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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.06
20
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13:00
Category : ミリタリー
 新戦車なんか放っといて、その金で水上艦や艦載ヘリ買ったほうがいいねえ。

 当座の目標は、中国とのゲームに負けないことにある。ゲームは海軍力建設で行われている。そこに寄与しない陸上戦力整備は後回しでよい。

 日中軍事力の競争は、あくまでもゲームである。中国と日本は、友好関係が維持されている。かつてのソ連のように、冷戦関係にあるわけでもない。今日明日に戦争になる、中国が攻めてくるということはない。

 「中国による脅威」といっても、具体的な戦争や侵攻を意味するものではない。脅威の実態は、日本海空戦力が持っていた絶対的優位が崩れるかもしれないという予感にある。
 強いて言えば、絶対的であった海軍力アドバンテージが危うくなる点が「中国による脅威」である。中国が強大な陸軍を持とうが、新しい戦車を買おうが、どうでも良い。中国が大陸にとどまる限り、中国軍は問題ではない。日本人は海空戦力によるアドバンテージが維持されていれば、中国軍事力を歯牙にもかけない。日本人が気にするのは、海軍力で東アジアで優位に立てるかどうかにある。

 海軍力によるアドバンテージが維持されれば、日本人は脅威を感じない。歴史的に見ても日清戦争以降、日本は中国を脅威としていない。それまで日本は強力な中国海軍力に脅威を感じていた。しかし、戦後に海軍力によるアドバンテージが固定化されると中国は脅威ではなくなった。その後、民国、新中国と体制が変化しても、中国に対する海軍力アドバンテージは維持された。日本人は中国を脅威とみなす必要は感じなかった。

 まず最優先すべきは、海軍力強化になる。防衛力整備での焦点は、対中国である。「中国による脅威」、つまり中国海軍力拡張への対抗がテーマである。「中国による脅威」への対応は、まずは海軍力整備・更新になる。水上艦・潜水艦・海上哨戒機整備がメインであり、それを補助する航空戦力、早期警戒機や支援戦闘機が重要になる。

 対中国を意識する以上、陸上戦力更新・増強は不要不急である。日本本土でしか使えないような重装備、例えば新戦車や自走砲整備は、中国とのゲームには何も寄与しない。むしろ、悪化する財政下では海空予算圧迫に繋がる。

 陸自重装備、特に新戦車整備や新自走砲開発は、現情勢では何の利益も生まない。着上陸の危機はない。現代戦に対応できる戦車も野砲も、すでに揃っている。それを無理やり新しくするような予算配分は、死に金である。無駄金があるのなら、海軍力整備に注ぎこむなり、防衛費を削減するなりしたほうが有意義である。



 ま、律儀に防衛費を陸海空3等分するのは意味もない話。優先順位を考えれば、陸削って海に充当しなければならない。だが、役所のやることだから、方針変更は緩慢がすぎる。着上陸でしか使えない重装備更新なんか、無理に最新鋭に更新する必要もない。だいたい、今でも90式やら99式やら、充分に新鋭なわけだ。そんな無駄遣いがあれば、海空戦力に金突っ込めという話だね。

 戦車更新をやめれば哨戒ヘリが2機も買える。10式13両130億円もあれば、SH-60Kは2機も買える。哨戒ヘリは有事にも平時にも便利だ。中国向けで有事っぽい使い方なら、潜水艦による領海侵犯への対処といった実働任務がある。中国とのゲームとしての中国艦隊への監視にもつかえる。これらは着上陸と戦車とは違って、すぐそこにある問題だよねえ。平時任務でも、哨戒ヘリは海洋監視能力を活かした領域警備から、救難、軽輸送、災害派遣とよほど有用に使える。新戦車の100倍は役に立つだろうよ。


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まとめtyaiました【中国とのゲームに新戦車は役立たない】

 新戦車なんか放っといて、その金で水上艦や艦載ヘリ買ったほうがいいねえ。 当座の目標は、中国とのゲームに負けないことにある。ゲームは海軍力建設で行われている。そこに寄与しない陸上戦力整備は後回しでよい。 日中軍事力の競争は、あくまでもゲームである。中国...

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