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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2012.01
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13:00
Category : ミリタリー
 米国は、対機雷戦準備は等閑視している。機雷でエライ目にあった日英独のように高い優先度を与えていない。おそらく、次に機雷戦に直面したとき、ボロをだすだろう。

 実際に、戦後、米海軍は機雷でボロを出し続けている。第2次世界大戦が終わってから、米艦被害は過半が触雷である。具体的には、米艦被害22隻中、触雷は17隻にのぼる。機雷以外による被害は5隻 ※ であり、ミサイル被弾×1、魚雷攻撃×1、航空攻撃×2、自爆艇×1。あとは全部、触雷による被害となっている。

 しかも、米海軍は比較的原始的なコンタクト・マイン(繋維触発機雷)にも引っかかっている。※※ これは、機雷に対する警戒感が低いことを示唆している。米海軍では、対機雷戦はいつも等閑視されているが、問題は、対機雷戦器材等ではなく、それ以前の危機感、警戒状態にあるようにもみえる。

 コンタクト・マインであれば、ヘリを前方に飛ばして、上から海中を透視すればそこそこ見える。コンタクト・マインは船底にぶつかる程度に浅く仕掛けられる。機雷が船体にぶつかって、触角(ホーン)がポキリと折れた時に発火する。よって水面から、-3m、-5m、-7m程度の水深に仕掛けなければ意味はない。実際に、トリポリが触雷したあと、ヘリを飛ばして前方海中を透視したところ、機雷多数を目指発見している。

 なんにせよ、米海軍は、対機雷戦準備に真剣味を欠けている。過去にも、大規模な機雷戦に直面した時にはボロをだしている。おそらく、次に機雷戦に直面したときには、またボロをだすのだろうね。

 米海軍が対機雷戦で真剣味を欠くのは、機雷戦で深刻な被害を受けたことがない点にある。第二次世界大戦では、参戦以降、大西洋に機雷を入れられた程度である。機雷で飢えた経験も、戦争に負けた経験も持っていない。対機雷戦への準備も、真剣味は少ない。

 そして、対機雷戦で面倒に直面しても、米海軍は概ね他国の力を借りられた。米海軍は、第二次世界大戦では、ノルマンディーでは面倒な機雷原 ※※※ に直面した。しかし、英海軍がいたので投了せずに済んだ。朝鮮戦争での掃海でも、日本に掃海艇を無理矢理に派出させることができた。湾岸戦争終了後に実施した対機雷戦でも、西欧と日本に依頼し、イラク機雷原の過半を実施してもらっている。

 機雷や対機雷戦をあまり意識していないのである。おそらく、それが機雷への警戒感に欠く原因にもなっているんじゃないかね。警戒感が低ければ、まあ浮遊機雷あたりにぶつかる可能性もあるだろうね。



※"Navy International"(OCT,2011)より
 ミサイルは、スターク被弾。
 魚雷は、リバティ船被雷(中東戦争でのイスラエル攻撃)
 航空攻撃はヒグビー(ベトナム戦争)リバティ船(中東戦争でのイスラエル攻撃)
 自爆艇はコール大破
※※ トリポリはコンタクト・マインに触雷している
※※※ ドイツに水圧複合感応機雷(オイスター機雷)を航空敷設された
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