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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2020.09
23
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21:06
Category : 未分類
 会話が成立するには前提がある。

 それは相手の主張を理解できるというものだ。

 この前提がなければどうしようもない。それでは何を言っても詮もない話でしかならいからだ。


■ 整備数縮小と更新をやめたほうがいいという話

 そのような心持ちとなる事態があった。

 筆者は今月売りの『軍事研究』* で次のような記述をした。発売中であるのでこの先の話の展開に最低限の部分だけを切り出すと次のような内容である。

 また支援用航空機にも峻別の余地はある。
 なによりC-2輸送機である。現状ではC-1と同数に近い比率で置き換えようとしている。だが、本来C-2はそれほど調達する必要はない器材である。その整備数を縮小すればやはり調達コストと運用コストを大幅に引き下げられる。(文谷,2020,p.79)


 また練習機の更新も峻別すべき事業である。
 今後の練習機更新にはT-7を推す意見がある。T-4の次の練習機にといった意見だ。
 だが、それはやめたほうがよい。(文谷,2020,p.79)


 C-2整備は縮小したほうがよい練習機のT-7への更新は止めたほうがよいといった内容だ。


■ それが廃止だってさ

 それを廃止と読み取られるとはね。これは模型屋さんほかによる反応である。

NBu(144スケモ防衛隊)@144defenceforce
今月の軍研「コスト削減のために戦闘機はF-35で一本化、輸送機も練習機も金かかるから廃止。どうしてももう一機種いれたいなら軽戦闘機のJF-17(著者オススメ)を導入したらどうだろうか」
というトンデモ論が載ってた。
https://twitter.com/144defenceforce/status/1304711822193299457


矢崎十兵衛竜座@9/27維新vs岡山@yazakiryuza
軍事研究でF-3は無駄、全部F-35で統一すべき、練習機もいらない、JF-17を買うべきという記事があると聞いてM谷かKYTNあたりかなと思って読んだら案の定M谷だった。こんな与太記事を平気で載せるから軍研は買う価値ないんだよなぁ……
https://twitter.com/yazakiryuza/status/1305743729366454272


 まあ驚いたもんだ。「輸送機も練習機も金かかるから廃止」(NBu(144スケモ防衛隊))とか「練習機もいらない」(矢崎十兵衛竜座@9/27維新vs岡山)と理解するとはねえ。

 そして「話は通じまい」とも思ったものだよ。


■ 水準は合わせられないねえ

 そして「離乳食みたいな内容の軍事記事が増えるわけだ」ともね。

 安全保障を、軍事技術をわかりやすく解説するの類がある。まあ新しい発見の一つもないない文章であって「安全保障の話とかいってるけど武器を紹介しているだけじゃん」みたいなヤツだ。

 アレはこの水準の方達にあわせた内容だと合点がいったよ。兵器の模型とか写真ばっかの方達に合わせるとああなるわけだ。

 そして、あの手の媒体の記事が抽象化を扱わないのもわかった。それが成立しないからだ。

 彼らは物事の深化は稠密性にあると信じている。取るに足らないほど微細なことまでしていることが物事に詳しいのだと思い込んでいる。P-3Cの5663号機と5665号機の違いを知っている。ゼロ戦のネジの数を知っている。それが軍事に詳しい安全保障に詳しいと信じ込んでいるわけだ。

 だから模型雑誌とヒコーキの写真雑誌はあんな感じにもなる。それも顧客に合わせているというわけだ。文章読解力と論理構成力の水準を想定読者にあわせなければ読まれないし売れもしないのである。

 結果、当然ながら知的緊張のある記事は出てこないということだ。



*   文谷数重「航空自衛隊は劣勢を覆せるか」『軍事研究』655(JMR,2020.10)pp.68-79.
   ちなみに納品したテキストファイルに付けたファイル名は「空自領空警備に穴が開く」である。
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No title

「合点がいった」なんて書いているけど、前から知っているでしょう、人が悪い(笑)
どう見ても兵器マニアあるいは断片的な軍事知識しかないネトウヨ君が軍事の専門家気取りで講釈垂れる馬鹿馬鹿しい風景を何度も見てきましたが、彼らには軍事知識の前に一般常識、合理的思考能力がないです。

そういう人もいますね。

私は物書きでは無いので出版のことはよく分かりませんが、
「文谷数重「航空自衛隊は劣勢を覆せるか」『軍事研究』655(JMR,2020.10)pp.68-79.
   ちなみに納品したテキストファイルに付けたファイル名は「空自領空警備に穴が開く」である。」
似ているようで随分印象が異なりますね。
素人的には前者の方が何となく受け入れ易い感じはしますが、後者はストレートで直ちに何とかしないとヤバいんじゃね?と思わせる感じがしますね。個人的には現状を鑑みると後者の方が適切に見えますが。

一応この軍事研究も読んだのですが、このような反応をする人が出るんだろうなとは思いました。防衛予算は札さえ剃ればどうにかなると言う思考かも知れませんけど、何れにしろ予算枠は有るわけでその範囲でやりくりは必須。無駄遣いする余地は無いですよね(無駄遣いばかりですが...)。
C2は当初30機位の見込みだったのを25機に減らされ更に22機に減らされた経緯がありますから、更に減らせと言うのか!と言う怒りがあるのでしょう。本来なら戦略構想から機体や価格から調達数を検討するものでしょうがまずC2開発があってC1の代わりに運用と言う所からの出発がよろしくないのかと。順番が逆ですよね。

それとF35に揃えるなら練習機はT7にするのが良いと個人的に考えています。導入が決定しても導入できるのは10年後位になるでしょうしT4もその頃には後継機種の開発(必要?)する次期に入っているはずで、戦闘機に合わせて新型練習機が必要になるのは仕方ない事かと。アップグレードするにはT4は古すぎるし再生産できないのでは無用でしょう。またピラタスPC21と言う選択肢もありますけど。フランスではPC21からジェット戦闘機にいきなり乗り換えって訓練体型にしたようですから可能かも。何れにしろスバルT7、川崎T4の練習機による訓練体型は見直す次期にきていると思います。
あとF3は完全に無用ですね。単なる金食い虫で空自の予算を無駄に食うだけです。
まあコロナ禍で他の予算も厳しいので早晩中止になると思いますが。

ちゃんと読んでるんですかね?

記事を拝見しましたけど。

航空自衛隊全般に渡るコスト管理のお話で。参考になれど反発するような話しではないですよね。

読解力大丈夫か?ですよ。

だってC-1と比べ物にならない大型機のC-2だけで無く。空中給油機部隊も新編するのに。

人も維持費も同じで済まないでしょと。

T-7AもT-4の更新に、そのままは無理が有ると言う話しをしているので要らないとか書いてないしで。どうするか?は人それぞれかだろ。

例えばT-7Aを高等練習機扱いで現状のF-15とF-2でやっている課程に導入して全般のT-4の貢献はPC-21とかに置き換えるとか。そこはテメーで考えろです。


記事拝見しました。

こういう変な批判する人って国語を小学校あたりからやり直した方がいいでしょうな。廃止とか何処にも書いてないのに(笑)

あとT7が推力7tでT4が3tだから運用経費高いってありましたが、T7は単発ですし双発のT4に比べてそこまで運用経費高くなるもんでしょうか?

No title

自衛隊機にもT-7があるからめんどくさいなあ…
一瞬ターボプロップのほうかとw

エンジン自体がF404とリッチだし、これでも超音速機だからやっぱ維持費は高めでしょうね。