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- » 2023 . 02
Category : ミリタリー
自衛隊体育学校は、もう役割を終えている。廃止か縮小、移転を考えたほうが良い。少なくとも、スポーツ大会専用選手を抱えておくこともない。東京オリンピックから50年、いまさらメダルとって国威発揚という時代でもない。大学や民間企業も選手を多く抱える時代である。国が旦那になる必要もない。
自衛隊でスポーツ選手を抱えても、メリットはあまりない。概ね高校卒業で採用されるが、以降はその競技に専念させる必要があるので術科教育を受けない。有事に部隊へ廻しても、使い道が限定される。30近くなって部隊に回ってきても配置に困る。術科技能もなく、事務ができるわけでもない。パソコンも全く駄目というタイプも少なくない。もちろん、体力はある。その上でヤル気が横溢している子は、積極的にマークを取ろうとする。特警隊や機上整備員といったエリート課程に果敢に目指す子もいる。しかし、そうでもなく、マークなしで漫然と暮らす子も少なくはない。
そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。自由もないのに来たがるはずもない。体育学校は外に較べて自由がない。一般部隊以上に交通事故を恐れている。選手には免許を取らせない。持っていても公用車・私有車をとわず運転させない。営内生活でも、普通の部隊以上に精神論ばかりなので息が詰まる。選手からすれば、大学なり実業団なりの方がよい。また、設備も自衛隊は見劣りする。趣味射撃で体育学校の10mと50mを使ったことがあるのだが、戦前の厩舎のようにどうしようもない建物。電子標的どころの話ではない。10m標的なんかは、紐ついた標的をハンドル廻して動かすタイプ。隣にある陸自の、電子化された300m射場(拳銃射撃は紙でやるけど)とは大違いである。
メダルとっても、利益になるわけではない。円谷の時代とは違う。オリンピックでメダルを取った、それが自衛隊体育学校であるといったところで、隊員の募集が好転することもない。昔とは価値観も変わっている。オリンピックやら世界大会やらへの関心も大きく薄れている。すでに日本人はオリンピックや世界選手権に一喜一憂しない。ロンドンオリンピック寸前だが、笛吹けど踊らない状態である。北京オリンピックの時もたいして盛り上がらなかった。仮に日本人が金メダルをとっても、熱狂には至らない。「良かったね」で終わりになる。オリンピックや世界選手権未満である国体となると、誰も興味を持たない。体育学校の選手は結構優勝しているが、そんなことは誰も知らないし、どうでもいい話である。
体育学校は廃止か縮小した方がよい。自衛隊は人で不足であり、予算も減る傾向にある。無駄な配員、予算は減らしたほうが良い。また、体育学校は朝霞の駐屯地にある。東京区部の境であり、地価も高い。例の柔らか舗装のトラックとか、床と面一になった屋内プールといった金のかかりそうな設備も多い。見たことないが、近代競技に向けて馬も飼っているという。道の向こう側、演習地にあるプアな射場にしても面積は大きい。安く済むものでもないし、地価の高い東京に置く必要もない。敷地は部外道路に面し、350×350m程度はある。普通財産に落として、売り払えば国の収入になる。土地を求める民間も助かる。一般隊員への体育・格闘教育は富士学校なり1術校なりに委託すればいい。
体育学校を移転するのもいいだろう。潰れた大学の体育設備を流用すれば充分である。少子化で潰れそうな大学はいくらでもある。首都圏なら、土地が安い群馬栃木茨木山梨の山沿い、あるいは温暖な九州四国あたりで大学が潰れるのを待って、体育施設を買えば良い。予算は朝霞の土地を売っぱらった特特会計でお釣りがくる。人情素朴で風光明媚、空気も水もキレイで悪所や誘惑もないから練習も捗る。必要性はわからんが、都内にこだわるにしても、自前の敷地と警備はいらない。体育学校には有事の活動も、守るべき秘密もない。適当な雑居ビルと寮を借りて押し込めばそれでいい。荒川か多摩川の河川敷をグランドにして、お稽古させればいいだろう。水泳とか鉄砲も、都、区、大学以下には設備がたくさんある。それを利用させてもらえば充分である。
