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- » 2023 . 03
Category : ミリタリー
中国が装備しているフランカーやキロ級、ソブレメンヌイ級は、果たして最新装備なのだろうか?
中国脅威論での論拠として、中国軍が最新装備導入を導入している点が挙げられる。具体的には、ロシアから導入した戦闘機Su-27フランカーと、そのファミリーがある。また水上艦ではソブレメンヌイ級駆逐艦であり、潜水艦ではキロ級である。
しかし、これらは最新装備とは言えない。いずれも80年代に登場した装備であるが、西側装備と比較すれば70年代的装備である。キロ級潜水艦は80年代初頭に、フランカーとソブレメンヌイは80年代後半に登場している。しかし、装備としては、70年代西側装備と同水準である。
フランカーは70年代に登場したF-15と同等程度にある。登場当時から現在に至るまで、まずそのように評価されている。両者には、項目ごとに多少の優劣があるが、それは些細な差異に過ぎない。少なくとも、性能面でF-15を超越する存在ではない。
ソブレメンヌイ級も、70年代に登場した西側DDGと同じような水準にある。兵装的には、ターター・システムを搭載した蒸気艦である「たちかぜ」級DDGにヘリ格納庫を取り付けたようなものだ。DDGでは、キモはシステムにあるが、その優劣はわからない。しかし、ミサイル誘導能力は、70年代に建造された米防空艦を大きく超えるものではないだろう。カリフォルニア級CGN、ヴァージニア級CGN、キッド級DDGはランチャーを前後に2基持つ。ソブレメンヌイ級と同じダブル・エンダーである。これら米艦は、70年代に同時に4目標と交戦できた。おそらく、ソブレメンヌイも似たようなものだろう。いずれにせよ、ソブレメンヌイは80年代に登場した、イージス・システム搭載防空艦よりも能力は低い。
キロ級も、西側潜水艦を凌駕するものではない。キロ級は、それまでのソ連/ロシア通常潜水艦に比較すれば、大きく進歩している。画期的な存在である。だが、当時から西側潜水艦を凌駕したものとする評価はない。あくまでも、ソ連技術により80年代初頭に建造が始まった潜水艦である。70年代西側潜水艦を超えるものではない。海自潜水艦の場合には、90年代以降、潜水艦がもう一段階ほど静粛性を進歩させていると言われている。キロ級後期型が、同様に静粛性を進歩させているかどうかは不明である。海自同様に静粛性が進歩しているかもしれない。しかし、キロ級が西側潜水艦を圧するほどの静粛性を持っているとする話もない。
フランカー、ソブレメンヌイ級、キロ級は、次世代型装備ではない。ロシア系装備として最新鋭であるにすぎない。いずれも80年代に登場するが、後継装備もなく今まで生産されている。登場以降に行われた改良にしても、ソ連崩壊による影響を受けている。一時期には放置された状態にあり、その間には改良等も等閑である。西側からすれば、保有しており、そろそろ更新を考えている装備と同水準である。フランカー以下は、旧式化しつつある装備になるのである。
中国軍が導入している新鋭装備は、すでに旧世代になりつつある。ベースは、西側での70年代装備相当に過ぎない。日米が持つ海空戦力から見た場合、旧式である。ソブレメンヌイ級は、イージス以下を主力とし、システム化が進んだ日米水上艦に比べ、明確に旧式である。潜水艦は不明な点が多いが、在来潜水艦としては日本潜水艦は新世代艦を導入している。キロ級は旧世代となっている。戦闘機としてのフランカーも、米国が導入したF-22よりも旧世代であり、日米が導入しつつあるF-35に比較しても旧世代にある。F-15との比較にしても、AWACS以下の支援を受けられる日米と比較すれば不利にある。中国AWACSは未だに開発・実験中であり、ノウハウも少ない。
中国軍装備が日米装備を超えたとする見解は誤りである。まず、技術的にも遅れている。その上、練度やノウハウも加味すれば、さらに下方修正する必要がある。ロシア系装備は、数も限定されている。それまでの中国軍のように数を揃えることもできていない。
フランカーやキロ級、ソブレメンヌイ級に代表される中国軍近代化は、西側最新装備に比するものではない。確かに、それまでの中国軍装備からすれば長足に進歩している。しかし、日米海空戦力を超える装備ではない。西側から見れば、70年代技術である。
中国脅威論での論拠として、中国軍が最新装備導入を導入している点が挙げられる。具体的には、ロシアから導入した戦闘機Su-27フランカーと、そのファミリーがある。また水上艦ではソブレメンヌイ級駆逐艦であり、潜水艦ではキロ級である。
