RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2012.09
15
CM:0
TB:0
13:00
Category : ミリタリー
 コメントに「戦車は水田を通れる」云々があったのが。某さんのアレを鵜呑みにしたんだろうね。でも、スケール感覚がおかしい。そりゃ、1枚2枚なら問題なく通れるかもしれない。でもねえ、水田地帯を1kmも2kmも、戦闘状態で機動していれば、そのうち泥濘に脚取られる。水田地帯は遮るものは何もなく、行動は暴露する。戦車への随伴も、キャタピラ付きに限定される。

 湛水した水田地帯は沼と同じで通行を阻害する。陸自『関東地方警備地誌』(これは公開されている)でもそのように扱われている。勝田にある施設学校に入校したことがあるのだが、そこでも水田は障害として扱われていた。攻撃には通過器材を構築する。防御であれば、氾濫させて障害度を上げるとかね。

 そこら辺はねえ、例の『必要なのか新戦車』をやるときには確認しておいてある。その直前には、某統合部隊にいたのだけれども。当直幹部やったとき、隊本部にいた陸の准尉さん(機甲科)に尋ねてもみたよ。チョット考えたあとに「水田は通れませんね」との事だった。何時かは動けなくなるって。

 いつ脚を取られるかわからない水田で、しかも戦車だけで進んできてどうするのかね。

 しかも、水田ではどうやっても丸見え、暴露してしまう。戦車部隊で脇腹や背後に回りこむのかもしれないけど。無理な機動で突っ切ろうとすれば、脚を取られる車両が増えるだけじゃない。リスクが大きい。防御側の火力により、攻撃が頓挫したら、目も当てられない。なんせ丸見えで、速度も出せない。元の位置に戻ることも難しい。

 随伴歩兵をつけるにしても、キャタピラ履いた装甲車程度。兵員を積んでいても、田んぼでは役に立たない。遮蔽物もなく、ズブズブの田んぼで兵隊下ろしても、役に立たない。装甲車の陰から機関銃を撃つくらいだろ。

 その後も、経路としても使えないよねえ。水田を突破して何をするかだね。水田の中で道を作ってもねえ。地耐力が低いから、砂浜で使うような、ロールに巻いた布系のマット敷いても、部分部分では沈んでしまう。そのマットにしても、相当の長さを持ってこなければいけない。架橋資材を転用するのは、必要な長さは尋常ではないので絶望的です。

 「ベトナム戦争では」というけど、いいとこ取りしかしない。ベトナム戦争で、水田で大機動したわけではない。ベトコンが籠る拠点に対して、歩兵の支援下で水田に入ってソロリと進んだだけの話。相手がまともな対戦車火器を持っていないから可能であったに過ぎない。その運用も、砲台的なものにすぎなかったわけだ。
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント