- 2023 . 10 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- » 2023 . 12
Category : ミリタリー
護衛艦に比して艦載ヘリは少ないんじゃないのかね。使い勝手が悪くなった「あぶくま」とかさ、仮想敵あたりがせいぜいのミサイル艇なんかさっさと捨てる。その金で艦載ヘリを買ったほうがいいんじゃないのかな。
護衛艦等に搭載できるヘリの総数は、海自が保有する艦載ヘリの総数よりも多い。海自艦艇にある格納庫能力は100機を超える。大して、艦載運用できる哨戒ヘリは70機程度に過ぎない。車の数よりも駐車場の数が多いようなものである。護衛艦のうち半数は艦載ヘリを2機搭載できるようになっている。しかし、ほとんどの場合、実際には1機しか搭載されない様子である。
艦載ヘリを増やすことにより、水上艦が持つ能力を増加させる方法もある。現用艦で最も有効な兵器は、艦載ヘリである。今日、水上艦は、多くを艦載ヘリに依存している。護衛艦への艦載ヘリ搭載率を増加させれば、水上艦隊が持つ能力も向上する。
護衛艦が持つ、軍艦としての基礎的な仕事は、多くは艦載ヘリで実施されている。遭難者捜索、救難、連絡、偵察、軽輸送、軽揚陸は、艦載ヘリ使用が第一選択となる。また臨検も、艦載ヘリが活用される傾向がある。これら任務は、大型となった護衛艦にはやりにくくなっている。内火艇等でやるにしても艦載艇を下ろす手間や、限定された速力といった問題がある。艦艇よりもはるかに高速であり、視界も広い艦載ヘリなしには成り立ちにくい任務となっている。
対潜任務は、艦載ヘリが主用される。対潜戦は艦載ヘリなしではできない時代となっている。艦載ヘリはMADを搭載するため、ソナーよりも正確な潜水艦位置極限が可能である。ソノブイを使用することにより、搭載艦から離れたエリアを広く捜索することもできる。ディッピング・ソナーをアクティブで使用することにより、重要艦船に近接した護衛も可能である。重要艦船が出す騒音下でも、ヘリはアクティブ・ソナーで近接する潜水艦を探知・防圧できる。攻撃手段としても、位置を局限した上で、真上から短魚雷を落とせる艦載ヘリは優位にある。
艦載ヘリは、単独での対艦攻撃もできる。艦載ヘリは強力な水上捜索が可能である。強力な対空兵装を保有しない艦船であれば、一方的に攻撃が可能である。いまのところ海自は機関銃、ヘルファイアしか装備していない。小型艇を相手とできる程度である。しかし、マーベリックやペンギン、エグゾゼを搭載する例も海外にはある。
また、搭載艦側システムでも、艦載ヘリへの依存は大きい。アスロックやSSMも、センサーである艦載ヘリがいなければ長射程は生かせない。対空兵器も、能力を活かすためには、超水平線で捜索できる艦載ヘリが必要である。
艦載ヘリ搭載数は、多ければ多いほどよい。救難、捜索、輸送任務では、数は多ければ多いほどよい。1機だけあればいい仕事もある。しかし、別に機体があれば、他任務に投入できる。ヘリは整備間隔が狭いといった問題も、複数機あれば解決は容易である。
全護衛艦が持つヘリ格納庫数は、今保有している艦載ヘリ搭載数よりも多い。
海自艦船にある格納庫能力は、合計すると収容数100機を超える。護衛艦が持つヘリ格納庫、合計搭載数は82機分である。戦闘艦としても使用可能な練習艦を含めれば、合計搭載数は85機にのぼる。護衛艦から自衛艦に対象を広げればその数は更に増える。掃海母艦、輸送艦、補給艦、試験艦、訓練支援艦、砕氷艦にある格納庫を含めれば、その能力は100機を超える。※
海自が保有する艦載運用可能な哨戒ヘリは、おそらく70機強※※しかない。哨戒ヘリは100機程度存在するが、陸上基地で運用する機体、研究・訓練用機体も存在する。小松島、大湊では、哨戒ヘリは陸上運用されている。また、館山、大村、舞鶴に配備された哨戒ヘリは、艦載用とされている。しかし、防備や訓練のため、一定数は陸上に残す必要がある。厚木には、研究用として哨戒ヘリが配備されている。