自衛隊でスポーツ選手を抱えても、メリットはあまりない。概ね高校卒業で採用されるが、以降はその競技に専念させる必要があるので術科教育を受けない。有事に部隊へ廻しても、使い道が限定される。30近くなって部隊に回ってきても配置に困る。術科技能もなく、事務ができるわけでもない。パソコンも全く駄目というタイプも少なくない。もちろん、体力はある。その上でヤル気が横溢している子は、積極的にマークを取ろうとする。特警隊や機上整備員といったエリート課程に果敢に目指す子もいる。しかし、そうでもなく、マークなしで漫然と暮らす子も少なくはない。
そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。自由もないのに来たがるはずもない。体育学校は外に較べて自由がない。一般部隊以上に交通事故を恐れている。選手には免許を取らせない。持っていても公用車・私有車をとわず運転させない。営内生活でも、普通の部隊以上に精神論ばかりなので息が詰まる。選手からすれば、大学なり実業団なりの方がよい。また、設備も自衛隊は見劣りする。趣味射撃で体育学校の10mと50mを使ったことがあるのだが、戦前の厩舎のようにどうしようもない建物。電子標的どころの話ではない。10m標的なんかは、紐ついた標的をハンドル廻して動かすタイプ。隣にある陸自の、電子化された300m射場(拳銃射撃は紙でやるけど)とは大違いである。
メダルとっても、利益になるわけではない。円谷の時代とは違う。オリンピックでメダルを取った、それが自衛隊体育学校であるといったところで、隊員の募集が好転することもない。昔とは価値観も変わっている。オリンピックやら世界大会やらへの関心も大きく薄れている。すでに日本人はオリンピックや世界選手権に一喜一憂しない。ロンドンオリンピック寸前だが、笛吹けど踊らない状態である。北京オリンピックの時もたいして盛り上がらなかった。仮に日本人が金メダルをとっても、熱狂には至らない。「良かったね」で終わりになる。オリンピックや世界選手権未満である国体となると、誰も興味を持たない。体育学校の選手は結構優勝しているが、そんなことは誰も知らないし、どうでもいい話である。
体育学校は廃止か縮小した方がよい。自衛隊は人で不足であり、予算も減る傾向にある。無駄な配員、予算は減らしたほうが良い。また、体育学校は朝霞の駐屯地にある。東京区部の境であり、地価も高い。例の柔らか舗装のトラックとか、床と面一になった屋内プールといった金のかかりそうな設備も多い。見たことないが、近代競技に向けて馬も飼っているという。道の向こう側、演習地にあるプアな射場にしても面積は大きい。安く済むものでもないし、地価の高い東京に置く必要もない。敷地は部外道路に面し、350×350m程度はある。普通財産に落として、売り払えば国の収入になる。土地を求める民間も助かる。一般隊員への体育・格闘教育は富士学校なり1術校なりに委託すればいい。
体育学校を移転するのもいいだろう。潰れた大学の体育設備を流用すれば充分である。少子化で潰れそうな大学はいくらでもある。首都圏なら、土地が安い群馬栃木茨木山梨の山沿い、あるいは温暖な九州四国あたりで大学が潰れるのを待って、体育施設を買えば良い。予算は朝霞の土地を売っぱらった特特会計でお釣りがくる。人情素朴で風光明媚、空気も水もキレイで悪所や誘惑もないから練習も捗る。必要性はわからんが、都内にこだわるにしても、自前の敷地と警備はいらない。体育学校には有事の活動も、守るべき秘密もない。適当な雑居ビルと寮を借りて押し込めばそれでいい。荒川か多摩川の河川敷をグランドにして、お稽古させればいいだろう。水泳とか鉄砲も、都、区、大学以下には設備がたくさんある。それを利用させてもらえば充分である。
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Comment
08:32
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体育訓練の研究機関としては必要でしょうが、それで十分です。
体校の選手が金メダル取ったからといって一般隊員の士気が本当に上がりますかね。
「おーやったじゃん」で終わりそもそも興味自体ないでしょう。
いやしくも先進国の軍隊が、戦闘部隊にすら暗視装置ひとつ、照準眼鏡ひとつ行き渡ってないくせに
歌姫だのオリンピック選手だの養ってる余裕があるのでしょうか。
国費でアスリートを養うのは結構ですが、それを(ただでさえ足りてない)軍事費でやる必要があるのかと。
No title
19:54
被本塁打大王
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歌姫だのオリンピック選手だの養ってる余裕があるのでしょうか。
激しく同意します!
