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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2022.10
27
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Category : 未分類
 基本は毎日サンデー状態なのだが先先週の末から小繁忙期で珍しくはたらいた。それが一段落したと思ったらそのゲラが一昨日の午後に3つ同時に来た。昨日は天手古舞となったよ。しかも、うち2つが似た内容となると混乱する。仮称「萬朝報」から来たゲラを他社の仮称「亜州週間」*に返しそうにもなった。

 で、一段落した今日は貯めといた雑誌記事を読んだ。

 中文記事の一つは夏代の存在・不存在論争の記事で、最近の『人民中国』で「禹の伝承に合致した遺跡がある」という記述が気になったもので、夏王朝関連を大学図書館で漁ってきたもの。二里頭文化とか仰韶文化のヤツね。中国の一般誌では夏の存在を肯定する前提なんだが歴史学とか考古学関係では「字証[文字の存在]がないからねえ」とか結構慎重であったよ。

 面白いのが不可知論とか一部可知論とかまである。夏があったかどうかは調べる術がないが前者で、状況次第ではありうるが後者ね。

 実際のところ、夏代に相当する時期の小邑規模の都市はいくつもある。まあ夏はあっても不思議はないし、伝承からすれば黄河沿いだよねとはね。

 もう一つは160km/貨物列車の件。25T系列高速列車の貨物列車化の検討では全側開棚車と塞拉門車があるけど、そこに集装箱つまりコンテナ輸送型はどうかねといったもの。

 どっちかというと160km/hの全側開棚車の写真かねえ。フルオープンで反対側までズッポ抜けている貨車で、こんなのが一帯一路で、できればゲージ変更なしで欧州まで連結すると上海からハンブルクまで3日で貨物が届くのではないかと。
(写真でググるとこんなやつね。https://i2.kknews.cc/pgmQ-BMYVykAQZ1_AEf0S26L9EOD09k/0.jpg)

 あとはアスファルト再生の日文、中文記事。別に仕事でもなんでも無いのだけれども、半年くらい前からアスファルト舗装って無限再生されるのではないかと思い立って調べ始めた内容。その流れで積んどいた日本の雑誌『舗装』とか中国のアスファルト再生材とか劣化関連記事を10個くらい読んだよ。

 ざっというと平成元年くらいからアスファルト舗装の再生は始まっている。今ではアスファルト舗装の75%が再生アスファルト舗装材で新品は25%だけ、剥ぎ取ったアスコンを加熱して新しいアスファルトを足すか芳香族系のアスファルト再生材混ぜればいくらでも行けるといった中身だった。

 で、その『舗装』でカーボンリサイクルコンクリートの記事も見つけた。カルシウムとCO2をくっつけて炭酸カルシウムCaCO3を作って、それをセメントとしてコンクリートを作るもの。要は回収CO2をコンクリートとして安定化させて大気から切り離すといった技術で、C02地中保管のCSSと同程度の保管密度を達成するというもの。

 まあ、カルシウムを作る時のCO2がどうなるか次第とは思うけど、面白いものです。多分、大成建設の技報あたりに詳細記事があると思う。


* ちなみに8月くらいにホンモノの『亜州週間』で筆者記事が引用されてご親切にゲラのPDFをもらったのだけれども、なんせ実物はサッと買えるわけでもないので、どっかの収蔵図書館で読もうと考え中です。

 
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