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- » 2023 . 11
Category : 未分類
テロリストでも犯罪被疑があるわけでもない人にパスポートを渡さない。外務省は安田純平さんの申請に対してそのような対応をしている。
それは正しいことなのだろうか?
■ 「信頼ある行動」との引き換えだそうだ
空飛ぶたぬきさんはそれは当然だと言っている。
学校の先生が持ち出すような「信頼ある行動」と引き換えだとのことだ。
■ 持っているやつはそんなに品行方正かね
だが、日本のパスポートを持っているやつはそんなに品行方正だろうか?
「海外で犯罪を犯すと発給されない」という話は聞かない。現地で犯罪行為をしたあとで発覚前や拘束前に日本に帰ってきた。「免れて罪なし」の例では発給されないといった話は聞かない。またとっ捕まって牢獄にブチ込まれたあとでも発給されないといった話も聞かない。国境地帯をうろついて有罪となったあとで大使館やらの力で国外追放となる話はルポ等でよくある。だが、その御仁がパスポートを拒否される話は聞かない。
それ以下の話で発給拒否も聞かない。例えば売春やらの話はそれだ。昔から淫虫スタンプの例やらキーセン旅行を自慢する話はよくある。どうみても空飛ぶ「信頼ある行動」に反する行為なのだが、それで発給しない話はない。
安田さんの場合は、この例で言うなら犯罪に巻き込まれた程度である。戦地でとっ捕まっただけの話だ。本人は別段に責められるものではない。
それでパスポート発給をしないというのはね。
■ 香港から出国させないのも
まあ、空飛ぶたぬきさんのロジックなら民主活動家を香港から出国させないのも当然になるのではないかね。中国-香港地区の「信頼ある行動」に反している。「過去問題があった人に看板[パスポート]は持たせられない」「[国家の]信頼を裏切ることは出来ない」の全部に当てはまるのだから。
「政治信条で出国を許さない」問題は批判できなくなるということだ。70年代のサハロフ博士やら90年代のアウン・サン・スー・チーを自由出国させないのは全体主義国家の弾圧だといった主張があった。それに対しても文句は言えない。というよりも全く同じ発想であるということだ。
■ 権利は義務を果たした恩恵
なんにせよF-15の運転手だったそうで、自衛隊式の「ライト・イズ・ライト」の影響もあるのだろうね。政府・体制の言ってることは全肯定する。それを批判的に見る態度は許さない。パスポート取得といった権利主張と「信頼ある行動」といった義務負担の反対給付とかいったあたりは全部そのように見える。
特にパイロットにはそのような人が多いのかもね。海もそうだが選抜を抜けてヒコーキの運転手となるには評価されなければならない。だから自衛隊式のロジックを競って受け入れる。さらには内在化させる。また、運転手になるためには「信頼ある行動」をしなければならないといった発想が他の職域よりも強いのかもしれない。
だから、「信頼ある行動」をしない奴にはパスポートを渡さなくて当然と考えているのではないかな。
それは正しいことなのだろうか?
■ 「信頼ある行動」との引き換えだそうだ
空飛ぶたぬきさんはそれは当然だと言っている。
空飛ぶたぬき@Fly_Tanuki
権利を主張してるけど
日本国パスポートをもつことは
「外国で日本の看板しょってるのと同じ」
過去問題があった人に看板は持たせられないのでは
安田純平、パスポートの再発行を外務省に拒否される 安田「思想・信条に制約を加えることに…独裁国家のやっていることだ」
https://twitter.com/Fly_Tanuki/status/1367416992236380161
空飛ぶたぬき@Fly_Tanuki
日本のパスポートって信頼あるんですよ
それこそ水戸黄門の印籠みたいに強いww
日本という国に対する信頼があること
先人のみなさんが信頼ある行動をしていたこと
この信頼を裏切ることは出来ないと感じます
https://twitter.com/Fly_Tanuki/status/1367418509102256142
学校の先生が持ち出すような「信頼ある行動」と引き換えだとのことだ。
■ 持っているやつはそんなに品行方正かね
だが、日本のパスポートを持っているやつはそんなに品行方正だろうか?
