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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.09
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Category : 未分類
 イラン映画『イラン式料理本』岩波ホールで公開初日に見てきました。感想というほどのことも無いですが「おすすめです」。



 もちろん岩波ホールなので、娯楽大作というわけでもない。お金を掛けられる映画でもありません。ジャギーが分かる解像度、ドキュメンタリー仕立て。しかも、台所で、いろんなおかみさんが料理をしてもらって、話を聞くという、ものです。

 一つのドラマとしての山とか谷とかはありません。強いて言えば、カタルシスは出来た料理が、家族やスタッフに振舞われるところ。何時間もかけて作った伝統的料理が、食べるのには30分もかからない。

 ただねえ、結構面白い。料理そのものではなく、料理の周辺の話とかね。姑の前で「この人にいじめられた」とか「当日に言われて伝統料理できるわけ無いでしょ」といった会話で話が転がる。それぞれの旦那さんに、奥さんの前にさせて「何時間かかったと思う」と尋ねるあたりは、クライマックスに似たものでしょう。

 ただし、オチはあります。その頃には、登場人物(実在の家族だけど)に感情移入しているので、ああと感じます。たしかに、伏線もあったし、流れから見てもそうなるけどねというオチです。

 好感を注げるのは、監督の親爺ですねえ。青いポロシャツを着た、太ったオトッツァン。不器用な親爺で、他の夫婦同様に、「『奥さんに愛している』って言え」と毒蝮三太夫のように指示すると、アワアワしながら口にできない。その代わりとして「妻は持参金、2万トマンだったが、オレは80万トマンのマンションを買ってやった」と強がるのですけど、実は…という部分でしょう。

 話の筋ではありませんが、イランの台所が、結構、近代的というのも意外なものです。都市部高所得者層なんでしょう。しかし、日本のシステムキッチンとほぼ同等の内装・設備、大型の今様冷蔵庫がでてきます。

 逆に、大家族や年寄りの台所は、30年くらい前の、大きな家の設備同等です。日本でも、年寄が30年前に建てた家の台所と大差もないでしょう。ラマダンの宴会料理を作るシーンは、日本の田舎で、お盆や正月に大皿料理を作る姿と変わるところもありません。

 イスラム圏での、普段の女性生活を見ることができる点も、目新しいものです。初日ですので、支配人挨拶がありましたが「撮影はできるのですが、イラン国内では放映が難しい」とのこと。イスラム圏での女性生活に関しては、「抑圧されている」などと色々いわれますけど、映画を見る限り日本と大した差も無さそうです。表で発言が難しいのでしょうが、家庭では結構女性が強い。まあ、あんなものなんでしょうねえ。

 映画では、特に混雑もありません。岩波は、初日に混みあうものですが、今日、14時の回はそれほどでもありませんでした。左右席に座るのが嫌なので、30分前に並んだ(それでも15人くらい居た)のですが、上映直前でも座席は3/5程度でした。公開二日目でもほぼ満席だった『キリマンジャロの雪』よりも面白いのにねえ。
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