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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.02
29
CM:6
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12:59
Category : ミリタリー
 過渡期の文学といえば、『新体詩抄』なんだが、読み返すと直訳的な感じがヘンテコ。

 「抜刀隊」なんかは、近くに載っている和訳されたテニスン「軽騎兵」(クリミア戦争)を…パクリとはいわないけれども、まあ、インスパイアを受けている。「西南戦争で作り直してみました」という感じ。

 それに気づいてから「抜刀隊」の歌詞を読むとヘンテコな感じがして取れない。「進めや進め諸共に」は外国の軍歌の翻訳だ。「天地容れざる朝敵ぞ」は「天地不レ可レ容朝敵也」という漢文が頭に浮かんで仕方がない。

 「抜刀隊」でイメージする「日本精神」ってのは、勘違いだね。歌詞は輸入品を直訳したもの。ただの、当時のハイカラ歌謡に過ぎない。しかも音楽は「ヨドバシカメラの歌」(実はアメリカ軍歌)と同系列のマーチだし。

 「抜刀隊」で思い浮かぶ情景は、条件づけの結果に過ぎない。抜刀隊が「大和魂」を云々する状況で多く使われた音楽だからそれを聞くを尚古的かつ尚武的なイメージを感じるようになっただけなのだろう

 まあ、翻訳(漢語調)+マーチ(輸入音楽)と言う点では海軍の「軍艦」も同じ。今では「軍艦」の歌詞は脱落して行進曲(歩きにくいけど)になっているから気づきにくいけど、『うかべる城』は英語的な受動態だし、対句の利用、漢語調も同じ。

 直訳+漢語+マーチは、多分日本人に合わない。「抜刀隊」、「軍艦」タイプの軍歌の時代は、すぐに終わる。生き残ったのも、「抜刀隊」と「軍艦」だけ。以降に作られた『雪の進軍』や『勇敢な水兵』には、直訳調や漢語調は消えている。音楽も『雪の進軍』は俗謡。その後の軍歌からは直訳漢語調もマーチ調も消える。

 日本人にとって、完成形の軍歌って「海ゆかば」じゃないですかね。最初は「軍艦」のオマケに家持の歌をくっつけたものに過ぎない。それが歌としては独立して、マーチ転用不可の曲がついた。「海ゆかば」は大成功しましたよ。戦前・戦時中には、軍歌として「軍艦」以上に膾炙しています。実際には、戦争末期の記憶と結合して、戦後には反戦歌になりましたけどね。
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Comment

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No title

うるさい

Re: No title

でもねえ、真面目に聞くと歌詞も楽曲も奇妙なんですよ。
口語体ベースで普段使わない漢語をのせて、タリ活用とかねえ

> うるさい

No title

なら聴かなきゃいいでしょう!
こういう事は気軽にネットに書き込まないでくださいね。

Re: No title

残念な話かもしれませんが、結局は「抜刀隊」はモノマネなんですよ

明治時代に直輸入した英文詩を見て、見よう見まねで作った「抜刀隊」に、
南北戦争のときの米軍学のメロディーを、これまた見よう見まねでくっつけたのが
今も使っている「抜刀隊」です

まあ、でもオリジナルじゃなくてもいいんじゃないですか
「宮さん宮さん」も、オランダのマーチを真似して作ったか、作らせたかのヤパンマルスですし
「雪の進軍」なんか、中国の民謡です、その中国の国家も、映画の主題歌です

そもそも、音楽のオリジナリティなんてその国で完結しませんよ
雅楽だってペルシャの音楽なんですから


> なら聴かなきゃいいでしょう!
> こういう事は気軽にネットに書き込まないでくださいね。

No title

> しかも音楽は「ヨドバシカメラの歌」(実はアメリカ軍歌)と同系列のマーチだし。

マーチだからだめという事はないと思いますが。

No title

まあ、近代そのものが西洋の真似なのです。

海ゆかばも曲調は洋風なことですし。
西洋式軍隊も音楽も、大和魂を磨く砥石だったと考えるのはいかがでしょうか。