「海外で犯罪を犯すと発給されない」という話は聞かない。現地で犯罪行為をしたあとで発覚前や拘束前に日本に帰ってきた。「免れて罪なし」の例では発給されないといった話は聞かない。またとっ捕まって牢獄にブチ込まれたあとでも発給されないといった話も聞かない。国境地帯をうろついて有罪となったあとで大使館やらの力で国外追放となる話はルポ等でよくある。だが、その御仁がパスポートを拒否される話は聞かない。
それ以下の話で発給拒否も聞かない。例えば売春やらの話はそれだ。昔から淫虫スタンプの例やらキーセン旅行を自慢する話はよくある。どうみても空飛ぶ「信頼ある行動」に反する行為なのだが、それで発給しない話はない。
安田さんの場合は、この例で言うなら犯罪に巻き込まれた程度である。戦地でとっ捕まっただけの話だ。本人は別段に責められるものではない。
それでパスポート発給をしないというのはね。
■ 香港から出国させないのも
まあ、空飛ぶたぬきさんのロジックなら民主活動家を香港から出国させないのも当然になるのではないかね。中国-香港地区の「信頼ある行動」に反している。「過去問題があった人に看板[パスポート]は持たせられない」「[国家の]信頼を裏切ることは出来ない」の全部に当てはまるのだから。
「政治信条で出国を許さない」問題は批判できなくなるということだ。70年代のサハロフ博士やら90年代のアウン・サン・スー・チーを自由出国させないのは全体主義国家の弾圧だといった主張があった。それに対しても文句は言えない。というよりも全く同じ発想であるということだ。
■ 権利は義務を果たした恩恵
なんにせよF-15の運転手だったそうで、自衛隊式の「ライト・イズ・ライト」の影響もあるのだろうね。政府・体制の言ってることは全肯定する。それを批判的に見る態度は許さない。パスポート取得といった権利主張と「信頼ある行動」といった義務負担の反対給付とかいったあたりは全部そのように見える。
特にパイロットにはそのような人が多いのかもね。海もそうだが選抜を抜けてヒコーキの運転手となるには評価されなければならない。だから自衛隊式のロジックを競って受け入れる。さらには内在化させる。また、運転手になるためには「信頼ある行動」をしなければならないといった発想が他の職域よりも強いのかもしれない。
だから、「信頼ある行動」をしない奴にはパスポートを渡さなくて当然と考えているのではないかな。
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Comment
No title
01:23
19190213
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法治国家謳っているんならちゃんとその辺はやらんといけないと思いますね。
そもそも出国されるのが嫌ならばそれに対応した真っ当な法を作るべきですし立法の専門家が手を抜いた結果であるんじゃないかなと。
安田氏がクソなのかどうかは別として置いて非があるのは安田さんではなく政治家や官僚と考えたりします。
No title
23:56
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ちょこちょこ海外行けてますからね。
No title
12:46
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>F-15の運転手
笑いましたコレ。
あの「例の言葉」を使いたがる人には、なんというかメリケン的なるものであれば
すべからく有り難がる軍クラ独特のキモさを感じて仕方ないので。
No title
10:32
Suica割
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見殺しOKしてくれるならすぐに発行してくれると思いますよ。
13:21
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>>実は外務省が仕事したくないだけ。見殺しOKしてくれるならすぐに発行してくれると思いますよ。
安田さんの前にもジャーナリストに対し同様の措置を取ったことがあって、彼は”見殺しでいいからパスポート発給してくれ”と言ってました(裁判もやったはず)。安田さんも同じことを言ってます。そもそも、外務省は平民に対しては安田さんを含めて解放に向けて足を引っ張ることはあっても実質的に助けたことはないですからね。安倍が相手を煽って斬首されたジャーナリストの場合は、高級官僚の妻が私費で動いていましたが政府に仁義を切ったら交渉を止められてしまいましたし。安田さん自身も解放時に現れた外務官僚の口ぶりから”知ってるべきことを何も知らない様子なので政府はこの解放について関わっていない”と踏んでました。イラク人質事件でも現地と日本の民間篤志家が動いて解放にこぎつけたわけで。
大企業の管理職や役人などについては政府が裏金払って解放させたことはあったようですが、平民に対しては見殺しどころか自作自演だの非国民煽りが基本でしょ。
政府自民党としては、とりわけウザい記者は見殺しが前提だが、「国民を見殺しにするのか!」を批判されるのが不愉快なので最初からパスポートを出さなかったり、特定国への入国を事前規制するということですな。
父の国では人質救出戦争アクション映画のラストに「政府は国民をけして見捨てない。信じて待て!」と字幕を出したそうな。へ~と見てたら、関空が台風で孤立した際に中国政府は情報支援やらチャーターバスを出して救援してた由。当然、現地政府&自治体は閉じ込められた人々を放置と。確か首長は他の空港から下らぬ外遊に出かけたはず。
No title
07:11
ヱラン
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政権が公然と国民の権利を制限しているわけですが、良いか悪いかは別として、対中関係をエスカレートさせないため尖閣へ上陸を、これまた行政裁量で一切禁じていることと全く同じ構造なのですが、ライト・イズ・ライトな人士様達は、前者を肯定しているにもかかわらず、後者に関しては「怪しからん!」を息巻いているわけですね。
論理もへったくれもないのですが、主権在民、人は生まれながらにして自由人である、といった基本的人権を法治でなく出先機関の裁量で犯されていることには無頓着なのですね。