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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
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2012.11
02
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19:15
Category : ナショナリズム
 離島上陸訓練中止は、なかなかの妙手ではないか。

 日米共同演習で、日本政府は離島上陸訓練取りやめ※ を決定した。それを※※ 弱腰となじる論調もある。

 だが、中国の行動と較べてみると、上陸訓練中止は面白いオプションに見える。

 実際には、中国の行動も軟化しつつあるためである。中国は政府公船で日本が主張する領海に侵入するものの、半日も居座ることもない。25日は3時間程度で、本日2日は15分程度で退去している。尖閣諸島国有化以降、7回侵入しているが、間隔も開いているように見える。

 日本の離島上陸訓練取りやめは、中国の軟化を受けてのものではないのか。中国が事態をエスカレーションさせなければ、日本は眼鼻の先で露骨な演習はやらないというシグナルを送ったものにも見える。

 また、中国のエスカレーションを防ぐ目的も見える。中国も国内世論※※※ がある。尖閣諸島で日本に対して引くことはできない。公船を派遣し、時折アリバイ的に日本が主張する領海に侵入しなければ、政権は弱腰となじられる。

 仮に、日本が眼鼻の先で上陸演習をやれば、中国もエスカレーションせざるを得ない。例えば領海居座り、あるいは上陸である。日本にとっては、どちらも面倒この上ない事態である。

 中国による領海居座り、上陸はどちらの利益にもならない。中国にとっては、最終的には排除されてしまう可能性が高い。日本にとっては、排除できたとしても、平穏な実効支配の実績が今以上に失われてしまう。

 そもそも、日中両政府にとって、尖閣での過度な緊張は望ましいものではない。今の緊張関係は、両者にとって何の利益も産まない。あまりこういう言葉は使いたくないが、ゼロサムゲームですらない、ルーズ・ルーズの状態である。

 尖閣諸島での緊張緩和に繋がるのであれば、上陸訓練中止は悪いオプションではない。上陸訓練中止は、領土での妥協ではない。

 どうでもいい訓練を止めることにより、中国にシグナルを送るのは妙手である。上陸訓練は、やる気になればいつでも実施できる。中国の眼の前であっても、離れたところでも自在である。中国向け、尖閣諸島問題向けの訓練を中止しても、日本は困ることはない。逆に「中止した」点で、ゲームでの信頼を得ることができれば安い買い物だろう。



 …車のなかで領海侵入のニュースを聞いたのだけど。なんというか、国内工作向けのアリバイ工作臭いなと思ってね。上陸演習中止とリンクさせると、案外、ココらへんで日中に暗黙の了解ができつつあるんじゃないかと思ったよ。で、パパっと書いて、ナマモノなので即時投稿した次第。



※ NHK「日米 離島上陸想定の洋上訓練実施へ」http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121031/k10013133441000.html
「日米両政府は、当初、その一環として、沖縄県の離島で敵に奪われた島を奪還することを想定した上陸訓練を検討していましたが、尖閣諸島の問題を巡って中国との関係が悪化するなか、必要以上に日中間のあつれきを高めることは好ましくないなどとして、見送ることにしました。」

※※ 宮家邦彦「野田首相、あなたもか…日米共同演習 無神経な突然中止」http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/603130/
「[野田政権は]大局的、戦略的考慮を欠いたまま、政治主導の名の下、無責任な判断を無神経に[下した]」

※※※ 国民国家は領土問題で妥協することはできない。国民国家にとって領土は神聖であり、妥協した場合には政府は持たない。これは、中国も日本も同じである。
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