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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.09
21
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13:00
Category : 有職故実
 知らなければ「航海、保安配置につけ」と区切るよねえ。各自、「部署『航海保安』の位置につけ」で、「こうかいほあん、はいちにつけ」なのだが。入隊して2週間だかの候補生には分かるはずもない。

 最初の練習船実習で怒られたのだけれどもね。練習船11号だったか、津久茂瀬戸を通峡する時だったと思う。初めての実習で航海保安を令せよと言われても、それが何かわからない。事前教育で習うのは、面舵取舵ほか、操舵と機械の号令詞と、見張要領だけの状態なので仕方がないのだが。何分隊長だったか、あるいは船長だったかに「そんなことも知らないのか」と怒られたのは理不尽だと思った。

 怒る側は、何が分からないのかが分からないんだろうね。仮に「何で怒るのさ」と尋ねたら、「常識だ」としか言えない。もちろん、海自の中だけの常識なので、入隊2週間に分かるはずもない。艦艇に乗り込んで「狭水道を通る、航海保安、配置につけ」を何回か聞かないと、常識にはなるまい。

 だいたい、号令詞の発音や抑揚なんてOJTでやらないと、教えようもない。教室やグランドで発声させてもあまり意味もない。それを教えるのが練習船実習なので、間違えて構わない。

 とりあえず怒鳴りつけて指導しても仕方がない。怒鳴られていい気持ちもしないが、声の調子なんてどうせ大した過ちではない。放っとけばいいのだけれども。気に病む奴はいる。そういうつまらないことで、江田島をやめちゃうのが何人かいた。

 怒鳴るのが癖の奴もいる。それに気づけば何のこともない。本人も怒鳴るけど別段怒っているわけでもない。慣れればまた怒鳴っている程度にしか感じない。怒鳴られたからといって、何かされるわけでもない。練習艦隊とは違い、幹部候補生学校では殴られたこともなかった。

 怒鳴る人ではなかったが、練習船船長には散々怒られた。苗字が文谷だと、実習員当直士官なんか一番最後になる。一番難しい入港をやらされるわけで、毎回ケチョンケチョンには言われる。もちろん他の分隊員もケチョンケチョンにいう。

 ただ、メシと上陸のケアはしっかりしていた。メシについては「冷えた缶メシなんてマズイもの食うな」と毎回ヤミでフネ給食を食わせてくれた。休養班あたりからヤミで食材を貰っていたのだろう。上陸もそう、泊で外の港に入った時、指導官に言われた翌日作業をやっていると、また怒鳴られた。「折角、外に入港したのだから、くだらないことは放っといて遊びに行け」「翌日の計画なんて、オレが指示する」と怒る。もちろん、翌日になると「昨日は遊びほうけやがって」とも怒られた。

 そういえば、練習艦隊で、帰りのハワイ入港時にも同じ事を言われた。これは怒鳴るのが癖の艦長付(指導官)で、とにかく宿題を持ってくる。ハワイ入校後、ご本尊が出した宿題をみんなでやっていると、「そんな宿題なんかやるヒマがあったら上陸しろ」と怒られた。「いや、あなたの指示ですが」を遠まわしに丁寧にいうと「オレに怒られたって大した事ない。そんなことよりハワイだろ」という。そのあと「もちろん怒るがな」とも付け加えていた。
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