また、ヘリは稼働率が高いわけではない。※※※ このため、常に70機強を艦艇に派遣できるわけではない。
海自水上艦は、その能力を艦載ヘリに依存している。艦載ヘリが多ければ多いほど、洋上で可能な行動や、発揮できる能力は増加する。
しかし、艦載ヘリは格納庫に対して少ない。
海自水上艦隊の戦力を増加させるためには、艦艇数を増やすことよりも、艦載ヘリを増加させるべきである。ヘリを搭載できない「あぶくま」級や、仮想敵程度しか使えない「はやぶさ」級、屋台船以外の何者でもない「はしだて」を処分する。海外に売っぱらうなり、海保にくれてやるなり、保管艦にするなり、スクラップにするなりする。その予算、その枠で艦載ヘリを増やすべきである。
SH-60Kのドンガラだけとかでもいいと思うんだけどね。簡単なレーダ程度があれば、戦闘以外には困らんでしょう。戦闘はモノホンの60Kにやらせて、救難や軽輸送に使えば便利だろうね。別に、OH-6でもEC-135でも(ローターとか尻尾を折りたたみにできるかどうかは知らないけどさ)、あれば重宝だと思うよ。まあ、ヘリも定数枠があるけど、今となっては能力不足な、あぶくまで占めるDE分を減らしてでも増やすべきだと思うな。
※ 護衛艦数は、最新ジェーン年鑑の数字に従った。搭載数は、ひゆうが(7機)×2隻、あたご(1+1機)×2隻、しらね(3機)×2隻、たかなみ・むらさめ(1+1)×14隻、あさぎり(1+1機)×6隻、はつゆき(1機)×10隻で計82機。戦闘可能な練習艦、あさぎり(1+1機)×2隻、しまゆき(1機)を足すと87機。自衛艦に広げると、おおすみ(6機)×3隻、ましゅう(2機)×2隻、あすか(1機)、てんりゆう(1機)、しらせ(3機)を足すと114機になる。
※※ ヘリの配備数は発表されていない。大雑把に、小松島に10機未満として5機、大湊に10機未満として5機、館山、大村、舞鶴での陸上残置用ヘリも各5機、厚木の研究用ヘリを各1種、2機とみた。100-27で、70機強と判断した。(艦載ヘリとして運用されるだろうMH、MCMは少ないため無視した)
※※※ ヘリコプターは震動がつきものであるため、固定翼機と比較的して、短時間で高段階整備を行わなければならない。
護衛艦等に搭載できるヘリの総数は、海自が保有する艦載ヘリの総数よりも多い。海自艦艇にある格納庫能力は100機を超える。大して、艦載運用できる哨戒ヘリは70機程度に過ぎない。車の数よりも駐車場の数が多いようなものである。護衛艦のうち半数は艦載ヘリを2機搭載できるようになっている。しかし、ほとんどの場合、実際には1機しか搭載されない様子である。
艦載ヘリを増やすことにより、水上艦が持つ能力を増加させる方法もある。現用艦で最も有効な兵器は、艦載ヘリである。今日、水上艦は、多くを艦載ヘリに依存している。護衛艦への艦載ヘリ搭載率を増加させれば、水上艦隊が持つ能力も向上する。
護衛艦が持つ、軍艦としての基礎的な仕事は、多くは艦載ヘリで実施されている。遭難者捜索、救難、連絡、偵察、軽輸送、軽揚陸は、艦載ヘリ使用が第一選択となる。また臨検も、艦載ヘリが活用される傾向がある。これら任務は、大型となった護衛艦にはやりにくくなっている。内火艇等でやるにしても艦載艇を下ろす手間や、限定された速力といった問題がある。艦艇よりもはるかに高速であり、視界も広い艦載ヘリなしには成り立ちにくい任務となっている。
対潜任務は、艦載ヘリが主用される。対潜戦は艦載ヘリなしではできない時代となっている。艦載ヘリはMADを搭載するため、ソナーよりも正確な潜水艦位置極限が可能である。ソノブイを使用することにより、搭載艦から離れたエリアを広く捜索することもできる。ディッピング・ソナーをアクティブで使用することにより、重要艦船に近接した護衛も可能である。重要艦船が出す騒音下でも、ヘリはアクティブ・ソナーで近接する潜水艦を探知・防圧できる。攻撃手段としても、位置を局限した上で、真上から短魚雷を落とせる艦載ヘリは優位にある。
