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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.07
18
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13:00
Category : ミリタリー
 どう屁理屈こねても、海自は新造艦に「みかさ」を使うことはできない。というのも、横須賀にある三笠は、防衛省の現役艦船になっている。周囲は埋め立てられ、いまさら実際には浮かぶかどうか怪しいし、動力もないが、そういうことになっている。同じ名前はつけられない。

 三笠の分類は防衛省雑船。軍艦でも、護衛艦でも、自衛艦でもない。帳簿上では、簿価60万円程度のポンコツ扱い。正確に時価を反映しているわけではないが、まず鉄くず価格。そこに目につくほどの維持費を毎年突っ込む。

 当然、会計検査院には毎回突っ込まれる。ただ「三笠はご存知の三笠ですよ」と言って、現物見せて、理由が示せるのでそれで終わり。だれでも知っていて、保存にも肯定的なので説明しやすい。検査院も、立場上文句言わないといけないけど、金突っ込むことは当然だよねって頭だからホントに事務的。というか、現場視察も半分は物見遊山なんだろう。出張してくる検査院の内、半分くらいは他省庁からの出向。強いて何かを探すつもりもない。出向してきた人は「飛行機乗りますか」、「護衛艦に乗って日帰り航海を見ませんか」という現地検査(w)にも乗ってくる。現物見せてる間は、帳簿や、目につかないところに隠してあるヤバイもんを検査されないので好都合だった。

 雑船三笠は、三笠保存会に貸し出している。しかし、あの入場料で維持されているわけではない。防衛省の持ち出しになっている。入場料は人件費にも満たない、電気代くらいじゃないのかね。

 三笠に乗ると、至る所に明治海軍のオーパーツ、高度技術の粋が見られる。美しい電気溶接の仕上がりや、伝統ある航空障害灯も再現されている。その理由は、全部戦後に作りなおしたからにほかならない。実際、上甲板は1/1フルスクラッチ。司令塔まわりが無垢の鋼ではない、特殊鋼鍛造でないのは仕方がないこと。木甲板は昔の造船ではなく、建築のやり方で取り付けられている。オリジナルを見たければ、艦内保存会事務局あたりの天井かな。グラスゴーとか押印されたフレーム鉄材が鋲接されている。実は「グラスゴー」もフルスクラッチだったらシャッポを脱ぐよ。

 修復・維持には膨大な費用が掛かる。返還後に集まった膨大な寄付金も原資であるが、それ以降は海自の予算でどうこうしている。返還以降、海自は持ち出しで痛んだ場所を取替えているわけです。

 このように、海自は明治資産を財産計上して、大金突っ込んでいる。三笠や幹部候補生学校なんかがいい例だ。それに国民は文句を出さないどころか、逆に支持している。これは海軍と海自の広報上手、戦争中・戦後のイメージ戦略の勝利なんだろうね。

 戦争直前に急造したテキトー建築、海兵生徒館を全く同じデザインで作りなおすのはやりすぎだと思ったけど。そろそろ、な70期前後の爺様のリクエストに抗せなかった。70期に近くなると、急に「命とは何か」みたいな精神性が高くなる。海兵美化もスゴイもんだ。特に77期の、殴られていない78期は海兵じゃないって差別とかね。理不尽や殴られた思い出が美化されている不思議なんだが、それを後世に託すこともないだろうに。

 まあ「ゆきかぜ」が返還されてたら、あんな感じになったんじゃないのかね。どーにかして旧軍状態に戻す。ロケット弾貫通孔まで再現するフルスクラッチとか。無理矢理に学生隊舎とか講堂にして、文字通り甲板掃除させるとか。そーなると甲板士官泣かせになるか。
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革命的で画期的な情報

 それにしても日立金属製の高性能冷間工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の自己潤滑性の評価が高い。塑性加工金型のカジリを防ぐメカニズムが最近わかったようで、摩擦面に自動的にナノベアリング状の結晶が生成されるとのこと。耐カジリ性の指標であるPV値も通常の鉄鋼材料の6倍と世界最高水準と報告されている。
 これはどういうことかというと、例えば自動車のエンジンや動力伝達系部品のしゅう動面積を1/6にすることを意味し、大幅な軽量化による低燃費化が期待できることを意味している。トライボロジー技術にはまだまだ発展する未知が多いように思われる。

摺動部品屋

 なんか話題沸騰ですね。なにやらナノベアリングの結晶をつくってダイヤコートをも凌駕するらしいですね。