- 2022 . 12 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
- » 2023 . 02
Category : ミリタリー
オスプレイ配備がニュースでも取り上げられている。新機軸の航空機なので、安全性を不安視する意見が強い。実際に、連チャンで墜落事故を起こしているわけだ。特に、基地周辺自治体でも、保革を問わず配備反対を決議するのは当たり前だろうと思うよ。
オスプレイ自体は、極端に悪い航空機ということもないだろう。何かの拍子にエライ問題が出てくるかもしれないが、今のところは致命的な問題というものはなさそうではある。
ただねえ、無理やり配備しても、あんまいいことはない。昔のように、米軍は何をやってもいい時代ではない。思いやり予算も日本はいい顔をしていない時代で、昔なら鉄面皮で隠し通した核持込や裁判権に関する密約も明らかになっている。米軍が安保条約や地位協定でゴリ押しできた時代でもない。
だいたい、米軍が新型機を持ってくる話に、地元は反対しないわけにはいかない。地元にとって新型機は何の利益にもならない。その上、何のリスクが増えるかもわかったものではない。何かあっても、米軍は運用で斟酌してくれない。とりあえずは反対するというものだ。飛行場の側に住んでいて、リアルに実害があるかもしれんとなると、保革の思想対立なんか吹き飛ぶ。
特に沖縄は、オスプレイにも強く反対しないわけにはいかない。だいたい市街地化が進んだど真ん中に基地がある。落ちたときに付随被害が出る可能性高い。また、基地問題は進捗していない。日米両政府は解決に向けて積極的に行動しているわけでもない。その現状で、特に米軍米政府だけが利益を得るオスプレイを認めることもできない話だ。地元の意向を軽んじられている現況への不満もある。オスプレイ反対で強硬であることは、地元の意向が重要であることを分からせる手段になる。沖縄は強硬に反対することで、基地問題についても、日米政府にヨリ深刻と認識させることもできる。オスプレイへの反対は、生半可な反対ではないだろう。
無理矢理配備してもいいこともないだろうにね。保革問わずに反対している状況だもの。無理押しをして、特に沖縄の県民感情逆撫でするほど価値もない。所詮は輸送ヘリの代替品です。急ぐほどのものでもないだろうに。
日米政府も、半年か1年か、日本国内への配備を見送るとかやってもいいんじゃないの。このままでは無理矢理に配備したことになる。CH-46の寿命云々が真に深刻なら、とりあえずMH-53EとかUH-1Yでしばらく辛抱するとか。米軍も統合化も進んでいるのだろうし、何なら陸軍からCH-47を部隊ごと持ってきてもいいんじゃないのかねえ。米海兵隊にとっては運用性の低下とか起きるかも知れない。でも、そうすれば日本人には誠意が見えるんじゃないのかね。その間にじっくり折衝したほうがいいだろ。納得してくれなくとも、地元の意見も聞いてくれたってあたりで、感情的に宥められる。
実際に、自衛隊は新型機を配備する場合には、予め折衝をしている。騒音問題が起きそうなら、それなりのケアを約束する。実際に、P-1を飛ばす前にも、地元と細かい折衝をやってるんだようね。いろいろな飛行場で「海自はジェット機を運用しない」と約束していた。だから、事前に了承を貰っている。対象は周辺自治体だけでなく、地元町内会も含んでいる。それぐらいはやったほうがいい。
なんせ、無理矢理に配備したあとで墜落でもしたら、目も当てられない。市街地に落ちて、巻き添え出したら、日米同盟の深化を止める自体にもなりかねない。巻き添えゼロで済んだ沖縄国際大や九大に落ちたどころの話ではない。どこもが配備に反対している状況である。横浜に落ちたファントムの、「パパママバイバイ」以上の問題になってしまう。
一番駄目なのは、米軍の提灯持ちの理屈だね。この場合は海兵隊の提灯持ちか。パイロットのせいです、機体は完全無欠です、未亡人製造は昔の話、オートローテーションできないけど問題ないとか言っている。でもそれは提灯持ちの中でしか通用しない話なんだよねえ。しかも、今の機体よりも安全だから地元のためになるって理屈は、火に油を注ぐだけだろ。「お前のためになる」って押し付けほど反発されるものもないもんだ。提灯持ちは「リアリズム」って言葉に酔ってるけど、現実はそんなもんだよ。
オスプレイ自体は、極端に悪い航空機ということもないだろう。何かの拍子にエライ問題が出てくるかもしれないが、今のところは致命的な問題というものはなさそうではある。
ただねえ、無理やり配備しても、あんまいいことはない。昔のように、米軍は何をやってもいい時代ではない。思いやり予算も日本はいい顔をしていない時代で、昔なら鉄面皮で隠し通した核持込や裁判権に関する密約も明らかになっている。米軍が安保条約や地位協定でゴリ押しできた時代でもない。
