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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2010.06
21
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Category : ミリタリー
 明末の技術書、『天工開物』(宋應星 平凡社東洋文庫版)の中で気になったところ。

 黒色薬の製法なのだが。
『硝石の性質は真直に飛ぶのが特徴である。
 だから直撃する火薬の成分は硝石九で硫黄が1である。
 硫黄の性質は横に広がるるのが特徴であるから、
 爆撃する火薬の成分は硝石が七で硫黄が三である』(302頁)

 コレって、爆速と爆圧の事じゃないの?
爆速を上げたければ、硝石を増やして爆轟のスピードをあげる。
爆圧を上げたければ、硫黄を増やしてカロリーと発生ガス量を稼ぐ。
ってことじゃないのかな。
 化学的にあっているかどうか怪しいけれども、配合比を変えたりした結果、そういう傾向にあるということを突き止め、それを発射薬用、爆薬用と表現したのではないか?

「硝石の性質は真っ直ぐ…」とか理学っぽい(儒教のほうね)感じだし、「原典のニュアンスどうよ」と、版本に当たってみたのだが、やっぱり発射薬と爆薬っぽい感じ。
『消性主直、直撃者消九而硫一。硫性主横、爆撃者消七而硫三。』
九大デジタルアーカイブ該当部分より、句読点は文谷)

 この『天工開物』の兵器の部、地雷や機雷、擲弾の親玉みたいな武器も出ている。爆撃=「炸薬としての爆薬」って意味ならば、7:3の配合は爆圧重視なのかもしれない。
 まあ、硝石の節約策の可能性もあるのだけれども。

↓版本(九大デジタルアーカイブ)へのリンク
地雷=地雷(導火線式)、機雷=混紅龍(導火線管制式水中上向砲?)
擲弾=万人敵(桶の中に火薬をいれて投擲する)
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