しかし、これらは最新装備とは言えない。いずれも80年代に登場した装備であるが、西側装備と比較すれば70年代的装備である。キロ級潜水艦は80年代初頭に、フランカーとソブレメンヌイは80年代後半に登場している。しかし、装備としては、70年代西側装備と同水準である。
フランカーは70年代に登場したF-15と同等程度にある。登場当時から現在に至るまで、まずそのように評価されている。両者には、項目ごとに多少の優劣があるが、それは些細な差異に過ぎない。少なくとも、性能面でF-15を超越する存在ではない。
ソブレメンヌイ級も、70年代に登場した西側DDGと同じような水準にある。兵装的には、ターター・システムを搭載した蒸気艦である「たちかぜ」級DDGにヘリ格納庫を取り付けたようなものだ。DDGでは、キモはシステムにあるが、その優劣はわからない。しかし、ミサイル誘導能力は、70年代に建造された米防空艦を大きく超えるものではないだろう。カリフォルニア級CGN、ヴァージニア級CGN、キッド級DDGはランチャーを前後に2基持つ。ソブレメンヌイ級と同じダブル・エンダーである。これら米艦は、70年代に同時に4目標と交戦できた。おそらく、ソブレメンヌイも似たようなものだろう。いずれにせよ、ソブレメンヌイは80年代に登場した、イージス・システム搭載防空艦よりも能力は低い。
キロ級も、西側潜水艦を凌駕するものではない。キロ級は、それまでのソ連/ロシア通常潜水艦に比較すれば、大きく進歩している。画期的な存在である。だが、当時から西側潜水艦を凌駕したものとする評価はない。あくまでも、ソ連技術により80年代初頭に建造が始まった潜水艦である。70年代西側潜水艦を超えるものではない。海自潜水艦の場合には、90年代以降、潜水艦がもう一段階ほど静粛性を進歩させていると言われている。キロ級後期型が、同様に静粛性を進歩させているかどうかは不明である。海自同様に静粛性が進歩しているかもしれない。しかし、キロ級が西側潜水艦を圧するほどの静粛性を持っているとする話もない。
フランカー、ソブレメンヌイ級、キロ級は、次世代型装備ではない。ロシア系装備として最新鋭であるにすぎない。いずれも80年代に登場するが、後継装備もなく今まで生産されている。登場以降に行われた改良にしても、ソ連崩壊による影響を受けている。一時期には放置された状態にあり、その間には改良等も等閑である。西側からすれば、保有しており、そろそろ更新を考えている装備と同水準である。フランカー以下は、旧式化しつつある装備になるのである。
中国軍が導入している新鋭装備は、すでに旧世代になりつつある。ベースは、西側での70年代装備相当に過ぎない。日米が持つ海空戦力から見た場合、旧式である。ソブレメンヌイ級は、イージス以下を主力とし、システム化が進んだ日米水上艦に比べ、明確に旧式である。潜水艦は不明な点が多いが、在来潜水艦としては日本潜水艦は新世代艦を導入している。キロ級は旧世代となっている。戦闘機としてのフランカーも、米国が導入したF-22よりも旧世代であり、日米が導入しつつあるF-35に比較しても旧世代にある。F-15との比較にしても、AWACS以下の支援を受けられる日米と比較すれば不利にある。中国AWACSは未だに開発・実験中であり、ノウハウも少ない。
中国軍装備が日米装備を超えたとする見解は誤りである。まず、技術的にも遅れている。その上、練度やノウハウも加味すれば、さらに下方修正する必要がある。ロシア系装備は、数も限定されている。それまでの中国軍のように数を揃えることもできていない。
フランカーやキロ級、ソブレメンヌイ級に代表される中国軍近代化は、西側最新装備に比するものではない。確かに、それまでの中国軍装備からすれば長足に進歩している。しかし、日米海空戦力を超える装備ではない。西側から見れば、70年代技術である。
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まとめtyaiました【フランカーもキロ級も新鋭とは言えない】
中国が装備しているフランカーやキロ級、ソブレメンヌイ級は、果たして最新装備なのだろうか? 中国脅威論での論拠として、中国軍が最新装備導入を導入している点が挙げられる。具体的には、ロシアから導入した戦闘機Su-27フランカーと、そのファミリーがある。また水?...
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