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- » 2023 . 07
Category : 中国
日本と中国は友好関係にある。両国で全面戦争という事態はまず考えられないのだがね。ま、頭の体操としてね。
日中が全面戦争になったとしても、まず互いに敵国に上陸しようとはしない。日本は、強固に団結した一つの中国に対抗できる陸上戦力を持っていない。中国は、膨大な陸上戦力を保有している。だが、強力な日本海空自衛隊を圧倒して、日本列島で制海権、制空権を維持できない。上陸戦力を運ぶ揚陸艦も日本本土侵攻には不充分であり、それを護衛する水上艦艇も少ない。限定された中国上陸部隊では、本土防衛※に特化した陸自は打倒できない。
相手を屈服させる方法として、戦略爆撃・空爆も難しい。両国とも、戦略爆撃に適した装備を多数保有していない。日本は戦略爆撃機を全く保有していない。中国も戦略爆撃機や弾道弾を、それほど多く保有しているわけでもない。そして、両国とも、自国本土での防空では優位に立つことができる。日本は、JADGE以下により、防空戦では質的に優位に立つことができる。量的にも、日本本土に飛来できる中国空軍機数と比較しても、数的に不利ではない。中国は、防空戦力として旧式化しているものの、戦闘機や対空兵器は数も多い。遠距離飛行のあと、疲労もたまり、燃料も限られた侵入機に極端に遅れはとらず、数で消耗させることができる。
対して、海上封鎖は両国にとって困難はない。両国とも、経済は多くを海上輸送に依存している。その海上輸送を阻害することにより、相手側の戦争経済を崩壊させ、屈服させる方法である。相手の主要港や、そこに至る航路を封鎖すればよい。相手の沿岸部に近づけなければ、相手のいない遠くで通商破壊をしてもいい。日本は強力な海軍力で中国に屈服を迫ることができる。中国にしても、日本側通商保護が弱い遠洋であれば、日本艦隊/船団を圧倒できる。
海上封鎖は、敵本土上陸や戦略爆撃よりも有利である。まず、敵本土上陸よりも安くつく。大規模な陸空軍投入を必要としない。このため、コスト的に人命、予算、物資、装備を上陸戦ほど消耗しないため、敷居が低い。また、市民を直接戦闘に巻き込まずに済む。また、戦略爆撃・空爆ほど直接的な市民殺傷を伴わないため、敵愾心や恨みを買いにくい。
ありえない設定であるが、日本と中国が全面戦争になったとした場合、両国が相手を屈服させるため、第一選択※※とするのは海上封鎖である。両者とも、いきなり上陸戦をとることはない。戦略爆撃をしようとしても、両者とも、防空側が優位すぎるため、準備としての航空撃滅戦も行えないだろう。
なんにしても、今の日中関係は安定している。日中両国は友好関係にあり、経済的にも互いに欠くことのできない存在になっている。緊張、衝突といっても、小さい無人島で、低強度で衝突しているにすぎない。国民感情に関しても、両国政府ともコントロールに努力している。両国軍部による競争、張り合いは、あくまでもゲームに過ぎないわけだ。
※ 冷戦が終わったあとでも、ほとんど可能性のない大規模着上陸対処、対上陸戦を主軸に据えている点は、旧態依然であり、無駄なんだけどね。
※※ その前にサイバー戦とかあるだろうけどね。
日中が全面戦争になったとしても、まず互いに敵国に上陸しようとはしない。日本は、強固に団結した一つの中国に対抗できる陸上戦力を持っていない。中国は、膨大な陸上戦力を保有している。だが、強力な日本海空自衛隊を圧倒して、日本列島で制海権、制空権を維持できない。上陸戦力を運ぶ揚陸艦も日本本土侵攻には不充分であり、それを護衛する水上艦艇も少ない。限定された中国上陸部隊では、本土防衛※に特化した陸自は打倒できない。
相手を屈服させる方法として、戦略爆撃・空爆も難しい。両国とも、戦略爆撃に適した装備を多数保有していない。日本は戦略爆撃機を全く保有していない。中国も戦略爆撃機や弾道弾を、それほど多く保有しているわけでもない。そして、両国とも、自国本土での防空では優位に立つことができる。日本は、JADGE以下により、防空戦では質的に優位に立つことができる。量的にも、日本本土に飛来できる中国空軍機数と比較しても、数的に不利ではない。中国は、防空戦力として旧式化しているものの、戦闘機や対空兵器は数も多い。遠距離飛行のあと、疲労もたまり、燃料も限られた侵入機に極端に遅れはとらず、数で消耗させることができる。
対して、海上封鎖は両国にとって困難はない。両国とも、経済は多くを海上輸送に依存している。その海上輸送を阻害することにより、相手側の戦争経済を崩壊させ、屈服させる方法である。相手の主要港や、そこに至る航路を封鎖すればよい。相手の沿岸部に近づけなければ、相手のいない遠くで通商破壊をしてもいい。日本は強力な海軍力で中国に屈服を迫ることができる。中国にしても、日本側通商保護が弱い遠洋であれば、日本艦隊/船団を圧倒できる。
海上封鎖は、敵本土上陸や戦略爆撃よりも有利である。まず、敵本土上陸よりも安くつく。大規模な陸空軍投入を必要としない。このため、コスト的に人命、予算、物資、装備を上陸戦ほど消耗しないため、敷居が低い。また、市民を直接戦闘に巻き込まずに済む。また、戦略爆撃・空爆ほど直接的な市民殺傷を伴わないため、敵愾心や恨みを買いにくい。
ありえない設定であるが、日本と中国が全面戦争になったとした場合、両国が相手を屈服させるため、第一選択※※とするのは海上封鎖である。両者とも、いきなり上陸戦をとることはない。戦略爆撃をしようとしても、両者とも、防空側が優位すぎるため、準備としての航空撃滅戦も行えないだろう。
なんにしても、今の日中関係は安定している。日中両国は友好関係にあり、経済的にも互いに欠くことのできない存在になっている。緊張、衝突といっても、小さい無人島で、低強度で衝突しているにすぎない。国民感情に関しても、両国政府ともコントロールに努力している。両国軍部による競争、張り合いは、あくまでもゲームに過ぎないわけだ。
※ 冷戦が終わったあとでも、ほとんど可能性のない大規模着上陸対処、対上陸戦を主軸に据えている点は、旧態依然であり、無駄なんだけどね。
※※ その前にサイバー戦とかあるだろうけどね。
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Comment
23:35
ひのまるせんす
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脅し位かな、まぁ実戦には使わない(使えない)ですから。
小説的発想としては、民間船に核兵器を搭載して、日本各地の港湾に寄港。開戦と同時に公表して日本政府を脅すとか。
Re: タイトルなし
02:13
文谷数重
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編集
中国の人々からすれば、ベトナムや朝鮮半島はともかく、そもそも日本とどうこうする発想も弱いでしょう
核云々にしても、歴史に学ぶ彼らは、下手に日本人を刺激すると…でしょうね。
昭和30年位の、新中国での放送、要人による『対日重要発言集』を読むと
「日本軍国主義は警戒しなければならない、大正期に20万(この数字はオボロゲ)しかいない日本陸軍が、15年後には100万の軍隊で中国を侵略した」ってやつがあるんですけどね。まあ、事実そのとおりかと