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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2021.05
10
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11:46
Category : 未分類
 メカミリのうちのアレな連中や自称軍クラは常々小馬鹿にしたくなるものである。

 それは全体として間違えている違和感ではないか。その違和感がある。だが本人は自信満々な部分である。


■ ハリボテ

 まずその組立は権威に寄ったハリボテである。防衛省の発表やら戦史叢書で骨格を作る。あとはその骨格に合致した素材を拾ってくる。企業発表なり戦友会記事を拾ってきてスキン素材として貼り付けてつくる。

 よくいえばコラージュである。実際はもっと手軽で下卑た手抜きである。志の低さをいれてまずはアイコラだ。

 そこにモデルの検証はない。スキンとなる企業やら戦友会の素材と防衛省系の公式発表は本当に合致しているかの検討がない。多数の素材群同士を比較して共通点や矛盾点を探す。それと主張の骨格はあっているかを見ない。

 抽象と具体の間の往復といってもよい。個別の資料群のディティールを捨象してみる。また骨格から想像される理想のディティールと比較する。そのような努力は行っていいない。

 だから凄くヘンテコな内容が時折生まれる。もともと正しくない骨格にそこらへんで拾ったスキン素材を貼り付けましたみたいなゲテモノがでてくる。

 全体のプロポーションが狂っているようなものだ。拾い物素材単体は間違えていない。企業発表や戦友会記事そのものは狂いはない。でも全体を見ると珍妙となっている。

 あるいゴマカシが見える。隣接するスキン素材同士はなんとなく馴染んでいるが一つ二つ離れたものと比較すると違和感しかない。テクスチャーはなんとなくあっているが色彩はテンでばらばら。それを明度のグラデーションでごまかしているようなものだ。


■ 全体を見ない素材コレクターだからね

 まずは全体を見ない結果だとしかいいようはないものだ。骨格となるモデルが正しいかを疑わない。あるいはそのモデルがこのスケールで成り立つかを考えない。そのあたりの手抜きの結果だ。

 最近ならASM-3擁護がそれ。日本以外のアプローチをみない。あるいは艦隊側の迎撃モデルを考えない。与えられた骨格を鵜呑みにする。日本の開発は正しい。高速化は有効だ。その郭から出ないでディティールを貼っつけた主張ばっかとなる。

 それをやると地位協定と慣習法による主権免除の繰り返しとなる。

 外務省は在日米軍の主権免除は国際慣習法である。そう主張していた。

 軍クラ連はそれをオウム返しにしていた。外国軍隊の主権免除は国際慣習法である。なぜなら外務省もそう言っているからだ。そういって現状の主権免除を擁護していた。

 だが、その後に外務省は「国際慣習法」の部分をコッソリ抜いた。それでハシゴをひかれる形となった。

 戦史の類もそうだ。戦史叢書にはバイアスがある。組織や生存者を擁護する要素がある。ウソはあまり書いていないが本当のことを書いているとは限らない。戦争犯罪関係はとくにそうなっている。

 でもそれを疑わずないとやはり狂いが出る。そこにディティールを貼っても珍奇なものしかできない。拾い集めた戦友会誌の記述を貼っつけても元の狂いは修正できない。

 しかも実際に貼るのは「生存者名簿の名前をくっつけてみました」といった1セント硬貨の陰影をCGで作りましたみたいな無意味なディティールばかりである。

 ロクなものともならないということだ。


■ 一種のキメラ

 なんというかね。連中の同人に多い擬人化やら女性化の表紙に酷似している。武器を鉄砲構えてメカにのった水着姿の女の子にする。旧日本軍隊の兵隊を胸やら尻やらを強調した10代の女性にするアレだ。

 萌え絵としては大抵二流以下。本人が描いていることもあろうし誰かに頼んで描いてもらっていることもある。でも兵器やら戦史やらのメカミリ系統は一流や一流半はなく二流三流だ。

 よく見ると矛盾したモンタージュになっている。手癖になるまで書きなれた顔部分を書く。手癖になるまで書きなれた乳房を書く。手癖になるまで書きなれた尻を書く。手癖になるまで書きなれた太ももを書く。そしてそれをまとめた形となっている。自分でかいているのだろうが、あくまでもそれぞれの部品のモンタージュでありひどくなるとコングロマリットである。

 だから全体として奇妙である。骨格がどうなっているのかを意識するとナンジャモンジャのコンテンツになるのだ。*




* 確かに萌え絵はキュビズムとなる部分はある。一流の上手い人でも骨格は矛盾することもある。
 でも上手な人はその違和感が表出しない。表出させない。まずはその範囲でしかキュビズムは追求していない。
 下手くそは自分がキュビズムであることを理解していない。萌え絵を引き写して萌え絵を描いているからそこまで頭が回らない。
 これは左右の腕の長さが違うとか脊椎腰椎はそんな形とならないだけではない。
 よくあるのは観察者の視線の高さがテンでバラバラとなっていることだ。購入者・読者がキャラを見る。その眼の高さが矛盾する。一つの絵の中で眼の高さが3つある。一つはキャラの顔に高さにあり、一つは胸の高さにあり、一つは股間部の高さにある。**


** 己がいつも小馬鹿にしている戦史モノ同人の表紙はそれ。表紙を頼んでいる人は顔と胸と尻は描きなれているが全体がおかしい。おニャニャの子を見る想定読者の眼高と焦点が顔と巨乳と股間部のマルチ視点マルチフォーカスだったりする。絵全体でも統一されていない。ドイツ軍の軍服着てる女の子は斜め上の視点から俯角15度くらいで見下ろしているのに脇にあるテーブルは俯角6度くらい、その上に載せている制帽なり食器なりはそれが置かれている高さ、床上五〇センチくらいの位置におかれた視線から水平に見ている。
 期せずして同人の中身を示しているものだ。骨格がおかしいしディティール間も全体として狂いがある。それを示唆しているのである。


■ (オマケ)

 この手のアイデアって一瞬の啓示なんだよね。アレ気な内容って結局は「公式発表の骨格 + 都合のよい拾い物スキン素材」だよねと気づいて、そっから30秒で大体の構造ができて、今20分で書き上げたところ。

 なんつーかなあ「女の子騎士の武具がヘンテコ」よりも「この絵は頭部の位置とサイズと甲冑のそれとの整合が取れていない。よく見りゃ甲冑の中で首のない巨乳女が中腰になってその上に肩車したキャラの二人羽織になっているよね」のほうが本質的な誤りだねえと。

 「全体として正しくて細部が間違えている」と「細部は正しいけど全体として間違えている」のどちらが重篤であるかだ。

 だいたい自称軍クラの類は総じて後者の誤りが多い。特に航空模型や航空写真マニアはそうだなあと。まあ模型はねえ。ネトウヨ転落した連中をみても、そのネトウヨ主張でも航空模型マニアは3倍段だからねえ。罪作りだねと。

 
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No title

教育の問題なんですかね?進学塾なんかでも効率よくテストの点を取らせるには結局教科書を読んで内容を暗記しますよね。子供の頃から、学ぶという行為はそういう行為だとの認識を知らず知らずの内に植えつけてしまっているのではないかと。さらには、安易に単語や特定のフレーズを機械的にマーキングする行為で個々の単語は教科書の記述の文脈から遊離して断片的な知識の集積と化していく。ネットで時々見るその手のタイプのって、根底にそういうものがありそうな気がするんですよね。