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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2021.03
07
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Category : 未分類
 汽車ポッポには興味はない。汽車にも路線にも利用にも興味はない。ヒコーキと同じマニアの写真撮影やらスペック羅列は常々バカにしているところだけれども。

 ただ中国の鉄道雑誌は読む。趣味誌じゃなくて運輸政策系のやつ。鉄道輸送の増強とかコンテナ輸送の水路連結とか旅客輸送の将来見積もりといったやつ。4誌くらいある。

 それを読んていたら大秦鉄路の拡張案がでていた。* 石炭産地の山西省の大同から渤海に面する河北省の秦皇島に至る路線で北煤南運の幹線となっている。輸送量世界最大級の鉄道であり2018年の輸送量は4・51億トンで中国石炭生産量の70%が通過するとされている。

 記事によるとどうも左右非対称の複線らしい。1級双線で重車線と空車線があるとしている。これ、荷物の輸送量が東行に偏している。だからそっちは重量車両に耐えるように土木は丈夫に作っている。対して戻りとなる西行は重量に耐える必要がないので多少は簡単に作っている。そうとも読める。

 その上でいまさら輸送力増強を図れると主張している。1万トン編成や1・5万トン編成をやめて全部の列車を2万トン編成にするといった話。しかも今の14分間隔での運航は信号機改良で13分間隔にできる。将来は無人化で8分-10分にできるといった内容である。

 でもねえ、石炭需要はそんなにふえるものかね。

 中国は石炭から天然ガス転換を進めている。それからすれば石炭輸送の需要は減る。国内産業保護・失業対策で輸入をやめても今よりも大幅には増えない。

 その図画を無視して輸送力強化といってもね。

 鉄道屋は日本も中国も同じものかね。国鉄の労組つぶしで出世したフィクサーが「需要が増えるからリニアを建設する」のアレと同じで、自分の商売が縮小すると思っていない。それで誰も使わない静岡空港もどきの鉄道を作るわけだ。

 多分、ファンも同じ。鉄道は縮小するとは思っていない。日本の汽車ポッポマニアは銚子電鉄とか北海道の国鉄みたいにとっくに死んでる鉄道輸送も需要を掘り下げれば、鉄道を盛り上げればどうにかなると何の根拠もなく信じている。中国のマニアもそんなものではないかね。


*  孫雁勝ほか「大秦鉄路重載列車”速度重”合理匹配研究」『鉄道運輸与経済』42.11(中国鉄道科学研究院集団有限公司,2020.11)p.1-11.
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Comment

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道路公団とか国鉄とか、交通系の国営企業は動く金が大きい分、利権で腐りやすいって事でしょうか

鉄道なんて19世紀の産物なのに未だそんなもんに将来性あると信じるバカ多いんでしょうね。いや信じると言うか信じたいバカと言うべきか。

Re: タイトルなし

将来性もないわけではないわけで、長距離トラック輸送の代替とか市電の復活とか需要があるところにはあると思うのですけど
今でも需要もなくて経済性も確保できないあたりに努力しても無駄でしょうね

石炭輸送が長らく鉄道の屋台骨だった米国でも2013年に輸送量シェアがインターモーダルと逆転、ここ数十年最大の産炭地だったワイオミング州の石炭輸送用路線の列車通過数は2008年のピーク時比で半減しているそうです。複々線の1本が使わなくなった石炭貨車の置き場になっているとか。
中国も今から石炭輸送路線を増強したところで太平洋の対岸と同じ轍を踏みそうに思います。米国の鉄道は民間ですから会社の自己責任ですが(その分見切りをつけるのも早い)。

ただマニアの好きな地方路線なんかは絶望的でしょうね。

「計画経済」というか「命令経済」

お邪魔します。
 中国は「計画経済」というか「命令経済」の国で、「命令さえすればそれは必ず実現される」という考えなのかも知れません。毛沢東の大躍進の前例もありますし。尤も「全くの天然自然のものなら兎も角、経済は人間の営みの寄せ集めでなのだから、思い通りにできるのではないか。」という思い込みは国を問わずある程度は普遍的なものかも知れませんが。
 それからリニアですが、技術的に不可能だったのかも知れませんが、作るのであれば激甚災害に対する危険分散のためにも、東海道新幹線完成から間を置かずに作るべきだったのではなかったかと思っています。しかし新幹線が一度作られるとそれはステータスシンボルと化し、旅客需要とは無関係にあちこちに整備新幹線が作られ、しかもそれを全部作ってからでないとリニアは作らせないという流れになってしまいました。痺れを切らしたJR東海が自腹での建設に乗り出したが、既に時遅しというのが現状ではないかと。