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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2022.02
25
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11:36
Category : 未分類
 ウクライナ進行でロシアは得るところはあるのだろうか?

 まずは考えつかない。

 まずはウクライナの敵愾心を増やすだけ。首都を落としても屈服は無理だから。そのまま戦うかどうかはともかく今まで以上にロシアとの敵対を増す。

 一部の親露地域を形ばかり切り取っても維持は難しい。ほっとくとウクライナに国土回復される。だからロシアは軍隊を配置してずーっと戦争を続けなければならない。

 そして、まあ面倒は長期化する。さっと侵攻してさっと撤退するとは考えているのだろう。ただ、そのような都合のいい計画が上手く行った試しは少ない。小ブッシュのイラク、アフガンなんてそんな戦争となった。サウジとUAEのイエメン侵略も同じ状態となっている。

 この侵攻でロシアは更に弱まるのではないか。イメージは強面で軍隊はそこそこ持っているが国力に溢れた国であるわけでもない。世界の敵となり長期の出血にあうと覿面ではないか。

 平和のための結集とかで本格的な経済制裁を食らうと厳しいのではないかね。それでロシアの判断が変わるか、体制が揺らぐかどうかはわからない。そうなるかもしれないしそうならないかもしれない。ただ、制裁を喰らえばロシアは弱化することは確かである。

 対米対峙で協力関係にある中国もそろそろかばい切れない状態となる。決議で棄権、でも制裁はそれなりに尊重するだろう。そこで中国はインドやサウジとは違っている。道義というか徳治に合わないことはしない。


■ 制裁と天然ガスの両立は前提だよね

 もちろん、天然ガスはほしい。欧州や日本、韓国、あるいは中国も含めて「ロシアは避難すべきだし制裁にも参加すべきだが天然ガスが来なくなるのも困る」立場にある。

 逆にいえばロシアから少なくとも今までどおり天然ガスを買える形でそれなりの制裁が考えつくかだ。

 それからすればイラン制裁解除の機会となるかも。ロシアがビンボー承知で、石油戦略ばりの天然ガス戦略をとる選択肢を封じる材料となりうる。国際資本でイランのサウスパース開発をぶつけてやればロシアは天然ガス戦略はとれなくなるので認める方向に行く可能性はある。

 もともとイラン制裁なんて米国の共和党筋しか乗り気ではなかった。それを欧州、日本、韓国が対露制裁で必要として中国も噛む形にすればね。

 あとは中国経由でロシア産ガスとバランスを取るやり方もねえ。ヤマルLNGやシベリアのロシア産ガスを中国が一手に受けて、中央アジア産や中国産を日韓が買う形かな。日本向けは液化の面倒があるけど韓国向けはパイプラインで行ける。

 制裁と天然ガスの両立のためにはそういう方法もでてくるかもしれない。

 もちろん、今の段階ではどうなるか全然わからない話であるけれども。
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Comment

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本当に何がしたいのか?

「ロシアは避難すべきだし制裁にも参加すべきだが天然ガスが来なくなるのも困る」
そりゃ避難した方が良いですよね。言い得て妙。
冗談はともかく「非難」ですよね。

どうもプーチンの狙いがどこにあるのか良く分かりませんね。
強がるだけにしては部が悪る過ぎるし。
多分NATOが軍事協力しないなら安心して
ウクライナに攻め入って戦力の弱体化、傀儡政権を樹立してウクライナ軍を補佐するとかで東部の親ロシア地区あたりに駐屯地でも作って
部分占拠してウクライナを緩衝地帯のままコントロールする位が良い所かなとは思いますが、
なにもここまで強硬にしなくてもそれくらいの事はできた気がしますが。
変に拗れると長期化の恐れもあるし。
だから電撃的作戦に出たのでしょうけど、
派手にやらかして最終的に得るものが少ないとしか思えず全然ロシアの為にならないですよね。
自分の保身?逆に身を滅ぼしかねないと思いますが、どう言う思考の結果での強硬策なのか戦略が見えません。

No title

概ね同感なんですが、「さっと侵攻してさっと撤退するとは考えているのだろう」という点だけはちょっと疑問が残ります。
まあ、さっと侵攻してぱっと平定する(できる)つもりではいるんでしょうけど。

ロシアにとってのウクライナは、アメリカにとってのイラクとは違う。
(あるいはソ連にとってのアフガンとは違うというべきか)
あのときのアメリカのように「勝ったらすぐに撤退したがる」「統治に飽きたら数年で放り出す(実際は20年も粘りましたが)」と誰もが確信できる対象とは思えません。

プーチン演説の、ウクライナのソ連からの独立は間違いであり違法という主張は、案外プーチンとクレムリンの本音なのではないか。
ロシア人にとってというよりクレムリンにとって、もっと粘っこい何か、父祖から受け継いだ領土領民であり、ウクライナが主権を持つこと自体が間違いで回復すべき対象となってしまっているのでは。

まあ上の観測があってたところで、泥沼になることは間違いありませんが、泥沼の度合いはイラクやアフガンの比ではなくなるのでは、とげんなりしています。

No title

「首都は落としても屈服は無理」に持ち込むなら、自由フランスみたいに亡命政府の承認と現地パルチザンへの軍事援助をずっと続けることになります。

それで、NATOは関わり合いになりたくないんでしょ。
すると、パルチザンにはウクライナ国内で拠点を維持してもらわないとマズイ。
ポーランドやルーマニアから無人機で攻撃すれば簡単ですけど、それだとNATOが表立って絡むことになるので。

だから、キエフから撤退するにしても、どこまで退却して、どこで援助を受ける作戦なのかは注目してます。

中華領ロシアの方がマシでは

ロシア専門家の誰もが意図がわからないと言ってるのが不気味ですね。
あの宣戦布告の異常な論理の演説…たとえブラフであっても戦争起こした時点で実際狂人でしかない。まだ国家間の競争が成り立つ中国の方がマシなんで、早く破産して属国化されて貰いたいです。
イラン引き剝がしは私も思ってました。
露は中イと反米互助会を考えてるそうですからさっさと取り込んで孤立化とエネルギー資源確保を狙うのは良策ですよね。
あと露軍、本当に大規模強襲揚陸など出来ず、渡河程度しかやってない/出来ないんですね。

No title

首都を落とすどころかドンバス地域の奪取&維持も難しくなりつつあるような感じですが、これは結局最初に欲張って失敗したのが痛かったんでしょうかね。それとも最初から東部への複数縦深攻撃を仕掛けても難しかったんでしょうか。