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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.08
27
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13:00
Category : 未分類
 銭も厘も記憶から失われた。昭和28年に銭と厘が廃止されてから60年が経過しようとしている。日本には、既に銭と厘を表記する方法も忘れれた。

 神保町富士見坂にあるイタリアンバルFUJIMIZAKAさんの看板である。洒落た店構えで、美味しそうで一度は入ってみたいものだが、時間と財布の関係で伺ったことはない。

1銭
(撮影 2012年6月26日)

 看板をよく見ると、金額表記法が変わっている。通常は\480-と書くところを、480と表記している。

7円80銭


 これは海外での価格表記に引きづられた結果にみえる。ドル-セント、ユーロ-セントでの表記を真似たものだろう。イタリアの旧通貨、リラもインフレにより銭に相当する下位単位が廃れているのは皮肉である。

 しかし、日本でも同じ表記があった。例えば、古い切手の額面で円のあと、2線を引っ張って銭を示している。戦後まもなくまで、印刷物や掲示には、何円何銭と書くのが正式と考えられていたようである。しかし、手書きの文書や、広告などでもこの表記はある。

 この表記では「生ハムが4円80銭」と書いていることになる。パルマ産生ハムが4円80銭、ピリ辛トリッパが7円80銭、海老のアヒージヨ(どういう料理なんだろうね)が7円20銭になる。そう言われても文句もいえない。

 常識では10円もしないで料理が食えるわけでもない。勘違いする人はいない。ただ看板で「4円80銭」と書いているのは、潜在的にはトラブルの種になるのだろう。以降、観察している限りは、FUJIMIZAKAさんに円-銭の表記はない。
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