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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.05
21
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13:00
Category : 有職故実
 南極観測船しらせの御土産は、南極の氷。元手不要なので、大量に持ってくる。駆動部にオリーブオイルを挿したチェーンソーで切りだすらしい。その氷だけれども。横須賀についた時に、横須賀各所から作業員を出して運び出す。

 横須賀Y桟橋でしらせから下ろした時には、その大きさは20×20×60センチ。少々重いが、バケツリレーの要領で、各所に分配する。しかし、配るには大きすぎる。手軽な大きさに分割しないと運ぶのに苦労する。

 総監部が貰った分は、上屋の下で分割作業をやった。艦補所と2術校の間に上屋がある。そこで氷を分割していた。毎年のことであるので、所属部署には氷屋のノコギリを1本用意してあった。それで適当な大きさに切り分ける。

 ただし、所属部署の海曹連はノコギリを使ったこともない。要領がよろしくないのでなかなか切れない。すぐに食い込んでのくり返し。アレならタガネとハンマーで割ったほうが速い。その間に氷はドンドン降ろされる。5月の陽気なので溶けていくのも速い。

 仕方がないので、己が交代するのだけれども。ノコギリを引くのはともかく、氷の保持が難しい。氷には保温用の新聞紙が掛かっていて滑りやすい。その上から短靴で踏んでも氷は安定しない。短靴は、靴底も事実上ノッペラボウだから氷が逃げて仕方がない。だから、新聞紙を剥いで、靴と靴下を脱いだ生足にして踏み込む。

 南極の氷は、多く飲食用になるらしい。他自衛隊、各省庁、自治体、民間諸団体に配布する。ロックやら水割りに浮かべて、南極の味がするとかやる。
 
 当時、足は伝染性の職業病にかかっていたのだが、自分で食べるわけでもない。経口感染するものでもないので気にしない。実際には、それまでにも表面は溶け落ちる。己の足がついた部分を飲み込むわけでもないので安心なのだけれどもね

 で、作業が終わると、おむすび大以下の欠片が残る。作業員の役得で貰って帰ったのだけれども。どうするものか考えてしまう。

 まず、清潔感に欠ける。コンクリのタタキの上で、己の生足で押さえている。足は自分の体だけれども、砂やホコリも一杯ついている。そのまま食用するのは気が引ける。

 それに、休日作業員に引っぱり出された恨みがある。苦労させられた、たかが氷を珍味美味として大事に使うことにも抵抗がある。

 最初は茹で卵にする屈辱をあたえようかと思った。しかし「南極の氷で作った茹で卵」で、八百善風の格式を与えてしまうのも癪に触る。

 結果として、南極の氷でボンカレーを作ることにした。融かして湯にしてボンカレーを放り込み、カレーを作った。まあ、南極味のボンカレーであったことだよ。
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まとめtyaiました【南極の氷でボンカレーを作ったよ】

 南極観測船しらせの御土産は、南極の氷。元手不要なので、大量に持ってくる。駆動部にオリーブオイルを挿したチェーンソーで切りだすらしい。その氷だけれども。横須賀についた時に、横須賀各所から作業員を出して運び出す。 横須賀Y桟橋でしらせから下ろした時には、...

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