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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2012.10
10
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13:00
Category : ミリタリー
 オスプレイが牽制や抑止の力を持っているとするのは言い過ぎだ。あくまでもヘリの延長にある輸送機である。便利であることは確かかもしれない。だが、オスプレイが存在することにより、中国やロシアが脅威を抱くとする見方は大げさである。

 峯さんの記事「オスプレイ配備から」※ では、オスプレイが中露に対する牽制であり、抑止であると主張されている。
オスプレイ配備による中露両国に対する牽制(けんせい)、抑止効果はすでに表れている。ロシアは9月にオスプレイの試験飛行が始まると、訓練空域付近に電子偵察機「IL20」を相次いで飛ばした。オスプレイの電波情報の収集が目的とみられる。また中国がオスプレイ導入に敏感に反応したのも、その軍事的効力を恐れたからだろう。
  峯匡孝「オスプレイ配備から見えてくる世界、沖縄、野田首相」      
  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121007/plc12100712010005-n2.htm

 しかし、中露に対して、主張するほど大きな影響は与えていない。

 まず、ロシアに対して牽制の力は果たしているとは考えがたい。ロシアから見て、沖縄においたオスプレイは、米本土にいるのと同じことである。北海道あたりに置かなければ、気にする必要もない。

 偵察機がオスプレイを見に来たのかどうかもわはからない。裏日本沿岸に沿って日本海を南下するのはいつものコースである。仮に見に来たとしても、オスプレイ輸送機であるので大した電波情報は得られない。「オスプレイの電波情報の収集」といっても、そもそも収集するようなデータはない。カタログ的に収集したとしても、EWで積極的に活用するデータでもない。

 中国にしても、オスプレイは軍事バランスを覆すほどの脅威でもない。峯さんは「中国がオスプレイ導入に敏感に反応したのも、その軍事的効力を恐れたから」と主張している。「敏感に反応」も、具体的に何であるのかわからないが、輸送機の「軍事的効力を恐れた」とするのは無理な主張だろう。その表現は、新しい基地ができたとか、新しい戦闘航空団とか、艦艇、巡航ミサイル等が配備されたときに使う言葉だろう。

 これらの表現は、オスプレイ反対へのカウンターなのだろう。配備を価値づけるため、オスプレイの効用を主張している。しかし、あくまでもヘリの延長にすぎない。その輸送機配備により、中国やロシアを押さえ込めるような表現は、針小棒大といえる。

※ 峯匡孝「オスプレイ配備から見えてくる世界、沖縄、野田首相」http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121007/plc12100712010005-n1.htm
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