自衛隊を下町ボブスレーみたいに「広報宣伝ばかりにかまけて、肝心の仕事が残念な組織」にしてはいけません!
https://yuruneto.com/sitamati-baisyou/
うーん
23:46
あらた
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→同意。ただ訓練の質を高めるという点ではメリットは多いにある。国防の強化に直接的に繋がると思えないが。
そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。自由もないのに来たがるはずもない。
→間違い。オリンピック出場者は225人を超えるし、メダリストは21人いる。
メダルとっても、利益になるわけではない。
→オリンピックはもはや国際競争の一環。この現実に目を背けてはいけない。利益云々ではない。
すでに日本人はオリンピックや世界選手権に一喜一憂しない。ロンドンオリンピック寸前だが、笛吹けど踊らない状態である。北京オリンピックの時もたいして盛り上がらなかった。
→オリンピックの期間に山にでも籠もっていたのか知らないが、私の知っている日本ではスポーツイベントは渋谷で馬鹿騒ぎするのが恒例行事だし、スポーツ観戦バーは連日満席だった。
体育学校の選手は結構優勝しているが、そんなことは誰も知らないし、どうでもいい話である
→「そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。」という指摘と大きく矛盾する。
Re: うーん
00:25
文谷数重
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そんな「国際競争」に血道を上げるのって冷戦時代の共産圏だけだからねえ。成熟した国はどこも興味ないし。
> 自衛隊でスポーツ選手を抱えても、メリットはあまりない。
> →同意。ただ訓練の質を高めるという点ではメリットは多いにある。国防の強化に直接的に繋がると思えないが。
>
>
> そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。自由もないのに来たがるはずもない。
> →間違い。オリンピック出場者は225人を超えるし、メダリストは21人いる。
>
>
> メダルとっても、利益になるわけではない。
> →オリンピックはもはや国際競争の一環。この現実に目を背けてはいけない。利益云々ではない。
>
>
> すでに日本人はオリンピックや世界選手権に一喜一憂しない。ロンドンオリンピック寸前だが、笛吹けど踊らない状態である。北京オリンピックの時もたいして盛り上がらなかった。
> →オリンピックの期間に山にでも籠もっていたのか知らないが、私の知っている日本ではスポーツイベントは渋谷で馬鹿騒ぎするのが恒例行事だし、スポーツ観戦バーは連日満席だった。
>
>
> 体育学校の選手は結構優勝しているが、そんなことは誰も知らないし、どうでもいい話である
> →「そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。」という指摘と大きく矛盾する。
No title
20:10
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陸海空自衛隊の普段してる訓練とオリンピックの競技になるスポーツってリンクするとこあるの?
>オリンピックはもはや国際競争の一環
文谷氏の「成熟した国はどこも興味ない」って言うように、ロンドンオリンピックですら開催反対派が多かった事とか、実際に冬季オリンピックが終わった後のソチが見事に箱物だらけの寂れた街と化した事とか、そもそもナショナリズムとイデオロギー闘争の隆盛時代だった東西冷戦の頃ならまだしも、資本主義が世界のデファクトと化した21世紀の今日じゃ、メダルの数くらいじゃ国際競争になるのか?
(去年のオリンピック大河の劇中で国際競争としてのオリンピックが皮肉られてた事を思い出すと余計にね)
>私の知っている日本ではスポーツイベントは渋谷で馬鹿騒ぎするのが恒例行事だし、スポーツ観戦バーは連日満席だった
渋谷の若人たちの馬鹿騒ぎはスポーツイベントでなくても普通に起きるというか、ああいうのはテレビ報道で目立つから取り上げられるんであって、少なからぬ喧騒嫌いな人たちはおうちのテレビで中継を見るか、試合が終わってから結果を知るみたいな程度では?
(1964年の東京オリンピックも開催3か月前まで世間は無関心が多数で、当時の石原慎太郎ですら「オリンピックやる金でもっと有意義な事やれよ(大意)」なんて言ってたりするんだよね)
No title
19:10
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おそらく、スポーツとの関連ではなく、「体育訓練の研究」という体育学校の任務のことを言ってるのでは?
17:39
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身内にスポーツ選手がいることで訓練の質が高まるとは、具体的にどんなのでしょうか?
朝霞にアーチェリー選手がいるからと言って全国の普通科隊員の小銃射撃の練度が上がるとは思えませんが・・・。
>国防の強化に直接的に繋がると思えないが。
限りある予算で防衛力強化を図らねばならない以上、直接貢献しないことに予算を費やすのは非効率ではないでしょうか。