艦載ヘリは、単独での対艦攻撃もできる。艦載ヘリは強力な水上捜索が可能である。強力な対空兵装を保有しない艦船であれば、一方的に攻撃が可能である。いまのところ海自は機関銃、ヘルファイアしか装備していない。小型艇を相手とできる程度である。しかし、マーベリックやペンギン、エグゾゼを搭載する例も海外にはある。
また、搭載艦側システムでも、艦載ヘリへの依存は大きい。アスロックやSSMも、センサーである艦載ヘリがいなければ長射程は生かせない。対空兵器も、能力を活かすためには、超水平線で捜索できる艦載ヘリが必要である。
艦載ヘリ搭載数は、多ければ多いほどよい。救難、捜索、輸送任務では、数は多ければ多いほどよい。1機だけあればいい仕事もある。しかし、別に機体があれば、他任務に投入できる。ヘリは整備間隔が狭いといった問題も、複数機あれば解決は容易である。
全護衛艦が持つヘリ格納庫数は、今保有している艦載ヘリ搭載数よりも多い。
海自艦船にある格納庫能力は、合計すると収容数100機を超える。護衛艦が持つヘリ格納庫、合計搭載数は82機分である。戦闘艦としても使用可能な練習艦を含めれば、合計搭載数は85機にのぼる。護衛艦から自衛艦に対象を広げればその数は更に増える。掃海母艦、輸送艦、補給艦、試験艦、訓練支援艦、砕氷艦にある格納庫を含めれば、その能力は100機を超える。※
海自が保有する艦載運用可能な哨戒ヘリは、おそらく70機強※※しかない。哨戒ヘリは100機程度存在するが、陸上基地で運用する機体、研究・訓練用機体も存在する。小松島、大湊では、哨戒ヘリは陸上運用されている。また、館山、大村、舞鶴に配備された哨戒ヘリは、艦載用とされている。しかし、防備や訓練のため、一定数は陸上に残す必要がある。厚木には、研究用として哨戒ヘリが配備されている。
また、ヘリは稼働率が高いわけではない。※※※ このため、常に70機強を艦艇に派遣できるわけではない。
海自水上艦は、その能力を艦載ヘリに依存している。艦載ヘリが多ければ多いほど、洋上で可能な行動や、発揮できる能力は増加する。
しかし、艦載ヘリは格納庫に対して少ない。
海自水上艦隊の戦力を増加させるためには、艦艇数を増やすことよりも、艦載ヘリを増加させるべきである。ヘリを搭載できない「あぶくま」級や、仮想敵程度しか使えない「はやぶさ」級、屋台船以外の何者でもない「はしだて」を処分する。海外に売っぱらうなり、海保にくれてやるなり、保管艦にするなり、スクラップにするなりする。その予算、その枠で艦載ヘリを増やすべきである。
SH-60Kのドンガラだけとかでもいいと思うんだけどね。簡単なレーダ程度があれば、戦闘以外には困らんでしょう。戦闘はモノホンの60Kにやらせて、救難や軽輸送に使えば便利だろうね。別に、OH-6でもEC-135でも(ローターとか尻尾を折りたたみにできるかどうかは知らないけどさ)、あれば重宝だと思うよ。まあ、ヘリも定数枠があるけど、今となっては能力不足な、あぶくまで占めるDE分を減らしてでも増やすべきだと思うな。
※ 護衛艦数は、最新ジェーン年鑑の数字に従った。搭載数は、ひゆうが(7機)×2隻、あたご(1+1機)×2隻、しらね(3機)×2隻、たかなみ・むらさめ(1+1)×14隻、あさぎり(1+1機)×6隻、はつゆき(1機)×10隻で計82機。戦闘可能な練習艦、あさぎり(1+1機)×2隻、しまゆき(1機)を足すと87機。自衛艦に広げると、おおすみ(6機)×3隻、ましゅう(2機)×2隻、あすか(1機)、てんりゆう(1機)、しらせ(3機)を足すと114機になる。
※※ ヘリの配備数は発表されていない。大雑把に、小松島に10機未満として5機、大湊に10機未満として5機、館山、大村、舞鶴での陸上残置用ヘリも各5機、厚木の研究用ヘリを各1種、2機とみた。100-27で、70機強と判断した。(艦載ヘリとして運用されるだろうMH、MCMは少ないため無視した)
※※※ ヘリコプターは震動がつきものであるため、固定翼機と比較的して、短時間で高段階整備を行わなければならない。
スポンサーサイト
Trackback
Comment