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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2022.04
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Category : 未分類
 岩波の『科学』4月号を読んだのだがねえ。過剰検査論の否定がトテも面白い。フクシマの被害を過小に見せかけるための「福島県の甲状腺がん多発は過剰検査の結果、原発事故のせいではない」が明確に否定されている。

 過剰検査論の骨子は「過剰診断で健康上は問題にならない小さい病変まで掘り起こされた」である。小さい腫瘍は小さいままで生命に危険を及ぼすには至らないので健康問題には至らないと、彼らの多くが馬鹿にしていた「がんもどき」理論そっくりの主張をしていた。

 それが「2巡目の検査でも甲状腺がんは多数発見されている」で否定されている。「一巡目で悉皆発見されたなら二巡目には少なくなっているはずである。だが、それがない。つまり甲状腺がんは多発している」といった内容である。白石草さんの「症例把握なき過剰診断論 -現実から乖離した甲状腺検査の評価」中343ページの該当部を抄訳するとこのような内容である。

 もう一つは別記事の章立である。「4.菊池誠氏の資料に対する批判」がある。これは黒川眞一「福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘 -「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない」 にある。こちらは統計学で緻密に反論する内容で数式がいっぱい出てくるので算数できない私大文系には厳しいので飛ばした。ただ章立として批判されるあたりで菊地誠さんの過剰診断論は問題視されていたのだろう。


■ 菊地誠さんはいまでも

 ちなみに菊地誠さんは今でも過剰診断論の立場に立っている。

あ〜る菊池誠(反緊縮)@kikumaco
「甲状腺検査の問題」と言えばもちろん過剰診断のことに決まってるんだけど、残念ながらおしどりマコも島さんもそれを全く理解していない。
過剰診断問題を理解せずに甲状腺検査の問題点など語れませんよ。
おしどりマコ@脱被ばく。知りたがりの怒りんぼで半径5mを変えていく。@makomelo
·島あけみさんが伊達市議選に出馬!
原発事故後、ずっと動き続けてきたあけみさん。
宮崎早野論文の情報開示請求だけでなく
「A2-B-C」という映画で甲状腺検査の問題を訴えてらしたり
報ステの岩路Dが自死されたときも一緒に連携して動いたな…
あけみさんにトップ当選して頂きたいです!! twitter.com/dgmh_wed/statu…

2022年4月19日https://twitter.com/kikumaco/status/1516299465027588098


あ〜る菊池誠(反緊縮)@kikumaco
福島の甲状腺検査の縮小を提言しています。無症状者への甲状腺エコーは有害無益です。特に過剰診断は無用な手術につながるものです。
このような検査を続けることは倫理に反し、福島の人々の人権を侵害します。
ぜひこの問題に関心を持ってください。
ました。 http://www.jicl.jp/ronbun/backnumber/20210830.html 「子供や若者の甲状腺がんの早期発見は有害無益である 過剰診断問題について公正で開かれ...
2022年4月16日https://twitter.com/kikumaco/status/1515149079092768770


 本人は効いていないアピールなのかもしれない。ただ傍から見ているとそうは見えない。むしろ自説の否定を受容できないようにしまみえない。そして原発擁護の文脈で振り回された水俣病アミン説のような、社会を後退させるような不利益しかもたらさない理屈を今でも正しいとして振り回しているのである。


■ 反緊縮だの社会経済思想だのもどんなものかね

 菊地誠さんはいずれは社会科学分野でも同じ立場に陥るのではないか。とくに経済については『そろそろ左派は経済を語ろう』の一冊だけをもとに反緊縮を標榜してきた。だが、その主張は80年代のサプライサイダーの俗流理解に近い。通貨供給量で景気はコントロールできる程度のものである。まずは無理筋な内容である。

 この点は米山隆一さんの批評が示すとおりである。
米山 隆一@RyuichiYoneyama
「そろそろ左派は経済を語ろう」一冊を読んで、自分は経済学を極めたつもりになって「自国通貨建て国債は破綻しない」というトンデモを公言する大阪大学の物理の教授。まあこういう人が、大学を破壊していくわけですよ。お好きなようにされたらいいですよ。さすがに。

あ〜る菊池誠(反緊縮)@kikumaco
米ちゃんは経済が分かってないからね。
非常に話を簡単化すれば自国通貨建て国債は破綻しないので、国債を財源として年率2-3%のインフレ率が安定的に達成感されるまで財政出動すればいい。それが左派・リベラルの経済政策の世界標準ですよ。
「そろそろ左派は経済を語ろう」を読むべき twitter.com/RyuichiYoneyam…

2021年12月10日https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/1469314248451198976


 「米ちゃん」(菊池)とはなかなか痛いものだ。ほかの問答を見ていても菊池さんは米山さんの主張に対してはほとんど反論できていない。もともと種本が「そろそろ左派は経済を語ろう」一冊なので反論し得ない状態にある。だがら米山さんを「米ちゃん」(菊池)と呼び過小評価する姿を示して「自分は米山さんの批判に対してノー・ダメージである」と装っている形である。

 そして今でも反緊縮を標榜している。

 まずは同じことを繰り返すのではないか。財政赤字の負担は今後苛酷となる。そのときにも菊池さんは自分の主張の過ちを認められない。そして「そろそろ左派は経済を語ろう」一冊に依拠して「いくら財政赤字は溜まってもダイジョーブ」の水俣病ででてきたような財政アミン説を繰り返しているのではないか。いまでも過剰診断論の主張を繰り返すように。
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No title

でもキクマコってこの本にあるような政策を仮に立憲民主が政権とったときやったってその時は自民党の批判に乗っかって文句言いそうな気もしますね。「財政出動自体は間違ってないが立民の政策はアカン」とか言い出して。Qの一部がバイデン憎しでロシアの肩を持ったりするみたいに。