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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.07
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Category : ミリタリー
 自衛隊体育学校は、もう役割を終えている。廃止か縮小、移転を考えたほうが良い。少なくとも、スポーツ大会専用選手を抱えておくこともない。東京オリンピックから50年、いまさらメダルとって国威発揚という時代でもない。大学や民間企業も選手を多く抱える時代である。国が旦那になる必要もない。

 自衛隊でスポーツ選手を抱えても、メリットはあまりない。概ね高校卒業で採用されるが、以降はその競技に専念させる必要があるので術科教育を受けない。有事に部隊へ廻しても、使い道が限定される。30近くなって部隊に回ってきても配置に困る。術科技能もなく、事務ができるわけでもない。パソコンも全く駄目というタイプも少なくない。もちろん、体力はある。その上でヤル気が横溢している子は、積極的にマークを取ろうとする。特警隊や機上整備員といったエリート課程に果敢に目指す子もいる。しかし、そうでもなく、マークなしで漫然と暮らす子も少なくはない。

 そもそも見込みの立つ選手はあまり自衛隊に来ない。自由もないのに来たがるはずもない。体育学校は外に較べて自由がない。一般部隊以上に交通事故を恐れている。選手には免許を取らせない。持っていても公用車・私有車をとわず運転させない。営内生活でも、普通の部隊以上に精神論ばかりなので息が詰まる。選手からすれば、大学なり実業団なりの方がよい。また、設備も自衛隊は見劣りする。趣味射撃で体育学校の10mと50mを使ったことがあるのだが、戦前の厩舎のようにどうしようもない建物。電子標的どころの話ではない。10m標的なんかは、紐ついた標的をハンドル廻して動かすタイプ。隣にある陸自の、電子化された300m射場(拳銃射撃は紙でやるけど)とは大違いである。

 メダルとっても、利益になるわけではない。円谷の時代とは違う。オリンピックでメダルを取った、それが自衛隊体育学校であるといったところで、隊員の募集が好転することもない。昔とは価値観も変わっている。オリンピックやら世界大会やらへの関心も大きく薄れている。すでに日本人はオリンピックや世界選手権に一喜一憂しない。ロンドンオリンピック寸前だが、笛吹けど踊らない状態である。北京オリンピックの時もたいして盛り上がらなかった。仮に日本人が金メダルをとっても、熱狂には至らない。「良かったね」で終わりになる。オリンピックや世界選手権未満である国体となると、誰も興味を持たない。体育学校の選手は結構優勝しているが、そんなことは誰も知らないし、どうでもいい話である。

 体育学校は廃止か縮小した方がよい。自衛隊は人で不足であり、予算も減る傾向にある。無駄な配員、予算は減らしたほうが良い。また、体育学校は朝霞の駐屯地にある。東京区部の境であり、地価も高い。例の柔らか舗装のトラックとか、床と面一になった屋内プールといった金のかかりそうな設備も多い。見たことないが、近代競技に向けて馬も飼っているという。道の向こう側、演習地にあるプアな射場にしても面積は大きい。安く済むものでもないし、地価の高い東京に置く必要もない。敷地は部外道路に面し、350×350m程度はある。普通財産に落として、売り払えば国の収入になる。土地を求める民間も助かる。一般隊員への体育・格闘教育は富士学校なり1術校なりに委託すればいい。

 体育学校を移転するのもいいだろう。潰れた大学の体育設備を流用すれば充分である。少子化で潰れそうな大学はいくらでもある。首都圏なら、土地が安い群馬栃木茨木山梨の山沿い、あるいは温暖な九州四国あたりで大学が潰れるのを待って、体育施設を買えば良い。予算は朝霞の土地を売っぱらった特特会計でお釣りがくる。人情素朴で風光明媚、空気も水もキレイで悪所や誘惑もないから練習も捗る。必要性はわからんが、都内にこだわるにしても、自前の敷地と警備はいらない。体育学校には有事の活動も、守るべき秘密もない。適当な雑居ビルと寮を借りて押し込めばそれでいい。荒川か多摩川の河川敷をグランドにして、お稽古させればいいだろう。水泳とか鉄砲も、都、区、大学以下には設備がたくさんある。それを利用させてもらえば充分である。
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