を約束させた英国人でも分かる。だが日本人がそれを怒るのはピントがズレている。

 そして「悪事ゆえに中国は滅びる」というのはねえ。それは松浦さんの願望でしょうと言う話である。また台湾や韓国の前例も踏まえていないでしょうといった話でもある。


■ (オマケ)

 このあたりはロケットとかヒコーキや重厚長大産業への松浦さんの片想いにも似ているんだよね。ロケットやヒコーキを大事にしないと国は滅びるとか高炉がなくなると日本経済がとか言い出すあのあたり。「ボクが大好きな分野を大事にしない」と「日本は滅びる」を等号で結ぶアレですね。

 まあ、でも一番の違和感を感じる部分は香港住民でもないし英国民でもないのに自分ごとのように怒っているあたりかねえ。なんというか共感能力が鋭敏であると言うか共同幻想への交感能力が昂ぶってらっしゃる感じがね。
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Comment

非公開コメント

No title

それを言ったら日本も今現在弾圧しているといえるので(幾分優しめですが)
あ、衰退し始めてますね…

Re: No title

さすがに自由への圧迫としては中国のほうが酷いですけど
でも中国が衰退するようには見えないもんです


Re: Re: No title

ベトナム戦争の時に「ベトナムのことを考えると夜も眠れない」といいだすような、良い子というか学級会の正義っぺえ発言だなと。
しかもご本尊はそのように発言するのが正しい選択肢と信じており徳としているのがねえ。

行く末を見守るしか無い

松浦さんのお気持ちはよく分かりますが、
中国の事は中国の内部でどうにかするしかなく、内戦にはなりようが無いので弾圧されるのも仕方ない。国連が手出しするわけでもなんでも無いし香港人が今後どう振る舞うかと言う事だけですかね。個人的にはすごく残念に思いますが個人としては何も手の打ちようがない。チベット問題だってそうだし。
この件が後々大きくなって衰退するか逆に将来繁栄するかは弾圧の程度問題だろうしコロナの件でも分かったように国や経済の状況も明日も同じ程度とは限らない。
これが飢餓や伝染病で寄付金とか何かで挽回や改善できる種類のものであれば多少なりとも寄付してもいいのですが、そういった類の物でも無いですしね。
珠海のエアショーの前後(香港空港に到着或いは帰国時)に香港の街を散策するのが好きでしたが今年はコロナとまだ多少揉めているかも知れないので行くことは無いと思いますが。マカオが大人しいのはかなり昔に法律を受け入れているからなんですね。

No title

正直、ニュースなどで流れる民主派香港人の言動や行動を見ていると、「こいつらは『奴隷の自由』の方が重要なのか」という呆れにも似た感情を覚えることがあります。
そもそも香港の由来は「西欧帝国主義に毟り取られた租借地」でしょう? そういう国恥的産物にしがみつく態度って中華民族としてどうなのよ、と。

しかも、中国に返還された時点で遠くない将来(「一国二制度」は50年は担保されるという前提ではあったようですが)香港は完全に社会主義中国の体制に組み込まれるのは自明だったわけです。
今さらそれが嫌だと言い出し「民主主義の危機」とか騒いでいる連中は、返還時にさっさと宗主国だったイギリスか英連邦諸国のどこかにでも移民してればよかったんでは、という程度にしか思えません。

Re: No title

なんつーか、運動としてあるいは自治都市としてのコントロールがまったくなかったんですよね

香港自治の特権を守るためには本土との交渉が必要だったはずですけど
英国との約束があるから大丈夫だとか、米国が背後についているから大丈夫みたいな安心感で
リスクを見なかった感じがするんですよ
ANZUS体制下での非核化でニュージーランドが必要以上に突っぱねたあの感じに近いのですけど
香港は国ではなく中国の国内問題といわれればそれで終わりだから無理という
ニュージーランドのように孤立しても耐える選択肢はないし調停者としてのオーストラリアもいないわけです

本来は小国でも大国との対峙を考えればある程度は考えるものなんですけどねえ
戦後フィンランドもソ連と戦争してもいいこと無いことに気づいたような現実的な知恵をきかせないといけないはずですけど
米国がついているみたいなアレでリスクコントロールの主張がかき消されたんでしょうね

まあ、米国は敵対国の反体制運動をVOAとかで煽るの大好きだけど何の責任も持ちませんからねえ
ハンガリー動乱しかりチェコしかりベトナム戦争での少数民族使嗾もしかりで
反体制運動でそのあたりをうまくやれたのはソ連介入を避けるで一致していていたポーランドくらいでしょう

こんな見方のブログ記事があります。

コメント欄の上から五番目の人へ。
疑問に答えられるような内容のブログ記事があったので、リンクを張ります。
「香港市民のイギリス海外市民旅券(BNO)」
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/c15aeb5e33bccd515e5cdfe33d3b8d4c