だいたい、米軍が新型機を持ってくる話に、地元は反対しないわけにはいかない。地元にとって新型機は何の利益にもならない。その上、何のリスクが増えるかもわかったものではない。何かあっても、米軍は運用で斟酌してくれない。とりあえずは反対するというものだ。飛行場の側に住んでいて、リアルに実害があるかもしれんとなると、保革の思想対立なんか吹き飛ぶ。
特に沖縄は、オスプレイにも強く反対しないわけにはいかない。だいたい市街地化が進んだど真ん中に基地がある。落ちたときに付随被害が出る可能性高い。また、基地問題は進捗していない。日米両政府は解決に向けて積極的に行動しているわけでもない。その現状で、特に米軍米政府だけが利益を得るオスプレイを認めることもできない話だ。地元の意向を軽んじられている現況への不満もある。オスプレイ反対で強硬であることは、地元の意向が重要であることを分からせる手段になる。沖縄は強硬に反対することで、基地問題についても、日米政府にヨリ深刻と認識させることもできる。オスプレイへの反対は、生半可な反対ではないだろう。
無理矢理配備してもいいこともないだろうにね。保革問わずに反対している状況だもの。無理押しをして、特に沖縄の県民感情逆撫でするほど価値もない。所詮は輸送ヘリの代替品です。急ぐほどのものでもないだろうに。
日米政府も、半年か1年か、日本国内への配備を見送るとかやってもいいんじゃないの。このままでは無理矢理に配備したことになる。CH-46の寿命云々が真に深刻なら、とりあえずMH-53EとかUH-1Yでしばらく辛抱するとか。米軍も統合化も進んでいるのだろうし、何なら陸軍からCH-47を部隊ごと持ってきてもいいんじゃないのかねえ。米海兵隊にとっては運用性の低下とか起きるかも知れない。でも、そうすれば日本人には誠意が見えるんじゃないのかね。その間にじっくり折衝したほうがいいだろ。納得してくれなくとも、地元の意見も聞いてくれたってあたりで、感情的に宥められる。
実際に、自衛隊は新型機を配備する場合には、予め折衝をしている。騒音問題が起きそうなら、それなりのケアを約束する。実際に、P-1を飛ばす前にも、地元と細かい折衝をやってるんだようね。いろいろな飛行場で「海自はジェット機を運用しない」と約束していた。だから、事前に了承を貰っている。対象は周辺自治体だけでなく、地元町内会も含んでいる。それぐらいはやったほうがいい。
なんせ、無理矢理に配備したあとで墜落でもしたら、目も当てられない。市街地に落ちて、巻き添え出したら、日米同盟の深化を止める自体にもなりかねない。巻き添えゼロで済んだ沖縄国際大や九大に落ちたどころの話ではない。どこもが配備に反対している状況である。横浜に落ちたファントムの、「パパママバイバイ」以上の問題になってしまう。
一番駄目なのは、米軍の提灯持ちの理屈だね。この場合は海兵隊の提灯持ちか。パイロットのせいです、機体は完全無欠です、未亡人製造は昔の話、オートローテーションできないけど問題ないとか言っている。でもそれは提灯持ちの中でしか通用しない話なんだよねえ。しかも、今の機体よりも安全だから地元のためになるって理屈は、火に油を注ぐだけだろ。「お前のためになる」って押し付けほど反発されるものもないもんだ。提灯持ちは「リアリズム」って言葉に酔ってるけど、現実はそんなもんだよ。
スポンサーサイト
Trackback
Comment
No title
03:42
URL
編集
軍事的合理性からみて、オスプレイ配備は妥当な判断であり、技術的問題点も現状出ていない以上、「ただ嫌だから」では米軍は納得しないし、日本側も説得はムリです。
そもそも、米軍側にさしたる責任のない問題で勝手にごねて誠意を見せろとか、ヤクザですか
Re: No title
18:18
文谷数重
URL
編集
空母でも戦闘機でもない、たかが輸送機の問題で基地問題をこじれさせてメリットがあるかどうかです。
軍事的合理性は海兵隊だけの都合で、米海空軍からすれば大したものでもない、自衛隊や日本にとってはどーでもいい話です。技術的問題点も、数字を示したからOKとはなりません。なんせ納得していないし、条理を尽くした説明をしているわけでもない。この状況下で、無理矢理配備して、市街地に落ちて死人でたら、駐留軍全体や日米安保体制に影を落とす問題になる。他の飛行機ならともかく、特に安全性から反対されている航空機ですからね。
> そもそも、米軍側にさしたる責任のない問題で勝手にごねて誠意を見せろとか、ヤクザですか
地元感情を無視して、無理矢理配備しようとしたので問題化したのですよ。何にしても、原因があって結果があるのです。