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- » 2024 . 01
Category : アニメ評
「女の子とメカと鉄砲」の三幅対は定形なんだろうね。米国にもアメ車のボンネットで水着姿のネーちゃんがピストル持っているようなアホ写真もある。万国共通なのだろう。日本だと、アニメ・マンガで頻出している。無駄にスポーツカーや飛行機に鉄砲持った女の子を乗っけるようなイラストは昔からあるわけです。園田健一の『ガルフォース』は全くその組み合わせでしょう。アニメでも『マクロス』はそのもの、押井監督の『うる星やつら』にはその雰囲気は濃厚だった。
今期の『ガールズ&パンツァー』は、その「女の子とメカと鉄砲」だけで勝負しようとしてる。3話まで見たところ、要素は本当に女の子・メカ・鉄砲だけ。女の子がキャフフする姿、メカの説明と動くさま、だれも傷つかない鉄砲撃ちしか出ていない。今のとこ、そういうアニメになってるわけです。
結局、戦車が動いて、女の子が乗って、大砲をバンバン撃つだけの物語なんですかね。そうだとしたら残念な結果になってしまう。『けいおん』のようにキャフフだけでドラマがない話に堕するんじゃないか。仲良し同士が集まって、そこに成長も葛藤もない話だけとなると、BGM的にアニメが流れているだけになってしまう。
何らかの試練を与えるべきじゃないのかな。物語的なリアリティや感情移入できる試練がいい。強大な敵がなんちゃらで、それに対抗するため戦車乗員を云々みたいなマヌケな世界を救う話はダメでしょう。チームがバラバラにされるとか、乗車がドナドナされるレベルの半径3m以内の話の方が現実味もある。ドラマツルギーも高まると思うのだけれども。
まあ、なんだ。悪いライバルの陰謀で手法が不時発射、校長殺しを疑われ、チーム解散。車両への整備支援中止みたいなヤツでいいんじゃないの。戦車を整備する金が無いので、学園艦の搭載艇あたりで船饅頭(わからなければググれ)で金を作るあたりが試練かな。エロ方面の萌えも確保できて一石二鳥だろ。夜のチーム活動で理事長あたりに気に入られて、パトロンの下でチーム再結成が認められる。そして悪いライバルと最後の戦い。双方弾切れで体当たりを繰り返す。ハッチから上体出した戦車長同士もキャットファイトとかね。いや『ベン・ハー』なんて映画みたことないんだけどねえ。
己としては卑怯行為を見てみたいんだよね。ライバルの支援車両が主人公サイドの戦車に並走してくる。審判の見えない車体下部から丸太棒やピアノ線かなにかを繰り出して戦車の履帯を切ったり、転輪をロックさせるような。メッサラの戦車とかボンドカーみたいなアレ。『爆裂弾交差点』みたいに、砲身に榴弾を逆さまに嵌めこんでおくでもいいけどね。尊敬できる敵とか障害もあるけど、憎しみを感じられる敵もいいんじゃないかな。
機械や戦術の描写をやっても何にもならないでしょう。ドラマを語らない。メカ描写、戦闘描写だけを見せて、キャラクターを全く描かないのでは、そこでオシマイです。逆にメカ描写、戦闘描写を意図して消さないと、ドラマが振り回されちゃうのではないですかね。主客をハッキリさせないと、戦車が主人公になって、キャラは単なる説明役になってしまう。
すでにウェブに挙げられた感想を見ても、メカ描写と戦闘描写ばかりであるのは、その予兆ではないかと。そこに物語への感嘆はない。それどころか「◯◯萌え」といった、例の感想よりもメカ・戦闘描写への感想が多いことは、視聴者が物語に没入できていない証拠と見ることもできる。
なんにせよ、閉じられた世界が不健康ではないかと。物語を洋上の学園艦に閉じ込め、キャラクターをその世界で満足していては、戦車道で勝っても何にもならない。そこから出たい、あるいは出なければいけないような構造にしないといけないのではないかと。
だいたい、学園艦という他者から隔絶された箱庭(なんせ男がいない)で、女の子が身内でキャフフして終わりだと、作品的にも商業的にも、劣化した『けいおん』で終わりになってしまいやすい。同じ戦車と女の子で、『ソラノヲト』みたいに、試練を乗り越えたあとに新しい世界がある。そういう話のほうが後に残ると思うよ。
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結局、戦車が動いて、女の子が乗って、大砲をバンバン撃つだけの物語なんですかね。そうだとしたら残念な結果になってしまう。『けいおん』のようにキャフフだけでドラマがない話に堕するんじゃないか。仲良し同士が集まって、そこに成長も葛藤もない話だけとなると、BGM的にアニメが流れているだけになってしまう。
何らかの試練を与えるべきじゃないのかな。物語的なリアリティや感情移入できる試練がいい。強大な敵がなんちゃらで、それに対抗するため戦車乗員を云々みたいなマヌケな世界を救う話はダメでしょう。チームがバラバラにされるとか、乗車がドナドナされるレベルの半径3m以内の話の方が現実味もある。ドラマツルギーも高まると思うのだけれども。
まあ、なんだ。悪いライバルの陰謀で手法が不時発射、校長殺しを疑われ、チーム解散。車両への整備支援中止みたいなヤツでいいんじゃないの。戦車を整備する金が無いので、学園艦の搭載艇あたりで船饅頭(わからなければググれ)で金を作るあたりが試練かな。エロ方面の萌えも確保できて一石二鳥だろ。夜のチーム活動で理事長あたりに気に入られて、パトロンの下でチーム再結成が認められる。そして悪いライバルと最後の戦い。双方弾切れで体当たりを繰り返す。ハッチから上体出した戦車長同士もキャットファイトとかね。いや『ベン・ハー』なんて映画みたことないんだけどねえ。
己としては卑怯行為を見てみたいんだよね。ライバルの支援車両が主人公サイドの戦車に並走してくる。審判の見えない車体下部から丸太棒やピアノ線かなにかを繰り出して戦車の履帯を切ったり、転輪をロックさせるような。メッサラの戦車とかボンドカーみたいなアレ。『爆裂弾交差点』みたいに、砲身に榴弾を逆さまに嵌めこんでおくでもいいけどね。尊敬できる敵とか障害もあるけど、憎しみを感じられる敵もいいんじゃないかな。
機械や戦術の描写をやっても何にもならないでしょう。ドラマを語らない。メカ描写、戦闘描写だけを見せて、キャラクターを全く描かないのでは、そこでオシマイです。逆にメカ描写、戦闘描写を意図して消さないと、ドラマが振り回されちゃうのではないですかね。主客をハッキリさせないと、戦車が主人公になって、キャラは単なる説明役になってしまう。
すでにウェブに挙げられた感想を見ても、メカ描写と戦闘描写ばかりであるのは、その予兆ではないかと。そこに物語への感嘆はない。それどころか「◯◯萌え」といった、例の感想よりもメカ・戦闘描写への感想が多いことは、視聴者が物語に没入できていない証拠と見ることもできる。
なんにせよ、閉じられた世界が不健康ではないかと。物語を洋上の学園艦に閉じ込め、キャラクターをその世界で満足していては、戦車道で勝っても何にもならない。そこから出たい、あるいは出なければいけないような構造にしないといけないのではないかと。
だいたい、学園艦という他者から隔絶された箱庭(なんせ男がいない)で、女の子が身内でキャフフして終わりだと、作品的にも商業的にも、劣化した『けいおん』で終わりになってしまいやすい。同じ戦車と女の子で、『ソラノヲト』みたいに、試練を乗り越えたあとに新しい世界がある。そういう話のほうが後に残ると思うよ。
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