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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.08
03
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13:00
Category : 映画
 昔、東京12チャンネルで平日午後によく放送していた映画だが、完全版をやるらしいですね。

 昭和20年8月、ソ満国境に取り残された重機関銃部隊の話。饅頭型のトーチカ群に立て篭もる日本軍が、互いに鏡をチカチカやって健在を伝え合うところから始まる話だと言えば思い出す人もいると思う。重機に取り付けるマガジンの点検をしながら「保弾板、曲がりあらざるや」とか「保弾板、弾爪ゆるみあらざるや」というアレ。

 注目すべきは、8月8日に防衛召集された少年兵が、ふ号兵器で脱出するところからですね。今までのTV短縮版だと報告のための脱出命令としか説明されなかった部分が、今度の完全版では、実際は子供たちだけでもどうにか、と考えた隊本部が体裁を整える部分が放映されるそうです。そのシーンの復活で「無茶苦茶な命令」の意味が変わってみえることでしょう。

 あとはご存知のとおりです。命令は8月16日の闇夜に脱出なのだが、水素不足と補充のための電気分解で出発が黎明になってしまう。対空射撃で割れるふ号兵器。ソ連機パイロットが興安嶺山脈を指さすシーンからは何回見ても眼を離せないものでした。

 でもねえ、この歳になると、残置されたふ号兵器の開発者、帝大卒の軍属が「おれはいつか風船でハワイまで行く、いや、アメリカまで行って見せる!!」 といったところや「爆弾や生物兵器を積むために風船を作ったのではない」とかいうシーンにやるせなさを感じてしまうものです。

 エンディングも前よりも後のほうが身に響く年になりましたよ。「興安嶺の魔女は、自分に戦いを挑み敗れていった男たちを思い出して、今でも笑い続けているという…」よりも、そのあとの「戦後、銚子沖を飛んでいく一つの風船をみたというはなしがある。おじさんが、アメリカまで到達できたかどうかはだれも知らない…」 の方に悲しさを悲しさを感じてしまいますね。
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