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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2021.02
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Category : 未分類
 初任幹部のときに技術の話はたいてい業者さんから教えてもらっていた。建築は何となく分かる。でも土木の話は漠然としか理解していない。設備の話はイメージもできない。

 海自はOJT主義つまりはいきなり仕事しろとなる。3術校の施設課程は基本中の基本しかしない。だから建築土木電気をやっていない、また海曹海士をやっていないそれ以外の大学出は、まずはいきなりの仕事となる。

 己の場合は知らないことは業者さんから教えてもらっていた。特に横須賀で建設土木設備、海洋土木も含めていきなりやるときにはそれで勉強していた。雑誌や本も読んでいたが、それは広く基礎から応用に向かう形で効率が悪い。それよりも、今の問題とその結論を教えてもらう。そして雑誌や本で逆算でそこ至るまでの知識を拾っていくほうが効率がよかった。

 巡航戦車になったおぷさんの発言でそれを思い出したよ。

巡航戦車になったおぷ@ef2818
今の現場で、「弊社」の新入社員に対してすごく親切かつ厳しく指導してくれる方がいてね、その人が言うには自分が新人のときにもっとちゃんと教えてもらいたかったという思いがあるからだという。あんたいい人だね!
https://twitter.com/ef2818/status/1360612543207677952


巡航戦車になったおぷ@ef2818
あ、この「いい人」はゼネコンの正社員です。
https://twitter.com/ef2818/status/1360613644761931776


 八戸が終わって横須賀で施設係になった時期はよく覚えている。それまでは除雪指揮と分隊士だけやっていればよかった。それが建設そのものをやるようになったときのことだ。採用する工法、一般的な工法、特質、注意点ほかを五洋(正確に言うと五栄)と六国建設の代理人さん、川鉄エンジニアリングのコンサルさんに教えてもらった。そして本で調べるときのキーワードを拾い、その後に理解の答え合わせをしてもらっていた。

 時間は相当あった。防衛施設局(当時)の監督官は打ち合わせに時間通り来る試しはない。三〇分から二時間かそれ以上ある待ち時間に話を聞ける。事務所の外には実物教材はあるし、施工中の写真もある。それで教えてもらっていた。

 そのあと、その施設局の連絡官になったときにもそうしていた。特にコンサル屋さんだ。ほぼ技術士なのでその分野は悉皆知っている。だから待ち時間やら監督官支援業務での車両移動中にはよく教えてもらっていた。

 変わったところでは青森県土木の定年前のオトッツアンも結構教えてもらった。大湊浚渫土の青森港埋立工事処理についての話の際に浚渫埋立ほかの土木関連の小技、海自じゃやらないやり方を結構教えてくれる。本人たちは世間話のつもりなのだろうがこっちはメモをとっていたくらいだった。

 その後にC4SC、どこかにある防衛省の秘密司令部の施設係長のときには住重と日本カルミックと三菱電機と清掃屋さん(清掃屋さんは3回変わったが代理人はいつも同じ人、雪印を退社した方だった)ね。ここもヤケに待ち時間が長いのでその技術について資料にないことまで教えてもらえた。特に住重の設備代理人(50代)は本来は全然関係ない三菱電機の設備代理人(30代)にも教えていたし、三菱電機の代理人も住重に缶コーヒー持って聞きにいっていた。

 面白いところだとこの4社で人のやり取りもしていた。入構できる人が制限されている。すぐに許可は下りない。工期3日のうちその作業は1時間もない。そんなときに似た機材を持っている業者と人や工程をやり取りするようになった。

 なぜか以前は認めなかったらしい。最初に業者から「それやっていいか?」と言われたときに先任やってもらっていた監督官の海曹に「どうします?」といわれて「いいんじゃない」と答えたのを思い出した。以前はできなかったという。だがそれを拒絶した理由がわからなかった。今から思えば会計(統合部隊なので経理ではない)あたりにわざわざ聞いての反対されたのではないかと思う。経済的合理性はあるし立ち入りでも工期でも官側にとって有利なのに。
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Comment

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うちの会社もOJTでした

OJTと言えば聞こえはいいですが、要するにいきなり現場に投入されて右も左も分からないまま仕事しながらイロハを覚えて仕事するって事ですよね。しかしそれが有効に働くのはその道の技術を知っている(大学や専門学校、高専や工業高で学んでいる)人にはまだ分からなくも無いですが、専門外(ここでは土木とか施設とか専門外の技術やノウハウ)の人には1から学びながら実地をしないといけないと言うことで言い方は悪いですが丁稚奉公しながら分からない仕事をすると言うか。まあそういう余裕があれば良いのでしょうが(術科学校で学ぶとか社内の学校や塾で学ぶとか)そこまで金と時間を掛けてくれる所が多くないのが日本の良くない所、効率の悪い所の様な気がしています。
教えるまでもなく最初からプロ級だったら良いのですが(中途採用)、新卒とかでベテラン以上ってあんまり無いですね。多少はOJTで職場環境や職場内での隠語を覚えることも必要でしょうがよく言われる新人から一人前に飯食えるようになるのに3年とか効率的なのか非効率的なのか悩むときもあります。もっとも今いる会社は全然新人が居ない(入らない)老人会社なので現時点の事はよくわからないのですが。

Re: うちの会社もOJTでした

 普通は上級者と一緒に仕事をして知識を盗んでいくわけです。けど。横監施設課の施設係は公表していい予算定数が5人、当時の配置は係長以下4人ただし2人入校中でした。だから2/5人のうちの1人なわけです。まず最初からほぼ係長とは別に一人でやらないと間に合わなかったのですよ。市役所の基地対策課とか横須賀教育隊みたいな離れたところは場所の説明を兼ねてほぼ最初だけ二人で行きました。

 その上で911の自隊警備と船越の関東自動車買収、国際観艦式の外国艦乗員広報ですからねえ。

No title

全然違うジャンルの仕事だけど、取引先のベテランの人は勉強になった
「こうこうやってくれ」と言われてそんなんで出来る訳ないじゃんとか思いながらやってみるとスルスルはまる
そうやって学びながら、今度は相手の新人に丁寧な手順を心がけるようになりました

No title

軍事と直接関係ない分野はそうやって皆で知識を共有していくのが技術者社会の暗黙のルールです。よっぽど極秘中の極秘でない限り、技術的必然性は一つの解に集約されるので、秘密にする必要はありません。

問題なのはこれが軍事になると極端に秘密主義になることです。護衛艦の設計部門(機関部)は、潜水艦がどのような仕組みで護衛艦を探知しているのか一切知りません。

一切知らない状態で、「とにかく音と振動を出したらダメなんだ」みたいに考えて目標値もなく漠然と静音化を追及してます。

とは言え、もっと大局的に考えると日本が戦争に巻き込まれる可能性なんて極端に低いから、公共工事として適当にやってればそれでいいんだという考えもあります。

いずれにしろ民生に比べて極端にモチベーションの保ちにくい分野ではありますね。

台湾有事はあるや無しや

なぜ今、台湾有事が懸念されるのか
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/021600038/
ご参考まで。

どうでしょうね?門外漢の私には有りのような気もしますが。
軍事研究に文谷さんがお書きになった記事を正しいとすると起こらないのかなと思えなくもないし。
まあ国や人の考えが正確に予測できれば
苦労はしないのでしょうけど。