>正直、ニュースなどで流れる民主派香港人の言動や行動を見ていると、「こいつらは『奴隷の自由』の方が重要なのか」という呆れにも似た感情を覚えることがあります。
>そもそも香港の由来は「西欧帝国主義に毟り取られた租借地」でしょう? そういう国恥的産物にしがみつく態度って中華民族としてどうなのよ、と。

「香港」はこのブログでは「出稼ぎの華僑や、中国共産党支配や戦乱を嫌った難民や亡命者の街」、そして香港人はウィキペディアでも「1930年代から1960年代に中国での戦争や共産主義体制からイギリスの植民地であった香港に逃れて来た人々である」と書かれているところから、民主派香港人はどうも「中国人」とか「中華民族」より、「名誉英国人」の方がいいと思っているかもしれません。

>今さらそれが嫌だと言い出し「民主主義の危機」とか騒いでいる連中は、返還時にさっさと宗主国だったイギリスか英連邦諸国のどこかにでも移民してればよかったんでは、という程度にしか思えません。

これもブログ記事および「香港返還」のウィキペディア気にも書かれていますが、当時から香港人には居住や就労など制限がある「イギリス海外市民旅券(BNO)」しか発行されないから、出ていこうにも出ていけなかっし、イギリスも受け入れる気が無かったんでしょう。

活動家が街や市民や無関係の観光客までも攻撃してるようですし
さらに民主化のリーダー的な人たちが破壊活動を推奨する発言を繰り返してましたから
こうなることは当然の結果だとしか思えないですね
アメリカもイギリスもBLM運動の活動家を逮捕してますし

今のベトナムやミャンマーも十分弾圧してますが、だからと言って滅ぶでしょうか?

あと香港人には悪いですが彼らも所詮中国人です。中国人同士の内輪もめと言えばそれまでですよ。


No title

大言壮語を枕に金儲けと言うのはあるかも知れませんね。〇〇しないと滅びる式のタイトルで新書平積みですから。

子育てならともかく松浦氏好みのどうでもいい国プロだったりすると「滅んでよかった」としか。

しかも、香港人の人権を憂う割には半径5mのちょっとした人権の維持には無頓着な層が一定数いますからね。

まぁ英国は香港人に移住したら市民権だか何かあげると言ってるそうですし、元所有者としての責任は果たしているのではないでしょうか。日本も昔から難民と移民受け入れには過剰に厳格なので、歓心と有為な人材獲得の努力位は良いかも知れません。極右無能政権には無理だと思いますが。

香港が割譲された頃の中国は

お邪魔します。
 香港が割譲された頃の中国は清王朝、つまり満州族が中国を征服して作った国でした(といっても中国の統治システムに乗っかったのでしょうが)。香港からすれば満州族から英国にトレードされたようなものでしょう。その後「東アジアのオンリーワン」ではやっていけなくなった中国は中国なりの近代ナショナリズムの確立に進みました。その意味では香港よりも(日本臣民としてでも)近代化が行われ、かつその後中国大陸で日本軍とやりあった国民党が入った台湾の方が大陸中国に近いのではないかと。松浦氏はあたかも「既にあったナショナリズムが潰されようとしている」かのようにでも思っているのではないかと思ったりもします。
 下世話な話ですが香港の現状は「家で専ら洋式便所で用を足してきた児童が、学校の和式便所で用が足せるか」ではないかと。

No title

>イージス2隻増、陸自が補完 MD代替策、政府検討

http://www.jiji.com/sp/article?k=2020070400119&g=pol

これが一番、無難な選択なのでしょうね。というか陸自に、そんな人的な余裕があるようには思えませんが。そら、ばっさりアレコレな部隊を統廃合すれば捻出出来るのでしょうけれど。

No title

予算上の枠は陸自だけど、隊員は最初から船乗りとして養成される、或いは、地上勤務要員が予算上陸自になる、とかありそうですね。

流石に生粋の陸自隊員がそのままでは、船舶工兵~神州丸方式なので勘弁です。

予算上本土防空砲台だからかつてのモニターよろしく外洋航行能力は付与せず、と言うパターンも悲惨です。

防人因果ってミリクラな人も香港旅行でデモ隊に遭遇して以来お熱な感じで、彼らが馬鹿にしてる心情左翼と何が違うのかと思ってしまいます。

No title

松浦さんは純朴すぎる理系オタクなので、歴史とか政治とかドロドロした世界がわからないんですよ。だから、あまり、いじめないであげてください。「開発独裁」とか、多分知らないと思う。60近いおっさんとしてはナイーブすぎますけどね。今回は弁護にまわっておきます。(笑)